4.目指すは第二トメアス(2月7日)
時差ボケの割によく眠ることができ,目が覚めたのは食事の約束をしていた6時少し前であった。ホテルの朝食のバイキングは,大したものではなかったが,機内食に飽き飽きしていたのでとてもおいしく感じられた。約束の6時45分,島氏がドライバー,そして我々の宿泊先のご主人である南部さんと一緒に来る。いよいよ出発である。
ベレンの市街を抜け,少しして波止場のような場所で止まる。第二トメアスに向かう途中,3カ所ほど船で渡る場所がある。川は,アマゾン本流とはマラジョ島を隔てたマラジョ湾から流れるカッピン川といい,アマゾン川の支流のそのまた支流に当たるのだが,それでも荒川や利根川程度には十分広い。途中で一カ所,蝶のいそうな場所があったので,少し止まって観察する。裏面の斑紋が独特の,東南アジアでもよく見るようなタテハもいるが,ヒョウモンチョウに似たタテハ,チャマダラセセリを白くしたようなセセリなど,とても新鮮である。そして,いよいよモルフォチョウが登場。悠々と飛び去って行った。美しい。オーストラリアで見たオオルリアゲハほど敏速ではないが,それよりかなり明るい。巨大なフジミドリシジミといった感じだろうか。昼過ぎにトメアスに着く。2人は二ッ森さんの家,残る二人は南部さんの家に泊まることになっている。二ッ森さんと南部さんの家は隣同士,といっても,車で5分ほどの距離である。昼食後,二ッ森さんの運転する車でいろいろな場所を見て回る。最初は南部さんの家の脇から入る沢沿い。決して広い範囲ではないが,オープンランド,林縁,林内,沢沿いなど変化に富んだ環境で,楽しめそうである。ここでもモルフォチョウが登場。その後,二つ森さんの耕作地周辺を車でで見て回る。畑に沿った森林の中,小川の周辺など,どこも良さそうな環境ばかりである。モルフォチョウも各所で時折飛び出して来る。南部さんの家に泊まるので,地の利を生かし,明日は南部さんの家の脇の沢沿いで粘ることにしよう。
メンバー全員が二ッ森さんの家に招かれ,にぎやかな夕食会となる。食事はほとんど日本の家庭料理と同じ,テレビからはNHKのニュースが流れている。うっかりすると,異国にいることを忘れてしまいそうな光景である。相撲放送は入るが,甲子園の高校野球が入らないというのは何とも不思議な気がする。もしもNHKの偉い人がこのホームページを見ていたら,是非善処して下さい。皆さん怒っています。
我々は,事前の情報により,思い思いの日本の食材を背負ってきた。しかし,そのほとんど全部がこちらでも容易に入手できるものであることを知り,少しがっかりする。まあいい,気持ちさえ伝われば。