■韓国の対日文化規制が生んだ裏のコミュニティ 2005/10/9(日)


10月に入ってまだ10日も経っていないのに
一か月分に匹敵するページの長さになってますね。






今日はちょっと方向を変えてこんな話題。

日本の人気ドラマ『電車男』、韓国のネット上で静かなブーム

先月末に朝鮮日報で取り上げられたこのニュースについて。


真偽の程を私もちょっと検索。


このサイトでは登場人物など
かなり詳しく紹介されてました。
Aちゃんねるで電車を勇気付ける
ちゃねらーまで一人一人紹介してます






で、ちょっと気になる書き込み発見





訳:ところで...登場人物に鉄道オタクおじさんの紹介が何故無いの?



鉄道オタクおじさん



こいつ
かなり通です!

見てないと指摘できない突っ込み







どうやら本当に
ドラマ「電車男」が熱そうです。









ただここでひとつ疑問が生まれます。




なんでそんなに
詳しいんよ?


電車男が放送されたのはつい最近
韓国が放送権を買い取ったとか
放送されたとかいう話も聞きません。







以前にやりました

【企画】韓国に紹介したい日本のドラマ

でも少し触れましたが


韓流ブームの日本では
韓国製のコンテンツはなんら規制を受けることなく
お茶の間で観ることが可能ですが

韓国で日本のコンテンツを観るには
いまだに規制がかかっていて難しいことが多かったりします。


外務省ホームページ
韓国政府による日本文化開放政策(概要)

を見るとわかるように
韓国は日本文化開放政策というものを
段階的に行っている途中で

現在は第4次目と

まだ全面開放されていない状況

実際のところ現在韓国で放送されている
日本のドラマは基本的にケーブルテレビのみで
それも2004年1月1日以降と
まだ二年も経っていません





韓国で日本のドラマ通は
マニア
と言ってもいいでしょう。



そりゃぁ

ガラスの華で未だに
中山美穂が「お元気ですかー?」って
叫んでても仕方ないってもんですよ

韓国で劇場公開され比較的一般に知られているシーン




そんな韓国で日本のドラマ「電車男」がなぜ人気になれるのか?



確かに書籍は韓国語に翻訳されており
書店で手に入ります


しかし、韓国で放送されてもいないのに
しかも日本で放送されたと同時に
ドラマ電車男がブームとはどういうことか?





これには長い間
日本文化が規制されてきたことによる副作用が
大きく貢献することになります。



初めて日本製の文化コンテンツが部分的に韓国に開放されたのが

1.1次開放(98年10月20日)

○ 映画及びビデオ

日韓共同製作作品、4大国際映画祭(カンヌ、ベニス、ベルリン、アカデミー)受賞作品を開放。
ビデオは劇場で公開されたものにつき開放。

○ 出版

日本語版出版漫画及び漫画雑誌を開放。


これってつまり


一次開放が始まった1998年10月20日以前は

日本の映画・書籍などすべて韓国では規制対象になっており
当時韓国内に出回っていた
韓国語に翻訳された日本の書籍はすべて

海賊版

てことになるわけなんすね

1990年に韓国の本屋で
韓国語版ドラゴンボールを買ったのですが
表紙が別人によって描かれていたのも納得です




日本語による歌の開放なんて
第四次の2004年1月1日以降
のことなわけですが

その割りに
90年代からSMAPやX-japanの
熱狂的ファンがいたことも事実







まぁ、どんなに規制しても
在日僑胞や日本への留学生などから
持ち込まれるものまで規制はできず

日本へ対する好奇心から
海賊版文化
というものが韓国内で育まれていったわけです








昔は韓国の会社自体が
日本の曲と知られぬまま
勝手に韓国語にコピーした歌謡曲が平気で出回ったり
明らかにマジンガーZをパクッたスーパーロボットが

竹島(独島)の守護神と名乗ったりと

著作権無視状態
だったわけですけどね。

いまだに日本の人気番組をそのままパクって放送したり
かっぱえび煎に至っては言語道断
みたいな体質が残っているわけですが



近頃は日本通になってきた一般の韓国人が
にせよ番組にせよ
パクリを指摘
するようになってきたようで
世の中変わったものです








まぁ、とにもかくにもそんなわけで
近頃はネットの発達により
日本のさまざまなコンテンツが個人レベルで違法コピーされ
リアルタイムで韓国に持ち込まれ
韓国の日本通(マニア)の間で楽しまれており

この「電車男」も日本で放送されたその日のうちに
サイトに出回ってたわけですね
しかも韓国語字幕処理つきで




韓国に根付く
海賊版
違法コピー文化

この著作権に対する意識の低さと
とにかく観たいものはみんなで観ちまおうぜ
という好奇心が生んだこの副作用が

政府の規制の網をかいくぐって
韓国へ日本文化を浸透させるのに
一役買ってくれているわけです









まぁ、そんな感じで






久しぶりに
日本のドラマ観れて
ラッキーでした

ブルータスお前もか


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