その魔術師は、にぃと笑って言った。ゲームねぇ、なかなか面白そうじゃないか――。
ゲームと称する、その予告は大胆にして唐突なものだった。『我は、今この会場内に集まった諸君の中から生贄を選定し、処刑することをここに宣言する』と。不可解な予告がはたして真実となったとき、舞台となる城翠大学は混乱の渦へと落下していく。加速する猜疑、恐怖、狂乱。だが、美しき女魔術師は、巧妙なる
欺計を鮮やかにそして皮肉げに解き明かす。そしてゲームは誰もが予期せぬ結末へ。
これは
推理小説を
模った魔術師の物語――トリックスターズ登場!
(第1巻表紙折り返し紹介文より抜粋)