4月25日(日)準備編

 さあ明日から旅行だ、というときはワクワクして嬉しくなるはずですが、このところゴールデンウィーク前ということも重なって、本当に明日から3日間も店をあけて大丈夫か?と実に心配になってまいりました。
 悪徳を名乗りながらもこの小心さ。結局明日の全日空495便、関西空港発14:00まで残っている仕事を片付けることにしました。
 それでも無理な物は沖縄までカルテを持って行って何とかしよう。(ああよかった、国内旅行で)というぐらい仕事がたまっているのです。
 今回はまだ画像のない私のホームページに沖縄の面白い画像をとりいれたいという事もあって、カメラの準備をしました。ようやく荷造りは一通り終了。
 それでも毎回の事ながら何か忘れてしまうんですね。あっそうそう、ビーチサンダルも入れないと・・・
 このホームページで今回の沖縄行きのツアーメイトを募集したところ結局人はあつまらず、
 私の友人N村君と行くことになりました。また今回も男同士の珍道中になりそうです。
 N村君とは昨年、釜山と沖縄に一緒に行きました。彼も沖縄を非常に気に入り、沖縄に帰って行くリピーターなのです。
 彼の仕事はある観光地の悪徳ホテルのフロントマンです。その前職が悪徳旅行代理店だったこともあってけっこう気が合う仲間なのです。
 それと沖縄線はどこの航空会社も古い機材を使っているので念のため
「遺書」
を書いて、というのは冗談ですが、ある程度部屋も片付けて・・
 なんせたったの2泊3日の旅行。こんな風に小さな出来事をすりつぶして、長く長く書かな いとページが埋まらない。
「私も沖縄へ行きたくなった」
というような旅行記になるよう頑張ります。
また書かれている内容は私の主観であって、私がうまいと思った
「ソーキソバ」
があなたにとってはおいしくないかも知れません。その点はご了承下さい。
 それでは今回の旅の素材を紹介しましょう。
 4/26全日空495便、関西空港発14:00  4/28全日空496便那覇空港発16:40
 往路はアップ料金のかからない午後便にしました。おかげでやり残した仕事を片付ける事
 ができそうです。復路は少しゆっくりできる夕方便を選びました。大阪〜沖縄間の片道普通運賃は25、850円もします。今の時期なら3日間のツアーでもこれより安い物は見つかるでしょう。またエンドユーザーが直接航空会社で買える値段が早割28の平日運賃で12、950円。短期滞在なら友人が沖縄にいてタダで泊めてもらえる人以外はツアーで行った方が安く
なってしまいます。旅行業者にとっては有り難い話ですが、このへんまだまだ規制緩和の 余地がありますよね。
 現在、航空3社全てが国内ツアー(但し個人包括旅行割引運賃=IIT運賃を使ったもの) でもマイレージが加算されるようになりました。とはいいましても飛行マイルの50%。大阪〜沖縄間の往復で740マイル。しかも3社横並びの同条件。こんなもので航空会社を選ぶ決め手にはならないでしょう、どこか1社でも違うサービスを展開することがあってもいいと思うのですが。
 次はレンタカー3日間。レンタカーも飛行機と一緒で沖縄では現地で直接レンタカーで借りる1日分代金でで3日間は十分に借りれます。さあみなさんどんどん旅行代理店を利用しましょう!!
 ホテルは那覇のオーシャンビューホテル。あんまり悪いことは書きたくないのですが、売店の女性に普通の105度で1000円のテレフォンカードを買い求めたのですが
「置いていません」
の一言。
 売店には無いのでしょうが同じフロアーの公衆電話の横に自動販売機がありました。それならそうと案内をするべきではないでしょうか?と私は思うのですが。もう少しで50度1000円の「旅行の記念用」の買ってしまうところだった。
 どうして男同士なのに最低ランクのホテルにしなかったのかをいいますと、こんなオフ期には最低ランクのホテルでなくても最低ランクのホテル並の料金を出してきます。値段が同じなのなら少しでもいいホテルを、という結果です。                         


4月26日(月)さあいよいよ沖縄へ

 午前中はみっちりと仕事をしてしまいました。13:20頃関西空港にたどり着き、なんとか14:00発のANA便に。幸いにして天候は晴れ、先週まではずっと天候が悪くてうっとしい天気だったとか。
 旅行の仕事で何が笑えるかと言えば天候までコントロールできないこと。万全の手配をしても天候が悪いとぶちこわしになってしまったり、逆に何も苦労はしていないのに天候が良かったため非常に感謝されたり。こればっかりはお金で買えない、だからこそ面白い。
 以前の私の上司でこの人が添乗に行くと必ず大雨か台風。自らが
 「嵐を呼ぶ男」
と名乗りお客さんも非常に面白がりました。ホントこの人のように「滅多とできない体験」とお客様に納得させられる人は得です。
 レンタカーを借りて那覇オーシャンビューホテルにチェックイン。荷物を置く。もう夕方なので今日は飲むだけの予定。ファミリーレストランと看板をあげているファミリーレストランらしからぬ構えのお店で鳥の丸焼きとソーキソバを食べる。
 私が沖縄の料理で一番スキなのはなんといってもソーキソバ。最初はどこで食べてもおいしいと思っていたが、やっぱり当たり外れがある。ここのファミリーレストランは鳥の丸焼きがメインだったようでソーキソバは今一つのような・・でも鳥の丸焼きはおいしかった。
          
