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〜新年を迎えて〜(37歳・男性・金光教教師)

 新年おめでとうございます。

 今年も世の中は暗い話題が多そうです。

 終結宣言が出たとはいえ、終わったとは言えないイラク戦争や、インターネットで知り合った若者達の集団自殺、親が子を殺したり、子が親を殺したりと、人間はどこに行ってしまうのでしょうか。

 神様が教えられる、人間同志の関わり合いとは、大きくかけ離れていってしまっています。

 人間同志の関わり合いも神様のお計らいの中の出来事です。

 しかし、人間は自分勝手な関わり合いを持ってしまい、災いをもたらしてしまいます。

 世の中の人の立場や地位というものはあくまでも人間が考え出したもので、神様が作ったものではありません。

 私は、最近ある出会いをしました。

 オートバイで遊びに出かけた時、十九歳の少年と知り合い、友人になったのです。

 彼も私と同じように、一人でオートバイで遊びに来ていたので、オートバイの話などで仲良くなり、今では私の友人達とも仲良くなり、一緒にオートバイでツーリングに行ったりしています。

 彼は元暴走族で、警察に逮捕されたことがあり、今は保護観察処分中です。

 保護観察処分を受けると、ある一定の期間、保護司と言われる人の所に月に数回行き、仕事や生活の全般にわたって更生の指導を受けなければなりません。

 でも彼は「面倒臭いし話をしても楽しくないし、全然行ってない」と言うのです。

 実は、私はある方から保護司をやってみないかと言われたことがあります。

 その時はお断りしたのですが、もしお受けしていれば、私も保護司の立場にあった訳です。

 でも、彼は私に電話してきて、週に一回位「オートバイの修理を手伝って」とか「オートバイで走りに行こう」などと誘ってくれます。

 また、私が誘っても付き合ってくれます。

 しかし、私も子供を持つ大人ですから、会えば仕事はどうしたとか、多少うるさい事も言ってしまうのですが、彼は素直に話を聞いてくれるのです。

 それはなぜでしょうか。

 趣味が合うから?私の話がおもしろいから?そんなところもあるのかも知れません。

 でも私が思うには、彼が私を仲間として認識しているからです。

 先に述べたように、立場は人間が考えたものです。

 しかし、仲間は神様が与えて下さったものなのです。

 彼は「あなたが保護司だったら良かったのに」とも言ってくれました。

 その意味を考えると、仲間の言う事なら話は聞けるという事です。

 つまり、仲間という神様が与えて下さる関わり合いを先にすれば、全てはうまくいくということではないでしょうか。

 どうでしょう。

 皆さんも立場からではなく、仲間から始めてみませんか。

 道をすれ違う人、困っている人、喜んでいる人、みんな仲間です。

 世界に生きている全ての生き物が、神様に生かされている大切な仲間なのですから。

 私も、今年もたくさんの仲間に話しかけ、関わり合っていこうと思います。

 皆さんもそうしてみませんか。

 人間も草や木も、今あなたの膝の上で眠そうにしているネコも、みんな大切な、神様が与えて下さった仲間なのだから。


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