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〜サービスエリアの出来事〜(63歳・女性・金光教教師)

 平成十三年の十二月、六十三歳の御本部へ御礼参拝の道中の事です。

 主人と子供、孫と家族八名で息子の運転で、朝六時頃家を出発して、あるサービスエリアで朝の食事を食べることになったのです。

 私は先に一人トイレに行ったもので、出てきた時には、皆、食券を買って食事をしていました。

 私も食券を買うべく自販機の前に立ちました。機械には色々買い方が書いてあります。私は老眼な者で、眼鏡をその時かけていなかったものですから、やっと見えるくらいの小さな文字を読んでいました。

 すると、後から一人の青年の方が来られて、言葉に出して言わずに、目と指で、『お金はここに入れる』『食べたい物のボタンを押すと食券がここに出てきます』『おつりはここに出てきます』と言うことを、色々教えて下さったのです。

 私も『ありがとうございます』と言葉に出さず、お辞儀をしてお礼を言いました。教えてもらった通りにして食券を買うことが出来ました。

 それを持って、作ってもらう所に行き、台の上の真ん中に置きました。すると、その方が、またすっと手を伸ばして、私の食券を端の所に並べて下さったのです。ふと見ると、そこには順番に食券が並べられていて、店の人が順番に作って出してくれるようになっていたようです。

 その青年は、自分の分は後に回して、私の分を先に作ってもらえるようにして下さってあったのです。食べる物を出して下さったので、他人の物であってはいけないと思い、目で『これは私のですか』と顔を見ますと、その人は、黙って『そうです』とうなずいてくれました。

 私は『ありがとうございました』とお礼のお辞儀をして、食べ物をもらい、朝の食事を頂くことが出来ました。

 その青年も、私から離れた席で食事をしておられました。私は、本当に、今受けた、その青年の親切、言葉に出して人に恥をかかせる訳でもなく、心行き届く思いで、相手を思いやる心で親切をして下さり、私も何か今日は出だしから、心温まる気持ちで、私は、神様がこの青年を通して、私を助けて下さったように思えました。

 私も神様に、この青年の名前も何も判らないけれど、この青年の方のこれからの人生、幸せに生きられますようにと、心の中で神様にお願いをさせて頂いたことでありました。

 年輩の方はよく言われ、耳にすることですが、「今の若者は何にも気がつかん」「自分さえよかったらいい」とか聞くことがありますが、そういう言い方はしてはならないなと思ったのです。

 若い人の中にも、今私にして下さった思いやりのある親切をして下さるような人もあるのだからと、年輩組に入っている私も心せねばならないなと思わせて頂いたことでありました。

 ありがとうございました。

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