山頂付近は荒原状で大型の植物は全くない。図のような小さな植物が岩の割れ目などに散在している。
この植物も,下の植物も,標高の低い場所ではもっと高くなるが,頂上近くではこのように矮性化している。一般に,キナバル山の頂上付近には,コマクサのような独特の高山植物は存在せず,より低い場所にもある植物の一部が矮性化して存在していると考えてよいようだ。
キナバル南峰を横に見る辺りから,植物群落も少しずつ大きくなってきた。といってもこの程度である。
上の写真で下の方に見えたのは,この低木林である。地形など,さまざまな要因に影響されるのであろうが,岩場状の場所,草原状の場所はラバン・ラタレストハウスのかなり下まで見られる。しかし,少しずつ木は高くなってくる。