出発から10日目(オーランド2-4)
2001・8・1

マジックキングダムで遊ぼう2


 ファーストパスの時間がくるまでトゥーンタウンをうろうろすることにした。

  ペッペは「グーフィーのワイズエーカーズ・コースター」というお子様用のジェットコースターに乗りたいと言ったが、待ち時間は30分以上もあったのでやめた。
  そうしたらペッペが、乗りたかったのにー、と言ってぐずりだした。

「今朝、ディズニーには行かない、と言ってぐずぐずしてたのはどこのダレやねん。乗りたいものがいっぱいあるのなら朝早く出ろよなー」とペロに散々文句を言われても、ペッペはめげずにぐずりつづけていた。

 だけど、「ウォルトディズニー・ワールド鉄道」という汽車に乗って園内を一周したら、ペッペのキゲンはちょっと直った。

 

 それからファーストパスを使って「ビッグサンダーマウンテン」に乗った 。
  大きな岩山をぐるぐる回る鉱山列車の形をしたジェットコースターで、東京ディズニーランドにあるものとほぼ同じだった。

 そのあとすぐにファーストパスを使って「スプラッシュマウンテン」に乗りに行った。
 すると、さっきファーストパスをくれた係員のお兄さんが入口のところにいて、ペッペをみつけるとすぐに近づいてきた。そして、わっ、と言いながらペッペの背中をつついたりしてペッペにちょっかいばかり出していた。
  ペッペのことが本当に気に入ってるらしい。

 「スプラッシュマウンテン」は丸太のボートで森の中を旅したあと16メートル下まで急下降するという急流滑りのようなアトラクションで、東京ディズニーランドにも同じものがあるけど、急下降したときの濡れ方はこちらのほうが数倍派手。雨ガッパを着ていたにもかかわらず思いっきり濡れた

 急下降するときに撮られた記念写真が出口の所で売っていたので買った。
  みんな目をつぶったり顔を引きつらせたりしてものすごい顔をしているのに、ペッペだけはしっかりとカメラ目線でぱっちりと目をあけて可愛く写っていた。ずっとコワイコワイと泣きそうな声で叫んでいたくせに写真を撮られる瞬間だけはちゃっかりカメラの方をみてポーズを決めるなんて、ぬかりのないヤツ

 写真を買って外に出ると、ちょうどエレクトリカルパレードが始まる時間になっていた。
  雨は少し降っていたので中止になると思っていたが、まったくそのような気配はなかった。いつもダイナミックな雨が降るオーランドでは小降りの雨は雨のうちには入らないらしい。

 エレクトリカルパレードの内容は東京ディズニーランドのものとはぜんぜん違っていた。でも、規模的にはどちらも同じようなものだった。

 パレードのあとはシンデレラ城の前で花火を見た。
 きれいだったが、やっぱり日本の花火大会の花火のほうがすごい。
  そういえば、今年は8月末まで海外にいるので日本の花火大会は見られないんだなあ・・・。ちょっと残念。


 花火が終わると、大勢の人がいっせいに出口に向かった。
 その人の波に乗ってパークの外へ出てモノレール乗り場に行くと、何千人もの人が並んでいた。少なくとも1時間以上並ばなければならないような気配。

 「ディズニーの直営ホテル行き」のバスなら何とかすぐに乗れそうだった。
  ディズニーの直営ホテルからは「ダウンタウンディズニー行き」のバスが出ているというようなことが旅行ガイド本に書いてあったので、とりあえずどこかのディズニー直営ホテルに行って、そこから別 のバスでダウンタウンディズニーに行って、そこから歩いてヒルトンホテルに帰ることにした。

 持っていた地図でダウンタウンディズニーの近くにあるディズニー直営ホテルを探した。地図を見た限りではインスティテュード・ビラというホテルが近そうだった。
  ちょうど「インスティテュード・ビラ行き」のバスが出発しかかっていたので、急いでそれに乗った。

 バスの中はかなり混んでいたがペッペの座席だけは何とか確保できた。
 バスが走り出すと、ペッペはすぐにうとうとしだした。そして、隣に座っていたおすもうさんよりも太ったおねえさんのクッションのようにふかふかな肩にもたれて気持ちよさそうに眠りこけていた。

 インスティテュード・ビラはかなりだだっ広い別荘地のようなホテルで、何カ所もバス停があった。どこで下りたらいいのかさっぱりわからなかったので、とりあえず一番最後のバス停で下りた。
  バスに乗っている人は私たち以外はみんなインスティテュード・ビラに泊まっている人だったようでバスを降りるとすぐに自分のコテージがあるほうに行ってしまい、私たち4人だけが薄暗いバス停にぽつんと残された


  バス停沿いの道はそのホテルに行くだけの道のようでタクシーも乗用車も通っていなかった。こんなさびれたところに来て本当に帰れるのかなあ、とちょっと不安になってしまった。

  しばらくすると一台のバスがやってきた。
 どこ行きかと運転手さんに聞くと、ダウンタウンディズニー行きだという返事が返ってきた。
 ナイス!!
 大喜びでそのバスに飛び乗った。

 バスはすぐにダウンタウンディズニーに着いた。そこから歩いてヒルトンホテルに何とか無事にたどり着いた。
  ちゃんと帰れてよかった、よかった。

 ペロとペッペは相当疲れていたようで、部屋に入るとすぐに寝てしまった。
 おやすみ。
 明日もまたいっぱいあそぼうね。

エプコットで遊ぼう
につづくよ!!