<研 究 室 (3)>

研究室への入口

修正・追加の履歴へ)
(3) アタックタイム変数と立ち上がり波形の関係(1)ヴァイオリン[40]

<はじめに>
 MIDI音源に組み込まれている音色を変えるときには,多くの場合,NRPN(ノン・レジスタード・パラメーター・ナンバー)を使います。
 ここでは,バイオリン[40]([0]ピアノから始まるプログラムナンバー)のアタックタイム(音の立ち上がり時間)を変化させるためのパラメーターを変えたときに,実際の音の波形がどう変わるかを調べてみました。

今回調べた音色グループ
SC-55系(GS規格,Roland SC-88STPro のSC-55 系音色)
SC-88(GS規格,Roland SC-88STPro のSC-88音色)
SC-88Pro(GS規格,Roland SC-88STPro のSC-88Pro音色)
MU90(XG規格,YAMAHA MU90B のXG音色)
<測定>
 音源の設定および発音する音の条件はすべて,
(初期設定)

(各種リセット[GS,XG])

(ボリューム 127)

(プログラムチェンジ 40

(パン 127[めいっぱい右])

(デジタル効果なし)

(コントロールチェンジ[c.c.]99-値-1

(c.c.98-値-8[ビブラートレイト])

(c.c.6-値-0

(c.c.98-値-9[ビブラートデプス])

(c.c.6-値-0

(c.c.98-値-100[ディケイタイム])

(c.c.6-値-127

(c.c.98-値-99[アタックタイム])

(c.c.6-値-[変化させるパラメーター(以降この値を n とする)]

(ノートナンバー69 ベロシティー 80

(十分な長さのゲートタイム)

としました。
 発音された音の波形のデータは,各音源のラインアウト端子のR(右)からの出力に 47 kΩ の抵抗をつなげたときの抵抗の両端の電圧をアナログ/デジタル(A/D)変換器を通してノートパソコンに取り込むことによって得ました。( A/D変換器とノートパソコンは,研究室(1)と同じものです。ただし,A/D変換器のサンプリング周波数は,n = 100,127 のときは10 kHz,その他のときは16.6…kHz。)ノート69
 なお音源本体のボリュームは,n の値によらず,音源本体ごとに常に一定(最大)にしました。また「ノートナンバー69」の音は右図に相当します。

<結果>
 測定結果は,4つの音色グループについて,主に以下の2点でまとめました。
1) 比較的長い時間で見る波形の n による変化
2) 発音直後付近の波形の n による変化
 なお,1) の中で,発音開始から音が十分大きくなるまでの時間を Tat としました。

 4つの音色グループそれぞれについての結果は次の別ページに記載します。

SC-55系
(41kB)
SC-88
(30kB)
SC-88Pro
(36kB)
MU90
(45kB)

[修正・追加の履歴]

2000.03.17
「プログラムナンバー」を「プログラムチェンジ」に変更
1999.10.15
<測定> 「音源の設定および発音する音の条件」の一部修正
<結果>「SC-55系」のグラフ配置の一部変更



1.TOPページ
//
<研究室への入口>