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2002年9月21日(土)−プレミアシップ(ARSENAL vs BOLTON WANDERERS)観戦
 いつもと同じような時間に家を出て、9:15発のバス(Coach)でロンドンに向かいました。バスはほぼ満席です。ロンドンのヴィクトリア・コーチステーションまで約2時間20分、12:00前に到着しました。ヒースロー(Heathrow)空港に立ち寄ったのは気づきましたが、他は爆睡していたのでどこに立ち寄ったのかわかりません。

 アーセナル(Arsenal)の試合は15:00試合開始なので、スタジアムに向かうにはちょっと早すぎます。地図を見てみると、バッキンガム宮殿が近いので、バッキンガム宮殿まで歩いて行ってみることにしました。噂通り、期間限定のステート・ルーム一般公開に行列が出来ています。チケット売り場に行き、明日のチケットを購入しておくことにしました。今日のチケットは完売したそうです。衛兵交代(Chaning Guards)が11:30からなので、その後の時間帯を希望したところ、明日の衛兵交代の時間が11:30から16:00に変更になったというので、その前の13:15を薦められ、その時間にしました。

 ロンドンのチケットショップで、9月にウェンブリーで行われたライブのチケットが売りに出ていたみたいです。田舎生活はのんびりしていて良いんだけど、やはり、エンターテインメントは都会に限るね。ロンドンに引っ越したらちょっとエンターテイメントな生活を送ってみようかな。

 ハロッズ(Harrods)にでも行こうとグリーン・パークを抜けたんですが、ハロッズでのんびり買い物するほどの時間はなかったので、試合会場のハイバリー(Highbury)に向かうことにしました。

 スタジアムの最寄駅は地下鉄Piccadilly線のArsenal駅です。Hide Park Corner駅で週末トラベルカード(£6.10)を購入し、そこからPiccadilly線に乗り、最寄駅のArsenalまで乗換なしで約18分。今回初めてロンドンの地下鉄に乗りました。話には聞いていましたが、小さいですね。ちょっと蒸し暑いし、空気悪いし。

 Arsenal駅を降りればそこはもうアーセナルのホーム、ハイバリー・スタジアム(Highbury Stadium)です!試合開始1時間30分くらい前に到着し、スタジアム周辺を歩いてみることにしました。Arsenal駅周辺には警察官がいっぱいです。馬に乗った警察官が巡回している姿はカッコ良いです。なんか、それだけでイギリスっぽいと思ってしまう発想が貧困な私です。ただ、道路に馬の汚物が散乱するのはあまりよろしくないですね。

 そして、駅周辺にはどう見ても怪しい露店が何件も出店しています。覗いてみると、どう見てもバッタ物から、本物かどうかわからないけど値段的に偽物だろうと思われるような物まで品揃えは豊富でした。パソコンでA4サイズに印刷した写真まで売ってました。グッズはオフィシャルショップで買うつもりなので、何も買わずにスタンドを目指します。

 とりあえず、駅から一番近いゲートに向かったら、そこはNORTHスタンドでした。今回の私の席はメインスタンドのWESTスタンドなので、駅まで戻り、反対方向に向かいました。入口を見つけ、プログラム(£2.50)を購入してさっさと中に入ることにしました。

 スタンド等の建物自体は古くて狭いです。売店もちょっとしかなく、品揃えもイマイチ。でも、その売店でビールを売っているのには驚きました。席への持ち込みは禁止されているんですが、売店付近などでは飲んでも良いようです。てっきり、イングランドのサッカーはアルコール禁止だとばかり思ってました。

 さすがに1時間以上前だと、人もまばらです。まずは自分の席を確認し、うろうろすることにしました。席は上段の真ん中あたりで、思ったよりも遙かに見やすく、ゴール前の攻防が手に取るように見えそうですし、電光掲示板も見やすいです。屋根を支える支柱があるんですが、ほとんど気にならない程度でした。

 やはり、サッカー専用スタジアムは客席とピッチが近くて迫力ありますね。下段の最前列とピッチの間には看板があるだけです!アウェー用の席は最初から隔離されていて、ホームとアウェーのスタンドの間は通路になっていて、警備の人が常時ガードしてました。スタジアムの中にあるかと思ってグッズショップを探したんですが、発見できませんでした。

 スターティング・メンバーの発表!デニス・ベルカンプ(Dennis BERGKAMP)は控えでしたが、さすがにアーセナルの方は知っている名前が続々と出てきます。でも、選手紹介は淡々としていました。CHELTENHAM TOWNの試合でももう少し盛り上げていたのに。ちょっと物足りないです。観客席の方は徐々に埋まっていきましたが、試合開始直前に来る人も多いです。

 そして、いよいよ試合開始!でも、こちらも特別な演出はなし。試合は前半からアーセナルのペース。ウィルトール(Sylvain WILTORD)、アンリ(Thierry HENRY)、ユングベリ(Fredrik LJUNGBERG)を中心に簡単に決定機を作っていきます。そのアンリのゴールでアーセナルが先制!調子に乗ったときの攻撃には手が付けられません。ほとんどアーセナルの一方的な試合でした。前半までは・・・。

