粟田口散策

粟田口はその昔「京の七口」の
ひとつだったところ。
地方から京都へ上洛してきた旅人にとっ
て、京都の入り口だったところです。

粟田口は三条大橋東端にありました。そう、東京(江戸というべきか)日本橋を基点とする東海道の終着地のひとつです。
道標が市バス神宮道の停留所近くにあったはずですが、調べてもはっきりした場所が机上ではつかめませんでした。
これは行ってみなくてはっ!

→青蓮院の境内。木漏れ日の美しい時間

京都には、通りひとつひとつに
興味深い言い伝えや歴史があり
何度訪れても、飽きる事がないです。


私は桜の頃に、この粟田口あたりから、青蓮院、知恩院の横を通り、円山公園に入り、さらに清水寺に至る道を散歩するのが好きです。春の、ぽよよんとした空気が漂うなか、青蓮院の青楠は春光にきらきらしているし、知恩院の堂々とした門構えと桜のコントラストも、古い都という歴史を感じて、うっとりしてしまいます。

←円山公園の紅枝垂れ桜

この桜は言葉を失う美しさです。私は、この桜に初めて出会った時の事を忘れることができません。

この桜は夜に見るのがおすすめです祇園が近くにあるという、場所柄もあってかとても艶っぽいんです。
写真は黄昏時の枝垂れ桜
春爛漫の趣き。

マンガの「日本不思議旅行記」にでてくる喫茶店はその粟田口のあたりにあるという設定です。粟田口あたりを歩くたびに「このあたりで喫茶店とかやったら面白いだろうなぁ」なんて考えていたので、今回スト−リ−の
舞台にしました。店名はカタカナがいいし、アンティ−クな室内で、
青蓮院のあおくすの木
パイプを愛用してるマスタ−と店内には寝てばかりの大人しい猫がいて、静かな音楽・・・なんてね。そういうことを空想しながら歩くのが楽しい。
さて、マンガに出てきた写真は、青蓮院の入り口付近を写したものです。青蓮院はなんといっても楠の緑がキレイです。晴れていても、雨の日も夜間拝観でも、緑がキレイ!粟田口から京都入りした旅人も私と同じように、青々とした葉を広げる楠を仰ぎみたのでしょうね。このあたりはバスがとっても混むのでなるべく電車を利用して、歩き始めた方がいいです。とくに朝夕は。

近くに明智光秀公の首塚があり、
歴史好きの好奇心をくすぐります。
右の写真が首塚です→
民家の軒先きにあるといった
かんじ・・・
急ぎ足で歩いていたらみつからないかも。

こんなところに、有名な武将の塚があるなんて
京都って奥深いと感じずにはいられません。

京都・・・なんでこの街にこんなに
魅かれるんだろう・・・
それが私の合い言葉♪

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ほ−む

めにゅ−

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