必殺技


一.ひとの振り見て我が振りなおせ

二.早起きは三文の得

三.切るべし、そして打つべし


一.人の振り見て我が振りなおせ

  人の振り見て我が振りなおすべし。人の演奏は演奏機で

  聞くのもよいが打ち込み機で聞いて研究するのだ。

  人の打ち込み方を見て我が打ち込み方の糧とするがよかろう。

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二.早起きは三文の得

  早起きしてネタを仕入れるべし。すし職人が早起きして

   市場でネタを仕入れるように我ら楽曲師も早起きして

   新鮮なネタを仕入れるがよかろう。

   なぜ故早朝かはおのおの考えるべし。 

   自ら畜音しネタを作るのも良いが、

   世の中には斬新なネタを創作し生きる糧とする者が

   大勢おられる。そのような方から頂戴してしまうのも

   上達への近道なり。

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三.切るべし、そして打つべし

  仕入れたネタは新鮮なうちに切るべし。仕入れたネタを

   記憶装置に保管するのもよいが、

   せっかくのおいしいネタを腐らしてしまうのは

   しのびないゆえ忘れないうちに手を加えるのだ。

   特に太鼓の鼓動の断片はとにかく等間隔に切るべし。

   そして感性の赴くままに並び替えるのだ。

   更に打つべし打つべし打つべし。そうすればおのずと

   洒落た鼓動が出来上がる。

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   これらの必殺技を使うならば自己が満足する楽曲は

   出来上がるだろう。しかし、一通り技の使い方を

   覚えたならば、あとは各人感性が勝負となろう。

   そのことをくぐれも肝に命じて精進するのだ。


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