 後半、数少ないボルトンのチャンスで、苦し紛れにあげたセンタリングがシーマン(David SEAMAN)の手をかすめてそのままゴールへ!シーマンもそのまもんどりうってゴールへ・・・。正にワールドカップの「イングランドvsブラジル」戦を見ているかのような感じで、観客も何が起こったのか一瞬わからなかったという感じでした。

 アーセナルが一方的にボールを支配しているのに、徹底的に守備的なボルトンの守備陣を崩せず、時間がだけがじりじりと過ぎていく感じ。後半もロスタイムに入り、誰もが引き分けと思い観客が続々と席を立つ中、この土壇場でカヌ(KANU)が勝ち越しゴールを決めてくれました!この時の盛り上がりと言ったらなかったですね。もう最高でした!その後も、試合終了までの短い間に何度か決定的なチャンスを作り、ますます大盛り上がり!

 そして、試合終了のホイッスル!劇的な幕切れに大盛り上がりです!

 試合全体を通しては、中だるみの時間帯もありましたが、タイミングが合ったときのアーセナル攻撃陣は華麗で恐ろしいくらいでしたよ。流れるようなパスワークから、ドリブルを織り交ぜての緩急自在の攻撃、数的有利な守備側よりも攻撃側の方が有利に見えてしまうから不思議です。シーマンがワールドカップの時と同じようなミスをやらかしてくれましたが、試合終了直前のロスタイムにカヌの劇的なゴールでアーセナルの劇的な勝利!シーマンも大喜びでカヌと抱き合っていました。一番喜んでいたのはシーマンかも知れませんね。

 実際に見るとアーセナルはスゴイです。特に、アンリはシュート・ドリブル・トラップ・スピード・ポジション取り、どれも素晴らしいです。各国代表クラスが集まるアーセナルにあって一つ頭抜けている感じでした。この試合の「MAN OF THE MATCH」にも選ばれてました。アンリはパスを受けた後、前を向いて勝負できる!これがまた不利な状況でもドリブルだけでチャンスを作ってしまうんだからスゴイです!PKをゴールポストに当てて一発はずしましたけど(^_^;)

 良い意味でも悪い意味でもアンリの次に目立っていたのはカヌ。カヌは受けるパスのほとんど全てをワンタッチで後ろに戻すことしかできず、前に出すパスはことごとくカットされるなど、見せ場なくサポーターからブーイング受けまくってました。ハーフタイムで交代するだろうと思ったくらいです。それでも最後に大仕事をするあたりはさすがとしか言いようがないです。

 この試合の問題点はカヌとシーマンだけでした。シーマンは・・・。アンリがセンターサークル付近からループシュート狙ったんですけど、それを見たアーセナルのサポーターからでさえ「It's not Seaman!」と言う声が聞こえるくらいでした。これには一人で大受けしてしまいました。

 その他に目立ったところでは、ボルトンのカンポ(Ivan CAMPO)が審判に暴言を吐いてイエローカードをもらい、相手フリーキックのボールを渡さずに蹴り出したりして2枚目のイエローカードをもらって退場になりました。ラテン系は気性が激しいですね。遠くから見ていてもその気性の激しさが見えるくらい。オコチャ(Jay-Jay OKOCYA)はボルトンにいたんですね。カヌと違って良い動きしてましたよ。チャンスを作るまでには至りませんでしたけど。

 いやぁ、とにかく最高でした!これで海外スポーツ観戦成績は通算5勝4敗の勝ち越しです。

 スタジアムを後にして駅に向かうと、大行列が出来ています。すぐに帰ることはあきらめ、スタジアム周辺を散策したり、露店をのぞくなどして時間をつぶすことにしました。旅行できている感じの日本人がいっぱいいたのにはちょっと驚きました。そんな訳で、知ってか知らずか、露店で怪しげなバッタものグッズを買い込んでいる日本人がいっぱい(^_^;)

 露店をのぞきながらスタジアムを一周すると、ありましたグッズショップ!完全に反対側に・・・。閉店5分前に滑り込み、色々物色しましたが、惹かれるようなグッズはなかったです。良いグッズがあれば買おうと思ったのに、残念です。

 グッズショップの横が駐車場入口になっているらしく、“出待ち”している人がいっぱいいます。誰か出てくるかと思ってちょっと待ってみたんですけど、誰も出てこないのであきらめて帰ることにしました。Arsenal駅に向かうと、その頃にはもう閑散としていました。

 地下鉄Piccadilly線でPiccadilly Circus駅に向かいます。待ち合わせ時間よりもちょっと早く着いてしまったので、ユニクロ(UNIQLO)に行き、本日のパジャマ用にスウェット上下を購入しました。イギリスまで来てユニクロです。だって、荷物を減らすために最後には捨てて行くんだし、普通の店だと高いので(^_^;)。でも、値段は日本のユニクロよりは高いような気がします。17.5%のVAT(Value Added Tax)を考えたら仕方ないのかなぁ。

