◆野鯉のポイントの見つけ方
私はポイントに辿り着くまでに、一つの水系を、フィールド、エリア、プール、ポイントの4種類のサイズに分けて考えるようにしました。
フィールドとは一つの水系全体を指し、エリアとはフィールドをいくつかに分けたもので、プールとはエリアをさらに小さく分けたものです。ポイントはプールの中に存在し、鯉の釣れる所を指します。
1.フィールドを選ぶ
フィールドとは八郎潟、利根川、長良川、琵琶湖など一つの水系全体を指します。
鯉の釣れる場所の事をポイントと呼びますが、初めての土地で全然鯉釣りの情報も無いところで、ポイントを探すときに役立つのが地図です。まず、その地方の全体が見渡せる地図を開き、川や湖沼など水のある所を探し出し、その中から鯉の生息可能なフィールドを選び出します。鯉の生息可能な場所とは、淡水もしくは汽水域の、流れのゆるやかな所、安全な所、エサのある所等で、湖沼であれば殆どの場所に棲息していますし、河川でも瀬のような急流や身を隠すところも無いような場所以外であればまず棲息しています。
それらの中から、目的にあったフィールドを選び出します。目的は、人によって又は時によって様々でしょう。
例えば、最も近いフィールドが良いと思う人もいれば、釣り易い所が良いと思う人や、大型が狙える所を望む人もいます。
大型の最も確率の高いフィールドは、平野部の大きな湖沼です。流れの無い止水域では、流れに逆らって泳ぎ続ける必要は無いので、採ったエネルギーがほとんど成長に回り、早く大型になります。また、川のように洪水が無いので、寿命も永いものが多い。さらに、器が大きいので生息できる容量も大きく、その中には飛び抜けて大きくなるものもいます。 釣り易いフィールドとは、少し小さめの河川や池などです。遠投すれば両岸から届くほどの規模の場所であれば、攻めることのできないポイントはありません。初心者などは、より多く経験を積むために、釣り易い所から始めると良いでしょう。