試 乗 記 録 (特別編)
鎌倉フリー環境手形の旅 (秋の鎌倉を訪ねて・・・)
取材日 1999年11月7日(日)
長谷寺見学後は、15:17発の京急バス「りんどう号」に乗って鎌倉駅に戻る事にする。 こちらは車内外がレトロ
調になっているバスで、特に内装が木目調になっている点が特徴である。
ただ、登場してだいぶ年月が経っているので、若干内装の乱れが気になったが、落ち着ける車内だった。
ところで道は混んでいたが、それ程時間が掛かるほどの渋滞ではなかった様だ。江ノ電の踏切を渡り、若宮往路
に出ると間もなく鎌倉駅である。
鎌倉駅には京急バス「りんどう号」で戻る。(右はその車内)
鎌倉駅からは徒歩にて、鶴岡八幡宮へ向かう事にした。途中「大判焼き」の出店があったので、2つ購入した。
これを口にしつつ若宮往路の並木道を歩く・・・。 やがて赤い鳥居が見えてきた。鶴岡八幡宮へ到着である。
早速鳥居をくぐり内に入ってみると、和服を着た親子連れが多いことに気付いた。今は丁度「七・五・三」の季節
だった事に気付かされた。
若宮大路の並木道(左) 源氏池の様子(右)
鎌倉八幡宮の境内には二つの池があり、東側にあるのが「源氏池」で、西側にあるのが「源平池」という名前であ
る。こちらは源氏の繁栄と、平家の滅亡を祈って作られたものであるとの説明があった。
その池の先が、いよいよ八幡宮である。八幡宮は急な階段を上った先にある。階段のたもとでは「大銀杏」と呼ば
れる銀杏の大木がそびえ立っていた。
八幡宮も見事な建物でした。その朱塗りの外観が、周りの緑と青い空とマッチし、良いコントラストを醸し出してい
た。ただ残念なことに、閉館時間になってしまったので「宝物殿」の方を見る事が出来なかった。
鶴岡八幡宮は人出が多かった。 丁度「七・五・三」シーズンだからかも知れない・・・。
鶴岡八幡宮を見学後、カレーショップ「キャラウェイ」にて食事をした。ここは口コミで名前だけ知っていたので、
鎌倉に行った際は是非寄ろうと思っていたところだ。
ここでは、「タマゴカレー」を注文した。ここの特徴としては味もさる事ながら、(特に、カレーとうずらの卵の絶妙
な味の組合せは気に入った。) 一言で言うと「量が多い」といえる。
普通に出してもらっても「大盛り」位で出てくる。このボリュームも気に入った。 ただ女の子の場合は、少し少なめ
にしてもらった方が良いのでは?と思った。
この後は小町通りをぶらついて鎌倉駅に向かった。
その途中、模型店で「江ノ電100型」のブリキ製模型を発見し
たのだが、江ノ電とこの模型店「おもちゃの ちょっぺー」のみ
の販売で、一万セット限定との事であった。
(他にも「江ノ電チョロQ」が置いてあった。)
「単コロ」こと100型電車の模型キットの箱
私は給料日前で、余り予算の無い状態でしたが、つい購入してみました。なお価格は完成品が3,500円、キット
が3,000円でした。また12月には、オリジナル「江ノ電プラレール」が出るとの事で、店員のおばさんがから案内
のはがきを頂いた。
もう辺りはすっかり暗くなっていた・・・。 ふと時計を見るともう17:30
分を過ぎていた。
「だんだん帰ろうか?」と思ったのだが、大人しく帰るのはもったいないの
で、少し遠回りをしてみる事にしました。
まず、江ノ電に乗り藤沢に向かう。 車両は「雑誌ファイン」の広告電車
になっている1000型と、ノーマルの1000型の4両編成だった。 かなり
モーターの音が元気な電車であったので、乗ってて楽しかった。
鎌倉駅で発車を待つ1000形電車
途中、腰越〜江ノ島間の併用軌道区間では、豪快にフォンを鳴らして走ってくれた。 過去に何度か江ノ電には
乗車したが、今度は1日かけてゆっくりと「乗りつぶしてみたいな。」と思わずにいられなかった。
江ノ電に揺られる事しばし、石上を出て線路が高架になると、間もなく藤沢駅である。
江ノ電の駅はJR・小田急と離れており、駅前の小田急デパートの横に到着する。ここで私は小田急に乗り換え、
湘南平に向かう事にする。 これは最近「湘南平」まで延長された、相鉄「いずみ野線」に乗る為である。
小田急に揺られる事しばし、湘南平に到着した。ここで相鉄線に乗りかえるのだが、ここには横浜市営地下鉄も
乗り入れを開始している。こちらは別の機会に乗る事にしよう。
相鉄線のホームは地下2階にある。(横浜市営地下鉄は地下1階)エスカレーターで降りると、真新しいホームが
広がっていた。 ただ、電車を待つ人も少なく、駅員の姿も見えないので少々さびしかった。 やがて横浜行きの電
車がやってきた、車両は6000系であった。
開業真新しい相鉄線「湘南台」駅と、停車中の8000系電車
やはり車内も寂しかったが、日曜日の夕方なのでこんな物かも知れない・・・。
発車の時刻になったが、殆ど乗車していない状態で電車は出発した。 しばらくすると電車は地上に出て、高架
区間に入っていた。 やがて新規開業区間唯一の停車駅「ゆめが丘」に到着していた。
ここでも乗客は少なかったが、次の「いずみ中央」から先は、停車駅毎にだんだん乗客が増えていき、相鉄本線
と合流する二俣川では、それなりの乗客数になっていた。
余談ですが昼間の時間帯は、横浜〜二俣川間が快速運転になる「快速」が設定されており、こちらは湘南台〜横
浜間を29分で結ぶそうである。
ここで海老名からやってくる急行に乗り換え、横浜を目指すことにした。車両は7000系であった。
急行はこの先ノンストップで、横浜に直通する。 確かにあっと言う間に天王町を越え、東海道線との平走区間に出
ていた。ここまでくればもう間もなく横浜である。
やがて櫛型ホームの相鉄横浜駅ホームに、電車は到着していた。ここで、相鉄からJR京浜東北線に乗り換え
た。ここからは、来た通りのルートで自宅へと向かった。
今回は「鎌倉フリー環境手形」を利用して、秋の鎌倉を旅してみました。いかがでしたでしょうか?
残念ながら今日は、冒頭に書いた理由で出発が遅れたので、余り多くの場所へは行けませんでした。 しかしうまく
使えば、かなりお得に「鎌倉観光」が出来る「きっぷ」だと思います。
これは期間限定の実験ですが、この他にもお得に鎌倉観光が出来るきっぷが、JR、小田急等から発売されてい
ます。 今度の週末でもぶらりと鎌倉(もしくは皆さんのお近くの観光地)へ、「公共交通」で出かけて見ませんか。
たまには車を降りて・・・。
− 終 −