(1) 利用料金の請求書に「ドキッ!」

[はじめに]
 NTT や インターネットプロバイダーからの利用料金の請求に「これはおかしい」と思った経験をされた方もおられると思います。そう思っていないというあなた!もしかすると料金を払い過ぎているかもしれませんよ!
 ここでは,そのことについて私が体験したり試したり見聞きしたことをまとめてみました。もしかしたら,少々不正確な部分があるかもしれません。しかしその違いは,時間でいうと,数秒も違わないはずです。

 なお,ここでは次の利用条件で確認したことをもとにしています。
プロバイダーへの接続 : NTT回線
ダイヤル方法 : 「パルス」(プッシュホンじゃない)
使用モデム: NEC Fax Modem 56K Data+Fax(BEB)<V.90 対応済み>
使用パソコン: NEC PC-VE26/3
使用OS: Windows98
マウス: 右利き用

[NTTの利用時間について]
 例えば,「接続管理ソフト」のデータから利用時間を考えていた場合,NTT からの請求が予想と大きく異なる可能性があります。それは,「接続管理ソフト」では,プロバイダーへ「ログイン」してから計時がスタートすることが多いからです。私の場合では,「電話」が繋がってから「ログイン」するまでに,20〜60秒もかかっています。


[プロバイダーの利用時間について]
(1) ダイヤルQ2プロバイダーの場合
 この場合利用時間は,例えば「ワイワイワイネット」や「interQ」では,
NTT利用時間 - 10秒

と計算されます。したがって,[NTTの利用時間について] と同じようなことが言えます。

(2) 「会員制」プロバイダーの場合
 この場合の利用時間は少々判断が微妙です。それは,「会員規約」等では,「利用時間はこちらで計測した時間で決めます」というようになっていて,明確に記載されていないようだからです。私が利用プロバイダーに問い合わせたときは,明確な「定義」が聞けませんでした。
 しかし,さまざまなことを総合して判断すると,
<「ログイン」したときから「接続終了」をプロバイダーが確認するまでの時間>

のようです。
 したがって,「接続管理ソフト」のデータから予想される利用時間と,プロバイダーの請求のもとにしている利用時間は本来あまり違わないはずです。(ここで,利用料金,としないのは,プロバイダーによって課金時の単位時間がまちまちだからです。)


[請求料金が本当におかしいけれど]
 「NTTの利用料金」と「ダイヤルQ2プロバイダーの利用料金」が本当におかしいときは,NTT のシステムなどが故障していると考えられますが,このケースは恐らくまれでしょう。
 また,「会員制プロバイダーの利用料金」がおかしくても,
<「接続管理ソフト」のデータと違う>

ということだけでは,
<「接続管理ソフト」のデータは実際の接続時間とは少々違うようです>

と「いなされ」て,
<システムに故障や欠陥があるのではないか。>
<もしそうなら,余分に支払った料金を返金してほしい>

という訴えが無視される恐れがあります。なぜなら,先程も言ったように,「会員規約」等で「利用時間はこちらで計測した時間で決めます」とされているからです。そのためこの場合は,利用者側で「証拠固め」をする必要がでてきます。


[各種ログファイルを記録しよう!]
 ここでは,NTT やプロバイダーからの請求が正しいかどうかを判断するための「証拠固め」として,以下の4つのことをお勧めします。当然のことですが,パソコンの内部時計の時刻がある程度(誤差1秒未満で)正確であるべきです。(各々をクリックするとその説明のページへリンクします)
(1) 「電話をかけている」時間(通話時間)をストップウォッチで計測する
(2) ファックスモデムのログファイルを記録する
(3) ダイヤルアップアダプタのログファイルを記録する
(4) 必要に応じて,「ダイヤル通話料金明細内訳書」を取り寄せる
 また,(1)と(2)の適当な抜粋をまとめたものを毎回の利用時にまとめておくと,後の確認のときに便利でしょう。


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