ミス・ダンデライオン/演劇集団キャラメルボックス

観劇日 2006年4月7日 21時00分開演 5列13番
     2006年4月15日 16時00分開演 補助席14番 東京・新宿シアターアプル

ハーフタイムシアターのもう片方は右のリンク先へ・・・『あした あなた あいたい』の第1回目感想
今回楽しみにしていたのはどちらかというと,『あした あなた あいたい』(以下『あああ』だったのですが,どのように原作を料理するのだろうという視点では『ミス・ダンデライオン』(以下『ダンデ』)
さて両方見た感想では・・・

あらすじ
樹里(岡田さつきさん)は横浜にある大学の医師
11歳のとき,入院をし,そこでヒー兄ちゃん(青木比呂志:岡田達也さん)に出会い,ほのかな恋心を抱いた
そして樹里の退院が決まった日にヒー兄ちゃんは倒れてしまう
このときヒー兄ちゃんを助けたいと心に決めるも,病院の人に青木さんは死んだと伝えられる
物語を読んでくれる大好きなヒー兄ちゃん・・・
時が流れ,あるとき古谷(阿部丈二さん)が海外から取り寄せた資料を樹里に渡すのだが・・・

初日は今考えると,役者は相当な緊張か硬かったように感じる
さて観想は初見と再見を合わせた形で書きます
まず,時間が短い・・・
原作との比較で言うと,初見時にはなぜ助けたいのか?が,少ししか感じず,必然性がいまいちだったのですが,再見時にはその辺の表現まで多少伝わってきてそれなりの理由もわかったのですが ,それはそうであっても,短い言葉だけで表現することに限界を感じました
もう少し原作のエピソードを入れてもよかったのではないかな・・・
音楽は『ダンデ』のほうがよかったかも・・・
というのは『あああ』は『クロノス』とのリンク度が高すぎて,意外に物語へ集中して観ようとする気持ちを邪魔していた
純粋に,この物語で・・・というと難しい
役者でこの人というと,阿部丈二さんか野方役の西川浩幸さんかな?
岡田さつきさん,岡田達也さんもよかったには違いないのだけれども,古谷の面白さと野方の悲しそうな感じが話の深さを演出していたので,この2人がよかった
どちらがいいか?というと 初見では,『あああ』だったのですが,再見では『ダンデ』
それだけ味があります(^^) (2006年4月20日 記)