 仲間とピカデリー・サーカスで合流し焼肉を食べに行きました。韓国料理の店らしいんですけど、「焼肉レストラン」って日本語で書いてあります。怪しいですよね。でも、思ったよりも普通の焼肉でした。日本の味ではないんですけど、日本にいるような気になって飲みまくってしまいました。

 ロンドンに先乗りしていた仲間とピカデリー・サーカスで合流し焼肉を食べに行きました。韓国料理の店らしいんですけど、「焼肉レストラン」って日本語で書いてあります。怪しいですよね。でも、思ったよりも普通の焼肉でした。和食ではないですけど、日本にいるような気になって飲みまくってしまいました。

 その後、ほろ酔い気分のままWestminster駅まで地下鉄で移動し、ライトアップされたビッグ・ベン(Big Ben)を眺めながらロンドン・アイ(London Eye)に向かいました。ビッグ・ベン&国会議事堂は良いですね。正にイギリス!と言う感じがします。ロンドン・アイは予約していた訳ではないのですが、空いていたのでその場で待ち時間なしで乗れました。

 先乗りしていた仲間に手配しておいてもらったホテルに戻るとちょうどITV1で「The Premiereship」が始まりました。テレビで見ても今日の試合は凄かったです。24:05からChannel4BON JOVIのライブの放送があるので、「The Premiereship」の途中でシャワーを浴び、ライブに備えます。

 BON JOVIのこのライブは、ビデオ撮影用にニューヨークの小さめの会場で行われたらしいです。曲間にインタビューが入るので、全体を通しての雰囲気はわかりませんでした。約1時間の番組で放送されたのは8曲くらいだったかな。一人夜更かしして楽しみましたが、疲れていたので番組が終わってすぐに寝てしましました。余韻に浸る間もなく・・・。

2日目(2002年9月22日)へ

ロンドンのVictoria駅です。
バッキンガム宮殿前の広場です。
バッキンガム宮殿
子供達がグリーン・パークでサッカーを楽しんでいます。
バッキンガム宮殿とグリーン・パークの間の並木道です。桜並木だったら最高なのになぁ。
押しボタン式の信号
馬に乗っている人用の押しボタンがあるのにはビックリ!
ウェリントン・アーチ(Wellington Arch)
地下鉄Piccadilly線のArsenal駅を降りたところです。馬に乗った警官が警備に当たっています。
ハイバリー・スタジアム(Highbury Stadium)の入口!でも、これはNorthスタンドの入口でした。
こちらがWestスタンド2階席の入口です!
カメラを向けていたら近寄ってきてくれました。でも、ちょっとこわかったです。
ハイバリー・スタジアム!
向こうに見えるのはEastスタンドです。
こちらはSouthスタンドです。
こちらはNorthスタンドです。
Westスタンドは結構な急斜が付いています。
--
WEST UPPER
BLOCK=Y
ROW=L
SEAT=160
PRICE=41.50
ピッチをバックに記念撮影。
練習開始!
両チームの選手がグラウンドに出てきました!
ボルトン・ワンダラーズ(BOLTON WANDERERS)の選手がウォーミングアップしています。
こちらはアーセナル(ARSENAL)の練習風景です。
アウェーのスタンド前をアーセナルのマスコットキャラクターが通っています。ちょっと煽っていたような・・・。
本日のスタメン発表!
ユニフォームを身にまとった選手が出てきました!
アーセナルの先発メンバーです!
試合前のウォーミングアップ中です!
いよいよアーセナルのキックオフで試合開始!
ハーフタイムに芝の状態をチェック。
後半はアーセナルのミスが増えます。
そして、シーマンの決定的なミスで1点献上。
ワールドカップの時と同じようなミスをしでかしたシーマンには哀愁が漂ってました。
試合も終盤です。
観客が続々と席を立つ中、後半終了直前のロスタイムでの勝ち越しゴールにスタンドは騒然!
その後も怒濤の攻撃に最後で更に大盛り上がりとなり、そして試合終了!
劇的な勝利に酔いしれた試合でした。
ありましたオフィシャルグッズショップ。私のスタンド入口とは正反対に。
“出待ち”しているアーセナルのファンです。ボルトンの方でも“出待ち”しているファンが結構いました。
お約束のプログラムです。表紙はユングベリとベルカンプ。
地下鉄Arsenal駅構内です。ここに限らずロンドンの地下鉄は電車もホームも狭いです。
ご存知ピカデリー・サーカス
2階建てバスを発見!それだけでロンドンに来たという気がします。
ロンドンで焼肉!
ライトアップされているロンドン・アイです。
ロンドン・アイからの夜景
ロンドン・アイからの夜景(その2)
ロンドン・アイから見たビッグ・ベン&国会議事堂です。ビッグ・ベンの後ろにウェストミンスター・アビーも見えます。
ロンドン・アイの中で写真撮ってみましたが、フラッシュつけると背景はさっぱり写りませんね。

2日目(2002年9月22日)へ


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