<MU90のヴァイオリン[40]の n による波形変化>

(グラフの補足説明):
 横軸:時間(秒)
 縦軸:測定した電圧(V)
 青い点:測定ポイント
赤い線:隣り合った測定ポイントを結んだ線
四角の中の数字: n の値

1) 比較的長い時間で見る波形の n による変化

 i) おおまかな形について

 全体的な傾向としては n の増加とともに,立ち上がりが遅くなっていることと,グラフからわかるような形のかたちの変化が起こっていることです。

MU90ヴァイオリンn=0,62,72,76(1)


 ii) 音が十分大きくなった時間 Tat について

MU90(ヴァイオリン)n-Tat  Tat は必ずしも実際に聞こえる感じとしての「立ち上がり時間」を反映しているとはいえません。なぜなら,発音直後のようすはそこには反映されないからです。
 しかし, n と Tat の関係はある程度参考にはなると思いましたので,右のようなグラフを作りました。なお,ここでは縦軸を対数目盛りにしました。

2) 発音直後付近の波形の n による変化

 次に発音直後を詳しく見たものが次のグラフです。
 n = 0 〜 53 では波形がほとんど同じでした。これが n ≧ 54 になると,まず0 〜 0.02 秒のところから小さくなっていき,次に次第に 0.03 秒付近のところも小さくなっていきました。このことは音の立ち上がりが「丸み」を帯びてくることを示しています。
 ここで n = 0 と 10 のグラフの 0.03 秒のところの下の部分に注意してださい。n = 10 では ぴったり 0.03 秒なのに,n = 0 では少しずれていますね。実は,n = 0 〜9 では n =10 より発音直後の部分がすべて 0.0006 秒ずれているのです。しかし,このことは実際にはほとんど影響しないでしょう。

MU90ヴァイオリンn=0,10,62,72(2)







1.TOPページ
//
本文の先頭
<研究室への入口>