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チェリィ | さすがロミ軍曹。 「ギガウイングス」エースの称号は 伊達ではありませんね。 |
ロミ | そうでしょ、そうでしょ〜 でもさ〜思ったより敵の数が多くて大変だよ〜 こんだけ働いたら特別手当とか出ないのかな〜 たいちょ〜 |
チェリィ | 残業、休日出勤、その他特別手当、 そんなもの一切ありません。 基本給のみで働いてください。 |
ロミ | うへー だって、 ボクたち傭兵だから保険も入れないんだよ〜 |
チェリィ | いいじゃないですか、まだ給料が出るだけで。 人造軍人なんて燃料代と必要経費のみですよ。 |
ロミ | それも、きついねぇ〜 |
ロミ | ねえ、たいちょ いっつも つまんなそうな顔してるけど。 人造軍人てさ、ふつうは何を考えているの? |
チェリィ | そうですね、スケジュールの管理進行とか 任務の円滑な遂行方法の確認、 といったところでしょうか。 |
ロミ | なんか、おもしろくないな〜 |
チェリィ | ではロミ軍曹、 普通の人間はいつも何を考えているのですか? |
ロミ | 他の人はよく知らないけど、 ボクは いつもね〜 明日の事を考えるんだ〜 そうすると楽しくなってくるんだよ。 たいちょも 考えてみなよ 明日のことをさ〜 |
チェリィ | 明日の事……ですか。 |
チェリィ | 叛乱軍暫定本部を壊滅。 残存勢力は武装解除を開始しました。 事後処理はクライアントに譲渡。 これをもって任務完了、本部へ帰還します。 |
ラルゴ | チェリィ准尉…… まだですよ……まだ何も終わってやしないでしょ。 |
カート | そう、この作戦は最初からおかしかった。 セルベニアの宗主国は叛乱を静観、 国連軍は撤退、傭兵部隊が叛乱の鎮圧に当たる。 合点がいかない事ばかりだ。 フェイクなんだろ!? この叛乱事件も!! 俺達の出撃も!! その全てが!! |
ラルゴ | 叛乱騒ぎに乗じて国連監視団を排除し、 最後の秘宝を手に入れる。 世界がひっくり返るほどの秘宝、アークをな。 |
カート | そして、俺達が派兵された本当の目的は…… |
チェリィ | ワタクシたちの本当の目的は…… 最終封印の奥に眠る……アークの強奪。 |
ロミ | ちぇっ なめられたもんだよね! 「ギガウイングス」が盗賊まがいの仕事とはさ! |
リミ | アークは秘宝などではありません。 あれは絶望、人類の希望を断ち切る絶望。 |
チェリィ | そうです、アークの封印を解いてはいけません。 ワタクシは聖域を封印しなければなりません。 人類の手に二度と触れられぬように。 ワタクシはその為だけに存在するのですから…… |
チェリィ | 封印がここまで開いているなんて…… もうワタクシに、この封印を戻すことは出来ない。 |
リミ | こうなってしまっては、アークを破壊する以外に 復活を止める手立てはありません。 |
カート | ああ、やってやるさ。 時代を超えた技術は不幸しか生まなかった、 俺達には まだ早すぎたのさ。 |
チェリィ | この先に待っているのは 絶望だけだと……わかっていても、 それでもあなた達は行くのですか? |
カート | 仲間が死ななければならなかった理由、 そいつを断ち切る為にオレは生きてきた。 もうオレに逃げる理由は無いぜ。 |
ロミ | 怖いけど、ボクだって聖域の民だよ。 一族の宿命…… 決着くらいボクたちでつけるさ。 |
チェリィ | 人間とは はかなく、愚かな生物ですね…… でも、ワタクシは皆さんと同じ 「ギガウイングス」である事を誇りに思います。 もしも、ワタクシに心があるのなら、 刻ませてください、この戦いを…… 行きましょう、 いつか、この戦いを皆で語り合える日が 来ることを祈ります。 |