第14回演奏会 曲目特集

2003/02/16 の第14回演奏会でとりあげる作曲家・曲目について紹介します。


Sergei Sergeevich Prokofiev
1891-1953


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セルゲイ・プロコフィエフ

ソビエト連邦(ロシア)の代表的作曲家。

今年は、没後50年にあたります。
帝政ロシア時代から作曲をはじめていましたが、1917年ロシア革命が
はじまると亡命を決意し、以後、アメリカ、フランスにて、作曲家・
ピアニストとして活動します。
1933年には祖国に復帰し、以降の作風は社会主義リアリズムに
沿ってもいると言われています。

代表作は、交響曲第5番、「ピーターと狼」。
そしてもちろん、本演奏会でとりあげるバレエ音楽「ロメオとジュリエット」。

曲目の紹介は、こちらをクリックしてください。hma41.gif
 物語のあらすじ、各曲の紹介などを載せています。


Jean Sibelius
1865-1957


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ヤン・シベリウス


フィンランドの国民的作曲家。

幼くして父親を亡くし、引越しを繰り返した後、ヘルシンキにてバイオリンと
作曲を学びます。その後、ベルリンとウィーンに留学。

代表作は、交響詩「フィンランディア」や交響曲第2番、ヴァイオリン協奏曲。

今回とりあげる交響曲第7番は、彼の最後の交響曲です。
「フィンランディア」など前半の作品では、国民学派的な色合いの強い作風でしたが
後半からは内面的な作品が多く、第7番はその最たるものといえます。
演奏される機会の少ない曲ですから、注目ですよ!

交響曲でありながら、単一楽章形式をとっているこの曲は
20分強の中に、あらゆる速さをふくみ、弦の各パートもさらに細分化するなど
重厚な響きを感じさせます。
途中何箇所かに朗々と奏されるトロンボーンのソロ、
旋律をうけもつティンパニィなど、『かっこいい』ききどころの多い曲です。


Maurice Joseph Ravel
1875-1937


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モーリス・ラヴェル


フランスを代表する作曲家。

フランスの片田舎で生まれた後、パリに移住しました。
父のすすめにより、幼い頃より音楽を学び、
パリ音楽院に入学し、学生時代より作品を発表しています。

代表作に、「ボレロ」「ダフニスとクロエ」「マ・メール・ロア」などの
バレエ音楽、「亡き王女のためのパヴァーヌ」「ラ・ヴァルス」「スペイン
狂詩曲」「高雅で感傷的なワルツ」などの管弦楽曲があります。
ピアノ曲にも流麗な作品を作り、彼のオーケストラ曲のうち、まずピアノ曲
として発表されたものも多いです。

今回とりあげる「古風なメヌエット」は、
ラヴェルが20才のときにピアノ独秦曲として作曲されました。
古典的なスタイルをとっていますが、半拍ずれて始まる3拍子、保続音と
9度・11度でぶつかる和声などの斬新さは、この頃から既に見受けられます。
1929年54歳の時、円熟期らしい見事なオーケストレーションで、
管弦楽用に編曲しています。

「亡き王女のためのパヴァーヌ」と同じく16世紀のスペイン宮廷の華やかさを描いたと
言われています。