2.Sきっぷで行く、室蘭往復編

ちょうど有珠山が噴火するかという、まだ群発地震が活発だったある日の朝、用事で室蘭に行ってきました。そのときに列車の中からなど撮影したものを並べるだけになります。

その影響で、東室蘭〜長万部の運転を見合わせ、その区間を経由する「スーパー北斗」「北斗」は小樽を経由させられることになり、札幌〜東室蘭でもその分の臨時特急を何往復かさせていました(その発車案内は車掌日記の4月1日を参照)。この日は、奇しくも室蘭でコンサドーレ札幌の試合がある日で、私が乗った11時ちょうど発の特急「スーパー北斗」10号と同じ時間で走る臨時特急には何人かのサポーターを乗せていました。あとで781系を利用する「コンサドーレ号(後参照)」もありますが。

この列車には前回の取材(→旅行記7.環状紀行)で乗りましたが、ダイヤそのものは東室蘭まで全く同じなのです。列車は快調に高速で飛ばし、快速「エアポート」でかかる時間より6分ほど早く南千歳に到着しました。ここで新千歳空港からの乗り換え客が乗ってきますが、どうやら指定席を取ってきたらしい人が乗ってきて何やらつぶやいていました。臨時列車扱いなので、グリーン車を除いて自由席で運転されているのです。寝耳に水のような雰囲気でしたが、ちゃんと差額の払い戻しはあります。念のため。

写真の列車は苫小牧駅貨物ターミナルよりも千歳側の端の方に止まっていたキハ22です。かつて北海道内のローカル線で活躍していた車両ですが、現在では運用がなく、資料館などに留置してあるケースもあります。

社台、白老の付近は競走馬の牧場のあるところです。前回書きましたが、写真を今回撮ってみました。前回は残念ながら撮れる場所に座っていなかったもので。
こちらは、登別駅からすぐのところにある、マリンパークです。とてもそうは思えない建物ではありますが、水槽の中に通路を設置した、当時では画期的な構造をしていました。
東室蘭で運転を打ち切った列車を降りて、室蘭行きの普通列車に乗り換えました。キハ40とキハ150を繋ぎ合わせた列車はそれほどスピードを上げずにゆっくりと複線の室蘭本線を進行します。
現在の室蘭駅です。位置が変わって、昔の西洋っぽい駅舎とはうってかわった建物になってしまいました。室蘭を訪れるのは10年ぶりくらいですが、ここまで変わったということは想像もしていませんでした。
室蘭から戻るときの列車の中から撮影した781系コンサドーレ号です。これから試合が始まるのを横目に、東室蘭へと戻って行きました。
特にこの写真に意味はありません。この日は非常に風が強く、室蘭駅構内にこのような形でコンサドーレの旗を差していますが、強風でばたばた音を立てていました。ちなみに、この日のコンサドーレは勝ちました(^o^)

帰りは「スーパー北斗」7号となるはずの臨時特急に乗って行きました。キハ281系振り子式車両のおかげで、札幌まで1時間15分で結ばれ、非常に便利な場所になってしまいましたね。さて、先日のダイヤ改正を機に、というわけではありませんが、711系の解体が始まっており、苫小牧ではなぜか真っ二つになった列車が置いてありました。そして、苗穂工場には稚内方面への急行に使用されていたキハ400が3両、線路を向いて置かれていました。まるで、新しい列車(現在は「スーパー宗谷」用のキハ261のみ)などを見守りながら余生を送っているかのように・・・。果たして、この車両の行く末を案じながら、札幌に到着しました。

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