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ラルゴ | しかし、どーにも暑いな、コックピットの中は。 |
ロミ | アレ? おっさん エアコンの使い方知らないの? |
ラルゴ | え、えあこんって? |
ロミ | エ・ア・コ・ン。 エアーコンディショナーのことだよ。 |
ラルゴ | え? ああ? あ〜 えあこんでしょ し、しってるよ それぐらいは |
ロミ | じゃあ、使えばいいのに〜 |
ラルゴ | いいか、男ってモンはな そんな軟弱なモノ使わないのだ。 |
ロミ | あっそ〜 別にいいけど〜 じゃね〜 通信終了っと |
ラルゴ | あ、あの、ロミ軍曹! ちょっと待って! どのボタンなのですか〜!? |
ロミ | おっさん、ムヅかしい顔してるね。 なんか今日で人生終わりみたいだよ。 |
ラルゴ | そう見えるかね? しかし、この国で死ねるならジブンは本望だよ。 |
ロミ | うそ〜 死ぬのが望みなんて おかしいよ〜 |
ラルゴ | 男には死ぬことよりも もっと辛いことがあるのだよ。 |
ロミ | 死ぬより辛い事って? |
ラルゴ | 誇りを失うこと……男としてのな。 一度失った誇りを取り戻すのはあまりに難しい、 たとえそれが、避けられぬ運命だったとしても。 |
ロミ | おっさん、重く考えすぎだよ〜 運命や宿命なんて 背負うモンじゃないんだよ、 その上にのって楽しむくらいでいいんじゃない? |
ロミ | 最終防衛ライン突破、これで叛乱部隊は全滅だね。 なーんて、 ホントはまだ終わりじゃないでしょ? |
ラルゴ | 確かに。 何一つ終わってはおらん。 本当の戦いはこれからだな。 |
リミ | この国に禍々しき気が流れ出しています 絶望のアークが復活しようとしているのです。 |
ロミ | やっぱりねー で、いくんでしょ? 聖域。 アークをブッ壊しにさ! |
リミ | 古代聖典は時を超え語っています。 欲望の最後に待つのは絶望だけ。 あれは目覚めさせてはいけません。 |
ロミ | よし! やっちゃおうよ! ボクら「ギガウイングス」に不可能なんてない! |
ロミ | ここが絶対封印……もう随分開いちゃってるよ。 |
リミ | 絶望のアークが完全復活する前に破壊するしか もう、手はありません。 |
ロミ | おねいちゃん…… ボク……なんか変だよ……怖いよ…… この先に行きたくない…… ボクの中に辛くて、哀しくて、切ない気持ちが。 いっぱい溢れてくるの…… でも、スゴくひきつけられる…… |
リミ | 絶望が復活した先に待っているのは滅びだけ…… これから先、たとえ何が起きたとしても 必ずアークを破壊してください。 そして、私に教えてください。 希望は負けないってことを! 絶望になんか絶対に負けないってことを! |
ラルゴ | 約束しよう。 祖国を苦しめ、今もなお戦乱の火種を吐き出す この聖域を 今度こそ、叩き壊してやる。 |
ロミ | そうだよ! ボクたち「ギガウイングス」が負けるわけないんだから! |