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2002年12月20日(金)−夜行のユーロスターはスキー専用列車
 いよいよユーロスターでフランスに向かいます!今回は19:57発のユーロスター(Eurostar)で、通常だと出発30分前までにチェックインするようですが、送られてきた案内書では1時間前にチェックインするように書かれていたので、早めに行くことにしました。ユーロスターの発着駅のWaterlood駅までは、Barnes駅からNational Railでも行けるんですが(その方が早そうな気がする)、いまいちNational Railを信用できないため(地下鉄の方がまだマシ)、Hammersmith駅から地下鉄で行くことにしました。地下鉄で30分くらいでしょうか。バスを30分と考えれば合計1時間くらいと言うことになるんですが、バスが帰宅ラッシュの渋滞に巻き込まれるのが恐かったので、17:00には出ることにしました。外は雨です。何もこんな日に雨降らなくても良いのに。

 部屋の鍵を返却しなければならないので、(学校はcloseしているので)大学のレセプションに行き部屋の鍵を返却しようとすると、窓口にはバイトらしい女子学生しかおらず、警備担当者が来るのを待ってくれとのこと。無線で呼び出してくれたんですけど、これがなかなか来ない。まさかここで時間を食うとは思ってもいなかった。やっと警備員が来て、鍵を返却しようとしたら「語学学校の生徒は返却不要」と言い出しやがった。受け取るように指示を受けていないと言う。私の方は返却するように指示を受けているんですけど。£50.00の罰金(Fine)付で。何度説明しても返却不要だと言うので、持って行くことにしました。時間ももったいないし。

 雨の中バス停で待てどもバスが来ない!バス通りも大渋滞!やっと来たバスに乗・・・ってもこれが全然動かない。なんと、Hammersmith駅まで1時間以上かかっちゃいました。普通なら渋滞していても30分くらいなのに。久しぶりに片道切符(£1.90)を買い、いざWaterloo駅へ!Hammersmith駅からDistrict Lineに乗り、West Minster駅で乗り換えです。West Minster駅は前にも来たことありましたが、綺麗ですね。Jubliee Lineはプラットフォームと線路の間にガラスがあり、地下鉄のドアと内扉が開閉する仕組みになっています。全般的に古いロンドンの地下鉄でここだけ最新式なのは不思議な感じです。Jubliee Lineは1駅でWaterloo駅です。Waterloo駅もなかなか綺麗。駅の案内板にもユーロスターの発着場所が表示されており、マップで探す必要もなく簡単に移動できました。ユーロスターの入口は専用入口になっており、エスカレータで上がればそこがユーロスターのチェックイン・カウンターです。

 結局、Waterloo駅に到着したのは19:00頃、かなり早く出たのに渋滞のせいで出発1時間前の到着です。早く出ておいて良かった良かった。遅れたら笑えないからね。チェックイン可能なようなので、早々にチェックインすることにしました。日本のパックツアーなら大抵のことは旅行会社の人がやってくれるんですけど、ユーロスターのチケットが送られてきており、手続きは全部自分でやることになっています。自動チェックインのようなので、前の人たちを観察(^_^;)。自動改札機にチケットを入れ、通り抜けようとしてもゲートが開かない。チケットが入れた場所に戻って出てくるようです。チケットを入れる場所と出てくる場所が同じなんて。当然、みんな違う場所から出てくると思っているようで、ほとんどの人がここで手間取っていました。ロンドンの地下鉄の自動改札機も切符を入れる場所と出てくる場所違うからね。続いて荷物検査。列車に乗るのに荷物検査があるのは不思議な感じですが、国境を越えるので当然と言えば当然ですね。久しぶりにゲートをくぐるときにブザー鳴らなかった!いつもベルトの金具とか、デジカメの充電池とか、何かしら鳴るんだよね。続いてパスポート・コントロール。担当の係官が私のパスポートを見て隣の係官に何か聞いていましたが、簡単な質問だけでスタンプ押してもらえました。隣の係官に何か聞いているときはちょっとドキドキしたけど(フランス語だったので内容は一切不明)、一安心です。

 プラットフォームは開放的な感じです。イギリスに来てから鉄道は1回しか使っていなかったし、ターミナル駅は初めてだったのでちょっと感動。私が乗るBourg St.Maurice行きのユーロスターは既にプラットフォームに入っています。一般的なパリ(Paris)行きでもなければブリュッセル(Brussels)行きでもありません。フレンチ・アルプスまで直通のBourg St.Maurice行きです。週末(金曜日)のみ運行されるスキー用の夜行列車のようです。そう言えば、チェックイン・カウンターにも「SKI TRAIN」って出てました。到着予定時刻は、Moutiers駅(05:51)、Aime La Plagne駅(06:24)、Bourg St.Maurice駅(06:45)となっており、私が降りるのは終点のBourg St.Maurice駅ではなく、Aime La Plagne駅です。

