11.群馬の森へ(2月12日)
内心,もう蝶の観察はいいか,という気分になっていたが,予定は予定。朝から『群馬の森』に向かった。北伯群馬県人会が,県議会議員を通じて県の協力と県民の募金を受け,540haの原生林を買い上げ,手付かずの状態で残すことにした林である。その一角には,宿泊も可能な施設が作られており,管理人に挨拶して林に入る。午前中,広場のある場所の周辺を歩くが,あまり蝶は現れず,時折モルフォチョウが翅をきらめかせて飛ぶのを見るのみ。ビデオに収めようとするが,広場の中をランダムに飛ぶのでなかなか難しい。昼食後,少し離れた場所に入ろうとするが,雨が降り止まず,4時近くになり,今日はこれまでということになった。天気さえ良ければ良い場所だったかも知れないが,結局大した成果はなかった。まあ,ちょうど良い骨休めになったようだ。
『群馬の森』の立派な施設を維持・管理して行くため,一角でコショウの栽培を行い,独自に収益を上げることを考えているそうだ。しかし,コショウの栽培は連作が効かず,大体5年がせいぜいだという。その先,どのようにして管理費を捻出するかは未定だという。このようなナショナルトラスト運動を県単位で企画・実行できたことは実にユニークな試みであるが,それを維持するために募金を継続するというわけにも行くまい。継続して行くことそれ自体で意味があることであり,今後の事業展開を見守りたい。
元気のある二人は外に食事に出掛け,私はあまり余分なエネルギーを費やしたくなかったので,ホテルのレストランで済ます。メニューがポルトガル語で,何も分からなかったが,適当に頼んだら野菜サラダ,鳥雑炊,鳥肉料理が出てきた。マレーシアなどの東南アジアでこれをやると,めちゃくちゃに辛いものなどが出てきてしまうこともあるが,幸いうまく行った。ブラジルは,日本人,日系人が多いこともあり,日本料理の素材はかなり手に入りやすく,日本料理店も多いという。また,日本料理でなくても,ブラジル料理はかなり日本人の口に合うものが多いとのことである。