車両公開の模様

モハ1系。昭和2年に日本車輛製造で当時の車両技術の粋を集めて製造された半鋼製の高性能車両で、開業当時の花形車両であった。昭和34年に熊本電気鉄道に譲渡され、昭和55年、現役を引退し、昭和57年に同社から譲り受け、当時の姿に復元された。

2200系。昭和29年に小田急初の本格的カルダン駆動軽量車としてデビュー。ブレーキ方式としては発電ブレーキ、電磁直通ブレーキが採用され、新しい制御・動力システムと合わせ、近代車両のさきがけとなった。

3100系(NSE車)。3000形(下の写真)に続き、昭和38年に特急車両として就役する。11両編成で、小田急では初めて運転席を2階に上げ、客室最前部に展望席を設けた。客室インテリアや居住性は3000形よりも一段と向上させ、特に前頭部の窓をワイドにした展望席は人気を博す。昭和42年までに7編成が製造され、昭和39年にブルーリボン賞を受賞。1999年7月16日に惜しまれつつも現役を引退した。この展示車両は最終走行のときのままである。

3000形。昭和32年にデビュー。新しい時代の高性能車両のさきがけとなった超軽量連接台車で、大変な人気を博すと共にわが国の車両技術の向上に大きな貢献をする。
導入当時は8両編成であったが、のちに5両編成に改造され、御殿場線に乗り入れる特急「あさぎり」として運行された。昭和33年にブルーリボン賞を受賞、平成4年に現役引退。現在は、海老名工場の厚木側の建物の中に保存されている。今も電車に乗りながら覗くこともできる。

注1:文章は撮影会の際に配布された注意事項に記載されていた資料から一部を引用。
注2:3000形の説明文は、3100系引退の時に発売された記念ロマンスカードの中の文章を一部引用。

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