番外編 「すずらん」のロケ地、明日萌駅を探る
明日萌駅こと留萌本線恵比島駅は、映画「すずらん」のロケに使われ、そのセットがそのまま残されています。
他にもロケで使用した場所があるようですが、駅からは5kmほど離れた所に位置しているそうです。
駅前の通りにも、それらしい建物が並んでいて、タイムスリップしたような雰囲気に誘われます。
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発車時刻表です。上の数字が列車番号を表しています。1日5往復しかなく、札幌行きが9時21分、11時45分、16時61分の3本、岩見沢行きが9時27分(この間隔のなさは一体??)と19時44分です。下り線は、留萌行きが6時50分、14時11分、20時21分の3本と、増毛行きが10時19分と17時13分となっています。現在では、臨時列車を除くと上りが9本、下りが7本運転されています。ところで、旧字体は右から左に読みますが、「上り」「下り」はそのままになっていますね。 |
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改札口の左側にある切符売り場の上に掛けられた運賃表です。運賃の安い順番に並んでいるのがお分かりかと思います。札幌までは1円87銭と設定されています。ちなみに、上野までは13円82銭となっています。当時室蘭本線がない時代なので、小樽・黒松内を経由して函館へ行くしかありませんでした。なお、「稚内港」は現在の稚内駅のことで、かつて現在の南稚内駅が稚内駅の名をもらっていましたが、(旧)稚内〜(旧)稚内港がのちに開通し、現在に至っています。 |
今度は掲示物に注目しました。左は北海道の地図が貼ってあり、よく見ると鉄道路線図だったりするのですが、線路の延び方が中途半端になっています。そしてその隣には、手配書が貼ってあります。どうやら殺人犯・・・らしいですが、これもセットの一つでしょうね。あとの2枚は、駅の事務室に貼ってあったもので、中央は安全綱領、右は職員死傷防止標語になっています。前者が現代文で書いてあるのは気になるところですが・・・。面白いと思ったのは、後者の「2.停った車は猛獣と思ヘ」「3.突放車は人殺し」の文章ですね。
「本編は見ていないけど、確かこんな情景があったような・・・」の2枚です。
特に左の写真のアングルで、向こうの方からSLがやってくる、というのを見たような気がしました。
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