Sergei Sergeevich Prokofiev 1891-1953 |
セルゲイ・プロコフィエフ ソビエト連邦(ロシア)の代表的作曲家。 今年は、没後50年にあたります。 帝政ロシア時代から作曲をはじめていましたが、1917年ロシア革命が はじまると亡命を決意し、以後、アメリカ、フランスにて、作曲家・ ピアニストとして活動します。 1933年には祖国に復帰し、以降の作風は社会主義リアリズムに 沿ってもいると言われています。 代表作は、交響曲第5番、「ピーターと狼」。 そしてもちろん、本演奏会でとりあげるバレエ音楽「ロメオとジュリエット」。 曲目の紹介は、こちらをクリックしてください。 |
Jean Sibelius 1865-1957 |
ヤン・シベリウス フィンランドの国民的作曲家。 幼くして父親を亡くし、引越しを繰り返した後、ヘルシンキにてバイオリンと 作曲を学びます。その後、ベルリンとウィーンに留学。 代表作は、交響詩「フィンランディア」や交響曲第2番、ヴァイオリン協奏曲。 今回とりあげる交響曲第7番は、彼の最後の交響曲です。 「フィンランディア」など前半の作品では、国民学派的な色合いの強い作風でしたが 後半からは内面的な作品が多く、第7番はその最たるものといえます。 演奏される機会の少ない曲ですから、注目ですよ! 交響曲でありながら、単一楽章形式をとっているこの曲は 20分強の中に、あらゆる速さをふくみ、弦の各パートもさらに細分化するなど 重厚な響きを感じさせます。 途中何箇所かに朗々と奏されるトロンボーンのソロ、 旋律をうけもつティンパニィなど、『かっこいい』ききどころの多い曲です。 |
Maurice Joseph Ravel 1875-1937 |
モーリス・ラヴェル フランスを代表する作曲家。 フランスの片田舎で生まれた後、パリに移住しました。 父のすすめにより、幼い頃より音楽を学び、 パリ音楽院に入学し、学生時代より作品を発表しています。 代表作に、「ボレロ」「ダフニスとクロエ」「マ・メール・ロア」などの バレエ音楽、「亡き王女のためのパヴァーヌ」「ラ・ヴァルス」「スペイン 狂詩曲」「高雅で感傷的なワルツ」などの管弦楽曲があります。 ピアノ曲にも流麗な作品を作り、彼のオーケストラ曲のうち、まずピアノ曲 として発表されたものも多いです。 今回とりあげる「古風なメヌエット」は、 ラヴェルが20才のときにピアノ独秦曲として作曲されました。 古典的なスタイルをとっていますが、半拍ずれて始まる3拍子、保続音と 9度・11度でぶつかる和声などの斬新さは、この頃から既に見受けられます。 1929年54歳の時、円熟期らしい見事なオーケストレーションで、 管弦楽用に編曲しています。 「亡き王女のためのパヴァーヌ」と同じく16世紀のスペイン宮廷の華やかさを描いたと 言われています。 |