 友人の経営するバーがコザにあるので敬意訪問。
 「カズン」
という店で沖縄市住吉嘉間良バス停手前にあります。沖縄の皆様どうぞよろしく。
そうそうおとなのおもちゃやのとなりです。
 色気のないお店なんだけどオーナー氏とそこに集まるお客からいろんな沖縄の話を聞けます。ここで3時間半ほど飲む。店には三味線もカラオケもないが、フォークギターとエレキギターがあり、思わず酔ってサザンの桑田圭祐の「真夜中のダンディー」を絶叫してしまった。ああ私も老いたのか?
 ここで聞いた色々な沖縄の話。
 ★宮古島には「おとうり」という習慣があって私達のような趣味:飲酒の人間には誠もってこ
いの島だということ。酔わしてその人の本性を知るためでもあるそうです。島外の企業はなかなか進出できないとのことです。マリンスポーツ以外何もないと思っていたのですが、何か行ってみたくなりました。
 ★模合という相互援助のシステムがあって、毎月いくらかのお金を持ち寄って、全額を必要とする人に渡すシステムがあります。この時は
「あいつ仕事を辞めたから、今月はとらせてやったらいいよ」
と言ってました。この模合に一度参加したら一生やめられない。途中で払えなくなるとその人の信用はがた落ち!払うためにサラ金に走るといったこともあるらしく、これこそ本末転倒。
 ★ビーチサンダルなんかはいていると観光客まるだしだそうです。
「シマジョウリ」
をはいてこそ「ウチナンチュー」になれるそうです。
 ★4月はちょうど「シーミー」のシーズンで盛り上がるとのこと。「清明祭」と書くらしいのですが、日中に先祖の墓の前で宴会を繰り広げるという何とも面白そうな催し。そおいえば沖縄のお墓は妙に大きく、その前で一家ぐらいは酒盛りできそうなスペースがあります。このへんは私達の墓参りとは少し違います。  
 などなどあっと言うまの時間でした。私達はここから車で約30分で那覇まで帰り第2ラウンドへ突入。那覇市の繁華街「松山」に、短い日数なのでねているひまなどない!!
 ぼっーと歩いていると客引きがどんどん来てくれる。それで何も言ってないのに勝手に値引き合戦をしてくれるので「優良店」にたどり着くのは簡単。
 この日は「シャネル」というシャネル関係の人が見たら金払えといわれそうなお店へ。飲み放題で70分4、000円。去年来たときより安い!!たぶん曜日の関係・・月曜ということもあって店は暇そう。女の娘は若い。

 女の娘から聞いた話。
 ★沖縄の離婚率が高いのは夜の仕事をする女性が多いから。と言い出す人もいれば、家族などが助けてくれるので、別に離婚をためらわない、という人もいました。後者の意見の方がいいところをついてるような・・・
 ★「沖縄を出ていくと親不孝と言われる」とかこれは初めて聞いた意見。ちょっとショック。沖縄の人はなかなか沖縄からでない。でも親不孝と言われようとも出ていく人は出ていきます。定着率が高いという事はやっぱり沖縄は住み良いということではないでしょうか?
 ★「沖縄の人は毛深い」20才の女の娘が腕をこすってくれました。(それで喜ぶなって)じょりじょりします。本土の人は男も毛が薄くていいわね。といわれました。別に毛が濃くても恥ずかしがることはないと思うのですが・・・でも一度剃るともう後戻りはできないのだとか、あまりよくはわかりませんが。
              
             店が暇なので「安室似」の女の娘がついてくれてN村君も大喜び。
            またしても延長に延長を重ね、気が付けば閉店の6:00。
            本当によくやりますよね、私達も。           

4月27日(火)沖縄2日目−今日も飲むぞ!

