11.豊平峡ダムと電気バス線訪問記 <1>

大型時刻表の北海道地図の部分で、札幌のやや左下のあたりにバス線として、「冷水トンネル前」と「豊平峡ダム」とを結ぶ浮いた路線があるかと思います(JTB時刻表しか手元にないため、JRではいかがでしょうか)。JTBの方を見ると定山渓温泉停留所から相当離れているように見えますが、実際は車で10分くらいの距離にあるのです。

ここ豊平峡(ほうへいきょう)ダムは、札幌市民の水がめとも言える場所であり、札幌の中心を縦断して石狩川へ注ぐ豊平川(とよひらがわ)の始点になっています。ここまで辿りつくには、国道230号線を南下し、定山渓を少し過ぎたところにある案内板の通りに行くとあります。市中心部からは車でだいたい1時間、といったところです。

案内の通りに進むと、途中の駐車場で車を停めることになります。それからこの電気バスに乗り換えるわけなんですが、この電気バス、別名ハイブリッドバスと呼ばれており、「環境にやさしいバス」となっています。かなり前からこのような形での輸送を行ってはいますが、バスの外観もかなり変わったように思います。これに約7分ほど乗ってダムのそばへ行きます。

出発するとすぐにトンネルがあります。トンネルは2つあって、初めのものが「冷水(ひやみず)トンネル」、次が「豊平峡トンネル」と呼びます。しかしこの2つのトンネルは幅員が狭いために車両の行き違いができません。この冷水トンネルについては、中にカーブがあるので写真に微妙に写っていますが、この信号が頼りとなるのです。

こちらは、2つのトンネルの間にある九段の滝と言われるものです。ここでバスは減速して、ここから見える景色をじっくりと見せてくれます。そして豊平峡トンネルに入りますが、ここは一直線の道なので信号はないので対向車がないことを確かめると進入してゆきました。トンネルを抜けると下車ポイントとなります。ちなみに、料金は往復で購入すると530円となるのですが、バスを利用しないで歩いて行くことも可能です。長いトンネルがありますが、排気ガスを出さない電気バスが行き来しているため、空気については心配することはないかと思いますが、稀に関係車両が通るのでご注意くださいませ。

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