645(再々演)/ 劇団☆世界一団
観劇日 2003.4.13 13:00 自由席で真ん中のブロックやや中段 東京・パルテノン多摩小劇場 座席は満席
この劇団の公演が今年中にあと1本東京であるというのがちょっとうれしい!
今回は『645』という数字が何を意味するのかがわからなくて,ただ時代劇らしいという情報のみ
あらすじ
時は西暦645年6月12日,日本初のクーデター『大化の改新』起こる日
蘇我入鹿(平林之英さん)に幽閉されていた未来(稲田真理さん)は第三の目を使い人の未来を見ることができた
そこへ影(小松利昌さん)と鏡(年清由香さん)が現れ,入鹿が持っている時計を奪えと南淵請安(誰かわからず)に命令されて時計を奪うときに,影は未来から『あなたは私と約束していた人です』と言われここから連れ出して欲しいと頼まれて未来を連れ出す
中臣鎌足(後の藤原鎌足)(平林之英さん・2役目)と,中大兄皇子(工藤丈徳さん)たちは,蘇我蝦夷・入鹿親子を殺害するために相談していると入鹿の親戚の名前が長いため通称・長い(小松利昌さん・2役目)は素性がわからない偽聖徳太子(井田武志さん)を連れてくるとか,そのあと人が集まってきて殺害ができるか心配になるのだが・・・
この作品は結構テンポのよい点がいい面悪い面に出ていてそれがいいところかなあ
まずよい点はスピードがあって飽きさせない
前回観たトリックスター568もそうだったのですが,あっという間に終わっていて,長い割には短い(この公演は約2時間20分)なのがすばらしいところ
悪い点はテンポが早過ぎて,台詞が聞き取りにくい,あるいはこれは私の理解度によるところも多いのかも知れませんが聞き取れても次に進むのが早いため理解できないのが困る
ストーリ的には説明がたくさんあり,古代の話にしてはわかりやすいのですが,登場人物が誰であるかが説明を聞き漏らすなどの理由でわからないところもあって,その辺の台詞割りがちょっと・・・と思います
この劇団の多分得意とするところだと思うのですが,ストーリが意外なところで繋がるという構成で,今回も後で最初はこういう意味であろうと思ったところが,実はこうであったというところがびっくりさせられたところです
それにしてもうまく照明を使う(ランニングシアターダッシュの大塚雅史さんプロデュース)ので幻想的です
東京へはこれからも来て貰えるようなのでうれしい
(2003.4.15記)
お勧め度・・・スピードの可否はともかく☆☆☆☆
