<研究室(1)の詳細説明>

<測定>

[使用した機器]

 (図1-1)ような電気回路を組み,赤い矢印の2か所の電圧を計るのために,
canopus ADN-1400 (98ノートパソコン用アナログ/デジタル変換器)
EPSON PC-486NAS (データ取り込み・電力計算用)
簡易電力測定用回路を用いました。
 (図1-1)の抵抗のうち AC アダプターと並列になっているものは誤差±1%のもので,0.554Ω(配線の抵抗を含む)の抵抗については,別の誤差±1%の抵抗を基準にして抵抗値を決めました。

[電力の測定]

 電力を測定するには,連続な
(電圧)×(電流)
の値の時間平均を求めなければなりません。
 そのため(図1-1)の2か所の電圧を測定し,回路のそれぞれの抵抗の値から,ACアダプターにかかる電圧値とそこに流れる(交流側の)電流値を計算しました。
 ここでは,
(電圧)×(電流)
の値を 10 kHz で取り込みました。これは,商用電源からくる 50 Hz の (電圧)×(電流) の波形の 1周期を,200 ポイントで表すことを意味します。また,このA/D(アナログ/デジタル)変換器の構造上,2か所の同時測定はできなく,このときの時間差は18μs(10kHzの間隔の約1/5)です。
 これらのことは先ほどの『連続な』とは違いますが,ここで行う測定の精度(±3%程度)では問題にならないと考えました。
 実際の電力 P の計算では,
電力の計算式

の式を使いました。なお,(n)は添え字で,この式の N の値は 200 の倍数です。



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