韓国は旧盆を秋夕(チュソク)といって墓参りのために民族大移動が起こります。
ま、私の職場は業務上全員が休みを取ることができないため、
祭司に責任を持つ韓国人の長男が優先的に休暇をとり、私は居残り組みとなりました。
ま、大半の上司がいないので、一番平和な期間なんですけどね。
カミさんの方も秋夕休みに入ったということと、大型連休のおかげで道路渋滞が緩和されていることから
27日に会いに来てくれました。
で、家財道具の買出しに。
私のいる職場は人里離れた保養地でして、近くに大型スーパーなんてものはありません。
これから出てくる地名はとってもローカルなものばかりですが、
冬ソナの舞台となった春川とソウルの間にある場所なので適当に流してください。
職場は京畿道の加平郡のはずれに位置し、
ソウル東玄関に当たる清涼里(588)までバスでたっぷり2時間以上かかる場所にある。
山と川に囲まれたその地域はソウル市民の水がめ(水源地)となっていることからも
どれ程の田舎か想像できるだろう。
で、家財道具を買出しにいく場合、
家電全般を扱う量販店で最も近いのがマソクにあるG-Won-Mart(Kin's-Martみたいなところ)
一階が生鮮食料品売り場で二階が生活用品売り場の
いわゆる地方にある大型スーパーである。
で、そのマソクというのが車でたっぷり1時間はかかる距離。
ここまで来たら、ソウルはもう目の前と言う場所。
広い加平郡をとっくに抜け出た首都圏エリア
ここまで来ないと家電製品も満足に買えないのかと。
(もちろん小売店なら近所にもあるのだが、それでも車で10分)
しかもソウルで二年近く暮らしていた私の目から見ても価格はそんなに安くはないのだ。
カミさん:選択肢が少ないわね
私:他の店も覗いてみるか?
カミさん:他に店あるの?
私:九里まで行けばいろいろあるよ
【九里市】ソウルのベッドタウンでもある衛星都市。
マソクと清涼里の中間に位置する(くらいかな?)
カミさん:ここまで来たらたいした距離じゃないわね
ここで九里にある大型マートの中で私が選んだのはロッテマート。
LG百貨店やハナマート、Eマートなど数ある量販店の中でここを選んだ理由はただひとつ。
家まで配送してくれるという確証があること。
冷蔵庫や洗濯機など、自分たちで持ち帰れない大型家電製品を
ここから車で1時間以上かかる、カーナビの地図に道がないようなド田舎に確実に配送してくれるかどうかが死活問題なのだ。
さらには部屋の中まであの狭い階段を登って運び込んでくれるところでなければ買うわけにはいかない。
幸いにも品揃えが豊富で値段もG-Won-Martより一割は安い。
せっかく買うのだからと品定めするカミさんの目は真剣です。
所詮冷蔵庫や洗濯機とかは、その機能さえ使えれば私的にはどんなものでもいいわけで、
ここはそれを使用する彼女に納得いくものを買ってもらえればそれでいいやということで、
財布の中身を提供するスポンサーに徹します。
買ったもの
冷蔵庫
洗濯機
ガスレンジ
テレビ
電子レンジ
秋夕前日のため後日宅配ということになり、現物があったテレビと電子レンジは持ち帰りました。
せっかくカミさんいるのだが、
家電製品がPC(しかもネット未接続)のみで何もない。
なぁに、これから二人でひとつずつ増やしていくのさ
とりあえず持ち帰ったTV台を組み立てセッティング
その間にカミさんは布団にカバーを装着
布団はカミさんが来る途中に東大門で選んで買ってきました
ダブルサイズを買ったのだが、見た目セミダブルくらいしかありません。
体を寄せ合わないと二人で寝れないね
時間は夜9時をまわりとっぷり日没
ここにはいつも二人の間を裂く甥っ子もいません
完全に二人っきりの空間です。(数年ぶりのスイートホーム)
目の前には仕込んだばかりのセミダブル布団
カミさん: ちょっとシャワーしてくるね
バスルームに消えるカミさん。
中からはシャワーの音が漏れてきます。
とりあえず散らかった梱包などのゴミを片付けます。
ゴミ捨て場から戻ってくるとシャワーから出てきたカミさんが髪を拭いています。
何年ぶりかのシチュエーション
動悸が早くなるのが分かります
私: タンシン(夫婦間で呼ぶ言葉の一つ)...
山の中の、物音ひとつしない静寂さ
髪をとかす俯きぎみのカミさんの横顔...
一つ一つの仕草が愛おしい
ブラシをおいて私を見つめるカミさん
カミさん: じゃ、帰るね
ガ――(; ゜Д゚)Σ――ン
カミさん翌日の秋夕の祭祀に参席するため日帰りで帰郷
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