■第20回 2月25・27日 FCコペンハーゲンの練習を見に行こう!■

●その2:2月27日のお話●

この日は帰国日でした、そして快晴!ということで、チェックアウトしてホテルに荷物を預かってもらった後、「今日こそは練習あるだろう」ということで、今度はホテルの側から素直に15番のバスに乗りました。とにかく行き先のバス停の名前が読めないので、今回もプリントアウトしたものを見せてお願い。しかし、今回のバスの運転手さんは、どうも英語が怪しい模様。いつもは英会話集(笑)の原則にしたがって“let me know(教えて)”と言ってたんですが、今回はストレートに“Please tell me〜”と。今回に限ったことではなく、いくら英語がめちゃくちゃ通じるこの国でも、決して英語は母国語ではないので、ストレートな表現の方が時としてはいいのでは・・・と思った旅行でもありました。


そして今回も運転手さんの横の席に座る私。そしてやっぱり話かけられる私。ですが、なんかどうも聞かれてることがデンマーク語っぽく「わからんっちゅーに!」と思いつつ、とにかくもう一度お願いと言って聞いてみると“Var bor〜”・・・お?これって、どこに住んでるかってことか?・・・とここまではよかったんですが、デンマーク語の返し方がわからなくて、英語で“I came from Japan”な私。なんだかとても情けない。しかし運転手さんは“OH!Japan!”と言って納得してくれたのでよしとします。言葉はもっとほんとちゃんとやりたいと思った一瞬でした。でもデンマーク語までは手がまわらないので、せめて読めるように・・・いや、デンマーク語で一番難しいのは読みというか発音らしいので、なかなか大変かもしれませんが。

そして見慣れたバス停が近づいてきました。降りようとしたら、運転手さんは「まだだよ」というジェスチャー。「あれ、ここだと思ったけど?」と思ったら、今回のバスの運転手さんはどうもバスの中からKBの場所を教えてくれようとしたらしく、「ここだよ」と前を通りすぎる時に指差して教えてくれました。どうも練習場は二つのバス停の間にあるみたいな感じですね。25日の運転手さんも27日の運転手さんもどちらもとても親切でした。“tack!”と言って降りようとしたら、“You are welcome!”と何故か英語で最後だけ返答が(笑)、いやはやなごみました、というか本当にコペンの人みんな親切、嬉しい。さて、この時の時間は9時50分前、バスで通り過ぎた時にすでにピッチ横には見学らしい親子連れなどがパラパラ見えていたので「今日はいけそう!」と思いながら、KBにダッシュ。そんなKBの写真をパチリ。 ピッチ横に人がぱらぱらと見えます。が、私が写真を撮った次の瞬間。

「んんん?なんか見てた人、みんな車に乗り込んでるんですけど!!」

これは今日もないのか?と思って、むむむと思いながらもしばし観察。ピッチを見ると、今日もまだ雪が残っているようで「これは今日もインドアなのかな」とトホホな気分に。しかし、見に来ている全員が全員帰るわけでもありません。まさかトレーニング終わるまで一時間半も待ってるつもりなのかな?とうろうろしていたら、ふとざわめきが。なんだろうと見てみたら、なんと選手がランニングでこっち(道路側)に向かってくるではありませんか。「そうか、そういえばランニングの動画、あったっけ」と、今更のように1月に公式でみた動画を思い出しました。しかしカメラを取り出すにはあまりにも至近距離すぎて(目の前1mとかなんですもの)生で見ることに集中、ばらばら結構たてにばらけて走ってくる選手からトビーを必死で判別しようと見ていたら、ちゃんとわかりました。きっちり手袋と帽子で防寒、しかし他の選手が大きいからか、やっぱりちっちゃいなあと思いました(笑)。そんな感じでランニングしていく選手を見送りつつ、思ったのは「どこまでいくんだろ?」ということ。そして、はたっと思いついたこと。

「追いかけてみたらわかるかも!」

バカだ、バカすぎる!と今、客観的に見れば思うのですが、その時はめっちゃ必死でした。ということで、そんなにハイスピードではない選手をちまちまと追いかけてみました、それでもKBから500mぐらいはあったような。そして着いた先は湖、結構広い(辞書で後でsoはlakeの意味というのを確認しました)。ここでマップを開いて場所を確認、練習場から500mぐらいのところにある湖な模様。場所はこんな感じでした。すでに普通の観光用マップからは外れてしまう郊外になってきております。ちなみにコペンのもう一つのチーム、Brondbyの本拠地はさらにここから西南に 2〜3kmぐらいのところです。ニックがBrondbyとやった時にスタジアム付近の住宅街の雰囲気がとってもよかったと言ってたんですが、このあたりもすでにすっかり観光地から外れてるのでほのぼのいい感じでした。この湖、見たことある日本人って果たしているのだろうか・・・。



選手はすでに湖の左側の道を走りさっていました。しかし、この湖、殆どがまだ氷で覆われていて「さすが北国!」としみじみ。その風景が結構綺麗だったのでパチリと撮影してみました。どうもぐるっと湖を回ってくる道があるらしく、地元の人が結構沢山ジョギングしていました(私を見て“hi!”とか行ってくる地元の兄ちゃんもいたりした(笑))。

