投稿いただいたお話

　今日も犬のクッキーと散歩に出かけました。家の近くに川があります。その川には黒ゴイが沢山泳いでいます。亀もナマズもいます。

　この日も土手に立ち、クッキーが一休みして、草を食べていましたので、私はふと、川の中を覗きますと、大きな黒ゴイが悠々と泳いでいます。

　その後をふと見ますと、大きな亀が浮いたり沈んだりしながら泳いでいきます。その後を子亀が２匹、並んで泳いでいます。私は、そんな姿を見たのは始めてでしたので、「まあ可愛い親亀と子亀だね」と一人声に出て、クッキーに、「見て、見て、可愛いね」と言いましたが、クッキーは川の中が見えなかったらしく、私の顔を見上げていました。

　川にシラサギが一羽舞い降りてきて、水草の中にエサがあったのでしょうか。クチバシでコツコツつついて食べているようでした。そこにビニール袋に食パンのちぎったのを持って、一人のおじさんが来て、橋の上から川に投げ入れてやりますと、黒ゴイやナマズが、どこから出てきたのだろうかと思うように、出てきて、そのパンくずをパクパク食べていました。

　子供達が四、五人、釣り竿を持ってやってきました。そして橋の上から、その黒ゴイを釣り上げました。どうするのだろうかと眺めていますと、すぐに針を取り逃がしてやりました。ああ良かったとホッとしました。

　何か人間模様を見ているようで、天地自然の中に生かされて生きているもの同士の、めいめいの生き方で、何か微笑ましい姿を見せてもらい、クッキーも私が少し歩くのが遅れると、振り向いて、顔を眺めてくれ、心和む思いで帰ってきました。