試 乗 記 録 (特別編)
鎌倉フリー環境手形の旅 (秋の鎌倉を訪ねて・・・)
取材日 1999年11月7日(日)
皆さん、「鎌倉」に行った事がありますか?
「修学旅行で行った事がある。」なんて方も多いのでは?
と思いますが・・・。
「環境手形」のパンフレットより
ここ「鎌倉」は、言わずとも知れた古都であります。また、この地域一帯が「湘南」と呼ばれる地域に属しているの
で、若者にも人気のある地域でもあります。
また地理的に東京から近い事もあり、週末になると観光客が多数訪れて来るなど、老若男女を問わず、認知され
ている観光地であります。(ついでに外国人観光客も多いですね。)
初夏は「あじさい」、夏は「海水浴」、そして秋は「紅葉」と四季折々の魅力を有し、また多数の重要文化財を持つ。
それが観光都市「鎌倉」の姿である。
しかし、この鎌倉で唯一ケチが付くとすれば、やはり慢性的な「交通渋滞」ではなかろうか?
バスには、横断幕が掲示されていた。(鎌倉駅前) 江ノ電に乗って旅を始めよう!(江ノ電鎌倉駅)
週末になると、海沿いの国道134号線を始めとして、鎌倉へ通じる各道路は慢性的な渋滞に悩まされています。
(経験した事がある方は、良くお分かりかと思いますが・・・。)
確かに山と海に囲まれた狭い土地に、許容以上の車が乗りこむので、このような状態になってしまうのである。
この状態を緩和する為に、鎌倉では11月1日から11月30日までの間、「環境都市 鎌倉の交通実験 (第3次)」
と称し、実験方策を行っています。
具体的には、
1、フリー区間のバス・江ノ電乗り放題の「鎌倉フリー環境手形(A頼朝きっぷ)」の発売。
(他にも、拝観料、入館料、協賛店のサービスが受けられる他、観光地を巡る乗合タクシーが
利用出来るそうです。)
2、「パーク&バスライド」、「パーク&レールライド」の実施。
(鎌倉霊園、深沢、七里ガ浜の駐車場に車を駐車してもらい、「バスフリーきっぷ」または、
「江ノ電・JRフリーきっぷ」で市内へと乗り入れる。)
今日は、今回で3回目を迎えた「交通実験」に参加しつつ、秋の鎌倉を訪ねてみようと思います。
当初今日は、朝一番から出発する予定でいました。しかし私は朝寝坊してしまい、出発は12:00前になってしま
いました。早起き出来なかった事を悔やみつつも、出発する事にしよう。
早速自宅からバスに乗り、鶴見駅に向かう。やはり休日なので道が空いている。その為か、いつもの半分の時間
で駅に着いてしまった。
切符を買い12:22発の京浜東北線に乗り出発した。そして横浜から横須賀線に乗り換えた。車両はE217系で
あった。 途中車窓では、カメラを向けるファンの姿が見られた。お目当ては横須賀線から引退が決まった、113
系電車であろう。(かく言う私も、この間行って来たばかりですが・・・。)
長谷寺から眺めた鎌倉市街地 鎌倉まではE217系電車の旅だ。
そして北鎌倉辺りから緑が深くなり、だんだん鎌倉らしい感じになってきた。その北鎌倉を発車しトンネルを抜ける
と、間もなく鎌倉である。やがて電車はスピードを落とし、鎌倉駅へと滑り込んでいた。
電車を下りると、早速「鎌倉フリー環境手形」を購入してみた。
その際、係員に売れ行きを尋ねたのだが、「余り売れていない様です。」との答えが返ってきた。
少し気になったのだが、まあ「他の発券場の方が売れている」そうなので、順調に売れているのであろう。
まずは13:24発の江ノ電に乗車した。目的地は「鎌倉大仏」の最寄駅となる長谷駅である。 車内は日曜日とい
う事もあってか混んでおり、4両編成で運転されていた。 なお使用車両は、古参300型である。
その車内では、一人の外人の方に声をかけられたのだが、少々困惑してしまった。 どうやら大仏に行きたい様だ
ったので、降りる駅を教えてあげました。(うまく伝わったかな?)
長谷駅で江ノ電から降りると、徒歩に
て鎌倉大仏(高徳寺)へ向かった。
発券所で手形を提示すると、入場料が
通常200円のところ、170円に割引い
てもらえた。
鎌倉大仏(右)と、人力車(左)
ここでは他にも、「鎌倉フリー環境手形」を持っている人が見えたので、少し安心した。
そしていよいよ鎌倉大仏のへやってきた。周りでは多数の人々が、写真を撮ったり眺めたりしていた。
ここでは大仏の胎内も見学し、(こんな場所も見れるとは思わなかった!)ついでに記念写真も撮ってもらった。
鎌倉大仏の見学後、徒歩で長谷寺に向かう。 途中「いも吉」にて「紫いも」のソフトクリームを買って、食べながら
歩いた。 結構おいしかった。
それを食べ終わる頃には、長谷寺に到着していた。ここでは300円の
拝観料が250円になった。
早速「観音像」を見学して見ましたが、金色に輝く「観音像」の美しさに
感動してしまった。また綺麗に整備された庭園にも、感動を覚えた。
この場所は丁度、高台に位置しているので見晴らしが素晴らしかった。
私はしばらく、鎌倉の町並みと相模湾を眺めていた。また、遠く逗子・葉
山の辺りでは、ヨットが何隻も出帆しているのが見えていた。
長谷寺の入口
最後に「弁天窟」に入ってみた。洞窟内は壁面に多数の仏像が彫られていた。 またその仏像が、多数灯された
「ろうそく」の光で、趣のある形に浮き上がっている様が心に残った。
長谷寺の様子(観音堂) 美しい竹林と水子地蔵
綺麗な花が咲いていた。(これは「しゃくなげ」?) 長谷寺には綺麗な石庭が整備されていた。