出発から5日目(ニューヨーク5-1) 逆ギレペッペがミッドタウンで大暴れ
でもずっと一日中部屋にいるわけにもいかないので、昼前にむりやり外へ連れ出した。 すると、ペッペのご機嫌はさらに悪化し、人通りの多い道ばたに座り込んでしまった。 大勢の歩行者のじゃまになるので、早く立ちなさい、と何度も注意したが、ペッペはぜんぜん動こうとしない。
その瞬間、周辺にいた歩行者が驚いたような顔でこっちを見た。 日本人はこういう場合、見て見ぬふりをする場合が多いのだが、アメリカ人は違う。わざわざ立ち止まってあからさまにじーっと見てくるのだ。
子供虐待に対して神経質な国らしいので、人前で子供を叱る光景は珍しいのかもしれない。
車道に飛び出して車にでもひかれたら大変だー。 私はすぐに、待てー、と叫びながらペッペを追いかけた。そんな私をペロが追いかけ、その後ろをパパドンが追いかけてきた。 運動会のかけっこでいつも上位の座を守り続けているペッペに追いつくのは容易ではない。おまけに私は右足の爪がはがれているためサンダルをはいていたのでひどく走りにくい。
すぐにペッペを捕まえようとしたが、ペッペは暴れて抵抗した。ペロが応援にきてくれたが二人がかりでも歯が立たず、私とペロはあっというまにペッペにボコボコにされてしまった。
メトロポリタン美術館の謎の大行列
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