楽器について1

基本的マテリアル

  • 表板

スプルース単板削り出し

  • 裏板

メイプル単板削り出し

  • 側板

メイプル単板

  • ネック

メイプル単板

  • ヘッド部

メイプル単板

  • ブリッジ

メイプル単板

  • 指板

エボニー単板

  • 魂柱

スプルース

  • 接着剤

にかわ

  • 塗装

アルコールニスかオイルニス

フェルナンブルコ

  • 表板、裏板

両方とも削り出しによってあのカーブをつくりだし、その際表面をととのえるためのやすりがけはしません。小さなカンナなどで仕上げます。1枚板のものとブックマッチといって2枚を横に並べて1枚にしたものとありますがどちらがいいとは言えないようです。木目は立てになるようにつかわれます。裏板に見られるトラ目はたくさんはいっているからといっていい楽器とは限りません。又、裏板にポプラをつかった楽器もあります。

注:削り出しでは無くプレスのものがあり、長期使うと変型して使い物にならなくなります。裏板のトラ目は豪華に入っていても質的には楽器に向かないものや、ペイントのものがあります。

  • パーフリング

表板、裏板には縁にそってパーフリングという木が埋め込まれています。これは飾りであると同時に板の縁の割れをふせぐ働きをします。

注:ペイントだけのものがあります。

  • 側板

楽器に対する影響力はあまり私はわかりません。曲げた単板を組み合わせてつくります。

注:トラ目は豪華に入っていても質的には楽器に向かないものや、ペイントのものがあります。

  • 指板

堅い材料でなければ非常にひきにくくなります。音のつぶがそろいにくくレスポンスも悪くなります。いい楽器でもいいエボニーの指板でないとその性能は発揮しません。

注:硬めの木を黒く塗っただけのものがあります。

  • ブリッジ

音にモロに影響します。見た事は無いですがメイプル以外の材料は論外、メイプルでもピンキリで良い楽器でも質の悪いものをつけると不思議なぐらい鳴りません。

  • 接着材

にかわはヴァイオリンにはもってこいの接着剤です。これなら強力に接着しながらもたやすくはがせ、調整、修理が容易になります。

注:確認はしていませんがにかわ以外で組み立てたものもあるようです。そんな楽器はやめましょう。

  • 塗料

オイルニスが理想的ですが乾きがおそく環境の影響をうけやすくなるためアルコールニスが一般的。アルコールニスだと表面がかたくなり、音には良い影響はあたえません。そのかわり湿気などには強くなります。

注:ギターなどに使われるラッカー塗装のものがありますが塗料としては論外。エレキヴァイオリンとして使うならともかく普通にはとても使えません。

まともな材料は非常に貴重で良い弓は楽器本体以上に数がありません。フェルナンブルコという材料でもほとんどが植林によるもので少々高くてもいい材料をつかっているとはいえません。ここはいっそグラスファイバーなどのいいやつをお勧めします。毛は馬の尾。

注:グラスファイバーのもので頭がとれやすいものや毛替えがしにくいものがあります。

  • 付属パーツ

あごあて、ペグ、テールピースはエボニー製が多いと思いますが、ローズウッドなど他の堅い木を使ったものもあります。強度があれば問題は無いかと思います。

注:プラスティックのものがあり、ペグは強度の問題で大きくつくられているため木のものに交換しようとしても穴の大きさがあわない場合が少なくありません。また、ペグに黒く塗っただけの弱い木や質の悪いエボニーを使うとねじ切れてしまうので注意

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