1) 比較的長い時間で見る波形の n による変化 i) おおまかな形について 全体的な傾向としては n の増加とともに,立ち上がりが遅くなっていることと,グラフからわかるような形のかたちの変化が起こっていることです。 ![]() ii) 音が十分大きくなった時間 Tat について ![]() しかし, n と Tat の関係はある程度参考にはなると思いましたので,右のようなグラフを作りました。なお,ここでは縦軸を対数目盛りにしました。 |
2) 発音直後付近の波形の n による変化 次に発音直後を詳しく見たものが次のグラフです。 n = 0 〜 53 では波形がほとんど同じでした。これが n ≧ 54 になると,まず0 〜 0.02 秒のところから小さくなっていき,次に次第に 0.03 秒付近のところも小さくなっていきました。このことは音の立ち上がりが「丸み」を帯びてくることを示しています。 ここで n = 0 と 10 のグラフの 0.03 秒のところの下の部分に注意してださい。n = 10 では ぴったり 0.03 秒なのに,n = 0 では少しずれていますね。実は,n = 0 〜9 では n =10 より発音直後の部分がすべて 0.0006 秒ずれているのです。しかし,このことは実際にはほとんど影響しないでしょう。 ![]() |
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