 今回は3号車の86番。3号車の中でも一番後ろの通路側です。まずは荷物を積み込みから。車両自体に荷物スペースがある上、座席をつぶし手荷物スペースに割り当てており、荷物が置けないと言うことはなさそうです。前者は成田エクスプレスみたいな感じで、後者はJRのスキートレインと同じような感じです。網棚(網ではないけど)も二重と言うか、二段階になっていて、スキーの板なども余裕で収まります。これは便利!今回はスーツケース1つなので、荷物スペースに押し込み、自分の席に向かうと、窓側のおじさんが先に来ていて、私の席も使って荷物を広げています。しばらく席に着けそうもなかったので散策してみました。チケットを持っている人しかホームには上がってこられないので(パスポートコントロール越えているんだから当然だけど)、見送りの人もおらず、ホームは閑散としています。目立ったところでは、本格的な一眼レフカメラで車両を撮影しているグループがいます。何かの仕事で撮影しているプロなのか、ただのマニアか判断つきませんでした。荷物は3号車に積み込んだんですが、私の席は2号車の方が近いので、2号車に移しました。そんなことしてから席に戻るとおじさんも荷ほどき終わったみたいで、くつろぎまくってます。

 で、自分の席に着くと、「SKI PACK」なる物が各座席に置かれています。どうせ大した物でもないと思って速攻でカバンにしまい込んだんですが、ちょっと失敗だったかも・・・。

 ユーロスターはほぼ定刻にWaterloo駅を出発しました。車内アナウンスはもちろん英語とフランス語。明らかにフランス人が担当しており、英語が(私には)英語に聞こえない(^_^;)。出発の時点では思いのほか空席が目立ちましたが、Ashford駅に途中停車した時にドッと人が乗り込んできて、アッと言う間に満席になりました。そこからは夜行列車独特のくつろぎモード。いきなりワインを空けるカップルや、シャンパンまで出てくるグループなど、ちょっと騒々しいくらいです。私はと言えば、眠ろうにも眠れません。騒々しいからではなく、明る過ぎ!日本でも夜行のスキー列車はそうだったよなぁ。明る過ぎて眠れなかった記憶がよみがえりました。アイマスク用意しておくんだった。本も用意してはあるんですが、体は眠く本を読める状態ではないです。でも、眠れない・・・。結局、ずっとウトウトしてました。

 ここでその「SKI PACK」なんですが、驚くほど中身充実。ブランケットだけでなく、U字型の首枕、アイマスク、Eurostarのロゴマーク入りリフト券ホルダー(日本のとは違って伸縮式のひもがついているタイプ)、Eurostarのロゴマーク入り“眼鏡が脱落しないように止めるひも”などなど。何より、アイマスクが入っていたとは!車内で首枕やアイマスクを使っている人を見て“準備良いなぁ”なんて思ってましたけど、SKI PACKに入っていたのね。

 そして、特別なアナウンスもなく(聞き逃しただけかも)、ユーロトンネルに突入。ユーロトンネルと言っても、見えるのは窓に映る自分の姿。元々、今回は夜行だったため、外の景色なんて何も見えなかったので、それ以前とほとんど変わらずです。ちょっと残念。

 ユーロトンネルを抜けると、携帯電話の表示が「VODAFONE UK」から「F SFR」になってます!国際ローミングになったんですね。飛行機ではなくユーロスターと言うこともあってか、“外国に行く”と言う実感がないので変な感じです。でも、国際ローミングってヨーロッパ本土の国で国境近くの場合はどうなるんでしょう?

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Waterloo駅にあるユーロスター(Eurostar)用の入口です
ユーロスターのチェックイン・カウンターです。
この大型掲示板の文字が読みにくい!ギリシアのアテネ国際空港の電工掲示板の文字と同じみたい。
パスポート・コントロールを過ぎると、まるで空港のようです。
ユーロスターのホームです。全部で4本入線できるようになっているようです。
ユーロスターのマークはEをモチーフにし、3本の線はイギリス・フランス・ベルギーを表しているそうな。
本格的なカメラで撮影しています。
ユーロスターをバックに記念撮影。
ユーロスターの車内はこんな感じです。
車両によってはドアを塞ぐくらいの荷物が・・・。
ユーロスターで配布された「SKI PACK」です。

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