<研 究 室 (2)>

研究室への入口

修正・追加の履歴へ)
(2) 「各種 MIDI 音源の音色波形(1)ピアノ[0]

<はじめに>
 MIDI ファイルなどで指定した音色を MIDI 音源で鳴らすとき,実際の音は音源の種類によってかなり違ったものになります。そこで今回は,4社6種類の音色グループのプログラムチェンジ 0 (ピアノ)の音の波形を見ることにしました。
 なお,ここでいう「プログラムチェンジ」とは,GM(General MIDI)の配列で 128 種類の音色に 0 から 127 までの番号を割り当てたものとします。(MIDI データ中で用いられる数字。)
(すぐに音色の波形をみたい方はこちらへ

今回調べた音色グループ
SC-55系(GS規格,Roland SC-88STPro のSC-55 系音色)
SC-88(GS規格,Roland SC-88STPro のSC-88音色)
SC-88Pro(GS規格,Roland SC-88STPro のSC-88Pro音色)
MU90(XG規格,YAMAHA MU90B のXG音色)
GZ-50M(GM規格,CASIO GZ-50M の音色)
SG01k(GM規格,AKAI SG01k の音色)
<測定>
 音源の設定および発音する音の条件はすべて,
(初期設定)

(各種リセット[GS,XG,GM,SG])

(ボリューム 127)

(プログラムチェンジ 0

(パン 127[めいっぱい右])

(デジタル効果なし)

(ベロシティー 80

(10秒相当のゲートタイム)

としました。
 発音された音の波形のデータは,各音源のラインアウト端子のR(右)からの出力に 47 kΩ の抵抗をつなげたときの抵抗の両端の電圧をアナログ/デジタル(A/D)変換器を通してノートパソコンに取り込むことによって得ました。( A/D変換器とノートパソコンは,研究室(1)と同じものです。ただし,A/D変換器のサンプリング周波数は 50 kHz。)
 なお音源本体のボリュームは,音の高さによらず,音源本体ごとに常に一定にしました。

<結果>
 次の<波形へのリンク>の所をクリックすると,音色波形のグラフが記載されたリンクページを見られます。ただしこれらのグラフは,音が鳴り出したほぼ直後のものであり,また波形の詳細を見やすくするために,音の高さによって時間軸(横軸)のスケールを変えてあります。したがって,音の高さの周波数より低い周波数成分の状態は,かなりわかりにくいです。ノート60
 なお,「リンクページ」中の「ノートナンバー」とは,音の高さを表す番号で,例えば右図のドの音は「ノートナンバー 60」であり,半音上下するごとにノートナンバーは 1 上下します。
 音色波形のグラフを作るノートナンバーを決めるにあたって,音の高さと音質の変化を前もって調べておきました。その詳細はここには記載しませんが,GZ-50M では 57 58 のところで音質聞こえる大きさがものすごく変化すること(これは CASIO の電子ピアノ音源全般でおこっています)と,MU90MU50なども)では, ノートナンバー が 35 から 43 のところで「いやな」音の分離があってとても聞きづらくなること,を挙げておきます。

<波形へのリンク>
 次のところをクリックすると,
a) 別の新しい「ウィンドー」に音色波形のグラフを表示します。(それぞれ合計 20 kbytes のデータになります。)
SC-55系
SC-88
SC-88Pro
MU90
GZ-50M
SG01k

b) ここと同じ「ウィンドー」に音色波形のグラフを表示します。(上と同様。)
SC-55系
SC-88
SC-88Pro
MU90
GZ-50M
SG01k

[修正・追加の履歴]

2000.03.17
「プログラムナンバー」を「プログラムチェンジ」に変更
1999.10.15
<測定> 「音源の設定および発音する音の条件」の一部修正



1.TOPページ
//
<研究室への入口>