◆ポイントの定義

ところで、ポイントとはどんなところを言うのでしょう。 釣り人が釣り場へ着いたとき、良いポイントが空いていないとか、ポイントが解らないとか良く言います。常連の釣り人などは、ここではこことあちらと突き当たりがポイントだよとか、ここのポイントは岸から15b先のテトラの前だとか、乱杭の先5bだとか教えてくれる人がいます。
 私の釣友には、『釣れたところがポイントだ』と言ったものがいます。
  こうしてみますとポイントとは、単に野鯉のいる場所ではなく、野鯉の釣れる絞られた場所の事をいうようです。
 ではポイントとはどのくらいの広さのことを言うのでしょうか。また、いつも一定しているのでしょうか。
 私の経験から言いますと、ポイントの広さも位置もダイナミックに変化しているもので相対的なものであるということです。それは、環境の変化や野鯉たちの状況に応じて変わるということなのです。
 別の言い方をすると、物理的変化と心理的変化となります。およそ動物の行動は外部からの物理的要因と、内部の心理的要因のバランスにより決定されます。
 例えば、季節の移り変わりや天候の変化、潮の干満、そして一日のサイクルに応じて、ポイントの位置や広さは変化しますし、そのポイントの周辺にいる野鯉の群れの大きさや群れの数、そしてエサの量によっても変化します。
 その他に、自然の要因だけでなく、漁や釣りなどの人間からの圧力も大きく影響します。 要約しますと
@ポイントとは、野鯉のいる所では無く、野鯉の釣れる所である。
Aポイントの位置はいつも一定では無い。
Bポイントの広さはいつも一定では無い。

それでは、どのようにポイントを決めれば良いのでしょうか。

◆ポイントの条件