湖の左側 湖の右側

ここで待っていれば、もしかして選手も回ってくるのかなあと思ったその時、私の隣にあったベンチになんとFCKのジャージを着た人がどっかと座りました。その人がどこから来たのかは見てなかったんですが、どこからどう見てもFCKのコーチと思われるおじさま・・・そうか、選手と一緒には走らないのか。まあ、距離にして4〜5kmぐらいはありそうな湖なので、それはそうかも。そして選手はここまでぐるっと回ってくるのだとこれで確信。多分、こんな感じで回ってくる模様。



そこで私は一瞬思いました、「この人にここで声かけてお話できれば、選手が戻ってくるのかも聞けて、あわよくばトビーに声もかけられるのでは」と。しかし、選手を追いかけて練習場から500mぐらいも離れたここまで来たというのを言うのがまず
アレだなあというのと、そんなことしたら悪目立ちは必至で、一期一会でもなく今後もまだまだFCKは見に来ようと思っているのによくないような気が、ということが先にたって声はかけられませんでした。日本に帰ってきてからも「やっぱりあの時、思い切って話かけてみてもよかったかなあ」と思わないでもないんですが、まあそれでも間違った決断ではなかったと納得してる部分のが大きいかもしれません。

それはそれとして、選手が帰ってくるところは見たいぞ!ということで、そこからちょっと離れたジョギングルートの脇から(そこにいたら選手がコーチのところにたかってきそうだったので移動)観察。すると本当に回ってきて「おー」と思いました。練習場横を出ていった時より、さらにばらけていたので、個々人が結構見やすかったです。しかしFCKの選手を顔で判別できるほどではない私、トビーの他にはトビーと一緒に移籍してきたマグネ君ぐらいしかわかりませんでした。トビーはそんなに息があがってない感じでしたが(選手によってはがんばりすぎて疲れて戻ってくる人もいた(笑))、スペイン合宿の日焼けも抜けて色白って感じだったので、ほっぺたピンクでしたね。その後、コーチのところで一瞬みんな立ち止まった後、また練習場にランニングで戻っていきました。でも、でれでれ歩いてる感じの人もいたので、まあ戻る時の気合いは人それぞれ?これって知っていれば、ランニングで戻ってくるところを捕まえれば、インドアの日でもサインとかもらえるかもしれません。最初に帰らなかった人は、それを狙っていたのかも。

さて、私が戻ってきた時には選手は建物の中に入ってしまったようですが、25日と違ってこの日は少し勇気を振り絞って、ピッチ横を
奥まで行ってみました。するとレンガづくりの建物が。中を覗いてみると、FCKのロゴが見えました。

後ろの丸い屋根の下はインドアのホール 奥から見てみました

このKB、手前はコペンの専用の練習場なんですが、奥のピッチは普通 の人も使えるようで、この日は地元の子供達が練習していました。その関係者っぽい人や、サッカー場だけではなくテニスコートとかを利用する人もこの建物の中を出入りしてたので(KBはスポーツセンターって感じなのです)、このレンガ造りの建物もFCKだけのものではなくて、KBを使う一般人も入っていい施設のようです。でも多分、施設利用者以外の私みたいな見学者は入っちゃダメな感じでした。中も、FCKのロゴと案内板のあるところから奥にはFCK関係者しか入れないという感じかも。しかし私が上のクラブハウスの写真を撮って「さて帰ろうかな」とおもった時に、FCKの26番の選手(その時は番号しか見れなかったんですが、帰ってきてから名鑑を見たらElrio van Heerden選手というのがわかりました)がてくてく外を歩いて建物に入っていったので、結構選手もフランクに出入りしてるのかも。しかしこの選手、なんで外にいたんだか?忘れ物を車にとりにいったとかそんな感じ?ちなみに駐車場は建物手前に結構あるのですが、他にはないので、選手は一般人にまじって停車してるんでしょうね。ちょろっと車も見てみましたが、どれが一般の人のでどれが選手のかはさっぱりわかりませんでした。IFKみたいにロゴつけてれば明らかなんでしょうけれど。

ということで、結局、2日ともピッチ練習は見れずだった今回でした。冬は思えばIFKなどもいつもの練習場以外でやったりしてるのがレポであがっていたので、天候によって流動的なのは頭にいれておかなくてはいけないということを学びました。インドアの場合は、上の方の写真の「KB」というロゴのついているカマボコ型の建物の中でやるんですよね。この建物、実はアリーナにも変身するようで、コンサートなんかもやってるところみたいです、なんかそれって凄いかも。コペンはこれからもトビーがいる限り何回かくるのだろうし、まあ今回は下調べでいっか!ということで割り切りました。まあ、ランニング追いかけるなんてことはそうでもなければしないでしょう。

ちなみに最寄りのバス停はこちら、まさに“KB”というのがバス停名まんまなのでわかりやすい。公式マップに書いてある“Peter Bangs Vej”というのは、実はこの停留所の一つ前の停留所です。ほんと二つの真ん中にあるので、どっちで降りても全然OKというところ。ほんとParkenといい、この15番の路線にはお世話になりました。この15番のバス停名の乗ってるマップが手に入ればよかったんですが、今回は見つけられませんでした。車内にあるような気がしたので、次回また探してみます。

練習とは直接関係ないのですが、ショップ絡みでおまけのページへ→<3P目へGO>