■【我が人生のスペシャル】まとめ 2006/3/8(水)


先日ご紹介した

MBC【君はどの星から来たの】


てっきり月曜から放送開始してたと思ってましたが
来週からスタートだったんですね。



昨夜テレビ観たら

レウォン君がジム・キャリーに
なっていてビックリでした。


ブルース・オールマイティ





そんなんだったら

【我が人生のスペシャル】



10回放送できたじゃねーか!
なんて思いがふつふつと沸いてきてしまいますね。




ということで
最速レビューに追われて十分に検証できなかった

【我が人生のスペシャル】

見所のツボをちょっと補足しておいてみようかと。




視聴者のターゲットを30代に置いていたこのドラマ
社会の荒波にもまれている世代をターゲットとしているだけあって
風刺が効いた設定・小ネタが随所にちりばめられています。


まずスンちゃん




高校時代に(未来の)妻を襲った変質者を捕まえたのを機に
警官になることを志した正義漢のスンちゃん

韓国って多いんですよ
変質者やレイプの被害って

여고생 한달새 3번 성폭행 당해


いつものように容疑者逮捕の大立ち回りをしている
同時刻に発生した
地下鉄火災事故で妻を失います



地下鉄火災事故といえば

大邱(テグ)地下鉄放火事件


2003年に発生し犠牲者192人を出した
大惨事ですね






ドラマでの現場は釜山になっていますが
精神病患者が自殺の道ずれに
車内に放火ってのもそのままですし


なによりもスンちゃんが
遺族達と事件の真相糾明と責任者処罰
再発防止対策を訴えて活動したのに
全然取り合ってもらえなかったという設定

2007年まで不安な地下鉄 予算不足で安全対策遅れる





とてもリアルです(汗)



本当の悪は自分が逮捕する小悪党ではなく
多くの人命をしに追いやっても責任を取らず
対策も立てずに黙殺するこの社会構造だと

韓国の国家体質に失望し
カナダへの移民を決意


異国の地での厳しい人生、それでも韓国よりいい



リアルすぎます(滝汗)


そして移民投資ビザ取得に必要な
10億ウォンを稼ぐため

刑事でありながら
風俗店経営と
保険セールスを兼ねる





お次はミョン・セビン


曲がったことが嫌いで
法の正義を貫くため検事になったが
癒着による上部からの圧力に屈して
巨悪の立件を見逃す自分に落ち込む




そのくせ
飲酒運転の検問では
酒気帯び運転をごまかすため
検事証を提示して検査をスルー
したり


何度か着ているスーツを
一度しか着ていないと言って取り替えさせたりと



理想とかけ離れた
自分に自覚がない

あたりとか。



まぁ韓国事情にあまり詳しくないけど
いろんな振られているネタを
チェックしたいという方


韓国では番組の各シーンごとに
視聴年齢規制がありまして
それが右上に数字で表示されるようになっています


たとえば15歳未満への規制


理由:ナンバープレート偽造シーン


理由:刺青を入れている


理由:上司の汚職ネタ


理由:深夜に男女二人っきりでカラオケ


理由:ホテルに連れ込んでます

ま、理由はテキトーですが
とにかくお子様にはお勧めできない場面には
必ずこの表示が登場しますので

あれ?何でこんなシーンで?
というところでこの表示が出てきたら

ネタの合図だと思って調べてみるのも
ひとつの楽しみ方だと思います




ということで


義侠心に厚いが
いろんな部分で抜けているため
致命的な失敗を繰り返し組織に見捨てられる

ヤクザのソン・ジルや


相手の足元を見て値踏みする
離婚調停弁護士だったが
調停中の依頼人妻と関係を持って
弁護士資格を失った

シン・ソンウなど

全員放送規制対象
という面子が繰り広げるこのドラマ





それぞれがそれなりに
スペシャルに生きていきたいと思いつつ
そううまくはいかない世の中に妥協してしまい


悪には悪で対抗と

30億という大金をゲットするも
最終的に


どんなに貧乏くじを引こうが
胸を張った生き方を貫く

ことを選択したあたりが


彼らなりのスペシャル
なのかと思います。







ま、それでも
金に未練たらたら
なんですけどね



世相を皮肉り
追い詰められてヤケを起こしながらも
最後の一線を越えることなく
前を見つめる大人の物語

それが

【我が人生のスペシャル】



全12回完全版
請うご期待!









やっぱドラマって見方次第で
全然違って見えるかも(汗)


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