あした あなた あいたい(その1)/演劇集団キャラメルボックス
観劇日 2006年4月7日 19時00分開演 5列13番 東京・新宿シアターアプル
久しぶりの観劇記録になってしまいましてすいません
ハーフタイムシアター2本連続公演(2本立て)ですが,2005年冬公演の『クロノス』(感想はここやここまで(この先は外部リンクになります)の続編
原作を読んだ(これも感想を近いうちにUPしないと・・・) ところ期待度はやや高かった
さて実際は・・・
なお1回目の『ミス・ダンデライオン』の感想はここまで
あらすじ
枢月圭(温井摩耶さん)はイラストレーター
ある日ゴミ捨て場に倒れている男・布川輝良(大内厚雄さん)を見つける
彼の荷物は彼の手から離れた瞬間消えてしまう・・・
彼の目的は奇妙な建物の写真を撮ることだった・・・
この物語の前に『クロノス』を観る必要性があるか?という疑問ですが,正直,はっきり言って全く別な物語といっていいので,観ていればわかる部分もあるという程度
続編には違いないのですが,必ず観なければという意味合いでは決して無い
さてこの作品でまず最初に驚きだったのは,やっぱり温井摩耶さん!!!
!マーク3つ付けますよ(^^)
多分この役は・・・というのは今回無かったけれども,ただ登場シーンの輝きを温井さんからあんなに感じたのは,『我が名は虹』の春枝役以来ですが,このときとは比較にならないほど
温井さんの代表作になることは間違いない!
さて物語の構成としては原作から離れているようで離れていない
唯一違うのは伊勢崎(畑中智行さん)の存在
このため原作の雰囲気とここの部分だけはちょっと違う・・・
地の文を実現するために,登場人物を増やした感じ
すごくもったいないのは切っ掛けはループさせて欲しくなかった
SFではありがちだとしても・・・
演出はシンクロさせるということに重心を置いた感じで,舞台の中,あるいは前作品『クロノス』とリンクさせることで,別な意味を持たせてました
圭は天然な感じをますます広げていて,輝良は野方(西川浩幸さん)とのやり取りで好きだという気持ちが拡大していくのが感じられる
音楽も当然,『クロノス』で使用しているものもあるわけですが,うーん,ここでこれを使わなくても・・・と思うところはあり
温井さんは目立ちましたが,全体的には疲れていた感じがします
ただ温井さんを観るだけでもこの作品の価値はあるかもしれない
それほどよい仕事しています
主役はどっちだ(^^)(2006年4月10日 記)