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〜神様と人間の関係〜(編集長)

 皆様いかがお過ごしでしょうか。

 天地金乃神大祭を迎えさせて頂く月になりました。

 そういう中に、神様と人間の関係をあらためて見つめさせて頂きたいと存じます。

 神様と金光教で申させて頂くお方には、人間のような姿形というものがありません。

 かといって無というわけではないのです。

 天地の中のお働きとして、どんなものとでも共にある。

 「神の中を分けて通っておるようなもの」

 と教祖様は表現されましたが、分けて通っている人間ですら、また神様と共にある存在であるのです。

 神様と同化しているといっても過言ではないのであります。

 つまり神様の体の細胞一つ一つが人間であるとも言えるかもわかりません。

 考えてみてください。

 あなたが怪我をしたときに、たかが体の細胞がいくつか死んだだけと平気でいられますか?

 何とかして治したいと治療をしたり、医者にお世話になったりするでしょう。

 金光教の神様は、そんな神様ではないでしょうか。

 人間がひとりでも苦しんでいたら、何とかせずにはおられないと願う。

 人間の苦しみが神様の苦しみであり、人間の助かりが神様の助かりになる。

 「神様なら人間を奇跡でも起こして助ければいい」

 とおっしゃる方もあるが、ではあなたは怪我や病気をしたときに、私の体だから好きなときに治してみせると言えますか?

 時節がきて怪我や病気が治るまで、あなたに出来ることは病院に通って治療を受けたり薬を飲んだりして、養生したりすること。

 早く治ればいいなと祈ることぐらいではないですか。

 神様も同じこと。

 神様と同化している体だから誰でもすぐに助けられるというわけではないのです。

 ただあなたと同じように、早く難儀な人が助かればいいなと必死に願っていてくれる存在なのです。

 そして助けるにも一朝一夕とはいかない。

 宗教という薬を与え、少々のことは辛抱もして養生して下されているのだと思うのです。

 宗教はいわば薬でありますから、合う合わないもある。

 時には副作用も起こる。

 神様もなんぼか苦しかろう辛かろうと察するにあまりあるのです。

 ただじっと耐えて一日も早い助かりを祈られる。

 金光教はビタミン剤や栄養剤みたいなものかも知れない。

 金光教は毒にも薬にもならないと例えられることもあるが、人間としての基本的なことを取り組む。

 じっくりと時がたてば、その効用が現れるようなもので、即効性とはいかないかも知れない。

 ただ、そのおかげで難儀を乗り越えられたということもあるのかも知れない。

 弱ったままの体に、どんどん強い薬を使っても体を痛めるだけで、逆効果になりやすいものです。

 神様も永遠の存在では無いのかもわからない。

 ただ今をしっかりと生きよう、体を生かそうと祈り努力して下されている存在だと私は思っております。

 常に神様は私たちと共に喜び苦しみ、助かりを祈っていてくださる。

 そのことは忘れてはならんと思うのであります。

 全世界の人を助けなさいとはいわないが、知り合った人で難儀な人を助けるぐらいの働きでもさせて頂き、出来ること出来たことをしっかりと喜ばせて頂きましょう。

 それが神様のお喜びにつながることになることかもわかりません。

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