高野 善通の 演歌の世界

ここでは、他では聴けない演歌を取り上げております。なお、ここに取り上げた詩、曲の著作権は
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しまんと

作 曲  高野 善通
作 詞  高野 善通

 

しまんと

1.先がけて春が 今年も来たりて 川に沿って 色づく花 この道飾る
  川の流れに 踏み入れる足 温かく感じる季節 またもやここに
  咲くのが早ければ 散るのもまた早い
  流れ下る花を惜しみ また来る年を待つ
  四季の彩り 万感の想い 十年もその前からも 変わらなくてずっと
  緑の映える あの山の元から 湧き立つ水 ここに来たる 清流しまんと


2.広い青空に 流れる白雲 この日もまたさわやかなる そよ風が吹く
  南から照る 昼の光も 水を透かし 川の底を 明るく見せる
  空青き日あれば 嵐来る日もある にごる水が暴れ下る そんな時もあった
  四方に拡(ひろ)がる 万面の平野 十年もこの時さえも 変わらなくて今も
  谷間を下り 遍路橋の元へ 故郷(ふるさと)の薫りをのせる 清流しまんと


3.伊予のあの娘(ひと)と 土佐のあの雄(ひと)が
  山を下りて ここで出会い 川沿い下る
  釣り人たちも 河原に集い 酒片手に 語り合って 時を楽しむ
  出会う人いれば 別れる人もいる
  この地去って 街へ向かう 人送る日も来る
  四国の南 万人見守る 十年もそれから先も 変わらなくて二度と
  やがてこの水 黒潮へと注ぐ 人々の想いを乗せる 清流しまんと


  四季の彩り 万感の想い 十年もその前からも 変わらなくてずっと
  緑の映える あの山の元から 湧き立つ水 ここに来たる 清流しまんと


  西日受けて 水面(みなも)光る 清流しまんと

Copyright(C) 2000 Koya

 

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