 昨夜の飲み過ぎがたたりまして、朝起きたら朝食の時間は終わっていました。気を取り直し我らがレンタカー・ニッサンマーチ号で北部へ向かう。いたるところに
「2000年サミットは沖縄で」
の垂れ幕がかかっている。本当に熱心だ。(後日無事沖縄に決まりました)
 このような国際的な行事を大阪など都会でしようというのがそもそもの大間違いだ!欧米諸国ではまずしない。都会の生活者の日常に支障をきたすのはあきらかだし、経済効果も少ない。
 私は
「オリンピックを大阪で」
なんて言い出す人は何を考えそう言うのか全く理解できない。まあ実状は目立ちたいだけぐらいのものでしょうが。コンベンション機能の高いところで、外国人に是非とも見て欲しいところとなると、合理的な場所はおのずと
「観光地」
以外は考えられないではないか。
 しかもそれがシーズンオフであってはじめて経済効果が生まれるのではないでしょうか?
 さらに車を北部に走らせる。ただドライブするだけでかなり気持ちいい。観光地では女性同士の客を探したが(もちろん声をかけるためだ)やっぱりカップルばっかりで・・・
 昨日の飲み過ぎでN村君も調子が上がらない。本当にしんどそうだ。この珍道中の最後に沖縄に移住を希望する方に、沖縄の求人情報と住宅情報をまとめたいと思いコンビニで雑誌を買う。
 遅い昼食はまたも「ソーキソバ」。だいたいどこの店もボリュームがあるので小をたのんだ。やっぱり私も昨日の深酒が効いている。それなら予想に反してかなり小ぶりなソーキソバがでてきた。味はよい。
 食べながら求人情報誌見ているとけっこう面白そうな仕事が載っているじゃないか!
 ぐるりとまわって那覇に帰ってきた。国際通りにある
「わしたショップ」
へ。沖縄マニアのN村君が色々物色している。昨日の酒がまだ抜けないのか「ウコン」をまとめ買いしていた。「ウコン」とは飲む前に飲むと二日酔いしないといわれている沖縄の漢方薬で私も携帯用を買ってみる。早速今夜、効くかどうか試してみなければ。
 沖縄には沖縄にしか売っていない食料品が数多くあります。昔のままのパッケージのボンカレーに大辛があったり、黒糖やパインの味のお菓子があったり、沖縄ソバのインスタントや・・・
 よその観光地のおみやげ屋にありますか?ボンカレーを並べているところが?本土では大昔に消えてしまった幻のドリンク
「ドクターペッパー」
まだ沖縄では売られています。懐かしく思い、500の缶を6本も買って1本飲んでみたら、昔よりさらにまずくなっているような。こんな事なら1本買って、飲んでみてから買い足せばよかった。また沖縄のおみやげや、同じ並びで同じ物を売ってるに見事なほどに売値が違います。よくこれで商売が続くなーと心配してしまいました。
 さていよいよ夜の部に突入。
 夕食は国際通りをバスターミナル方向に歩き右側に少し入った
「居酒屋かびら」へ(098)−869−6411。国際通りの近くなので観光客をターゲットにした郷土料理屋もあるだろうが、このお店は私達以外は「ウチナンチュウー」ばかりのお店でした。
 さっそくお水をもらい「ウコン」を飲んでみる。ここかびらの大将は沖縄の方には珍しく海外を放浪したことがあるとのこと。もうこれだけで私達の店選びは大成功なのですが、料理もいい。その上、大将のかわいい娘さん2人と大将の3人で店を切り盛りしていて、いい感じの
お店だ。
 N村君が沖縄マニアらしく「海ブドウ」をたのむ。不思議な歯触りがする。N村君は昨日の酒でまだ調子が出ないようだ。ぜんぜん飲まない。私はビールから島酒へ。気が付けば24:00時色々な話をお伺いしました。
 ★沖縄尚学はPL学園に勝った時点で優勝すると思ったとのこと。沖縄が沸きに湧いたそうです。沖縄の野球選手は実力はあるのに気が弱すぎるとのことです。これは私も思っていることです。
 ★あの西武ライオンズのデニー投手がオリオンビールのコマーシャルに出ていました。 しかもかっこいい使われかたです。そういえば彼も沖縄代表の投手でしたね。
 ★沖縄は熱い気候だが、真夏でも30度を超えることはないといいます。大阪なんかコンクリートの照り返しやクーラーの放射熱で30度なんかすぐに超えます。なんか沖縄は住み心地がよさそうな・・
 
 まだ回復しないN村君を強引に誘って松山へ。昨日と同じ「シャネル」を目指すがけっこう高いことを言われた。道で声をかけた値段と、お客が自分から来たときの値段と違うのは当然との主張。なんとも合理的なシステムか。それならしょうがない、道で声をかけられるのを
待っておこう。
 別の店が破格でお誘い、1時間2,000円。そこは「シャネル」上のフロアーで「プリンセス・プリンセス」というお店。ここで私もだいぶ酔いが回り寝てしまう。店の中のことは余り覚えていない。このお店ではじめて沖縄に住みたくて働いている「ヤマトンチュー」がいたらしいがあまり覚えていない。ホテルに戻ったら午前3:00時。本当に今日もよく飲んだ。           

4月28日(水)今日で沖縄ともお別れ、またくるよ!

             また二日酔いのドライブがはじまった。
            今日は朝食は食べられた。沖縄のウコン伝説破れたり。
            昨日はしっかりウコンを飲んだのにダウンしてしまった。
            しかも今日も二日酔いだ。ウコンにも勝る私達の酒量。
            今回は沖縄マニアのN村君もいることだし、何度来てもまだ見たことのない
            「玉泉洞」に行こうということで好調にドライブ。
            なのに途中で仕事の電話が、まだクリアになってないゴールデンウィークの予約の
            OK電話。
            いい電話じゃないかと思いきや、お客様に報告したところ、今変更の電話をそっちに
            しようとしてたところとのこと。
            「もう、無理ですよ」
            と言いそうになったが
            「やるだけやってみます。」
            と回答、JAL系のホールセラーの美人セールスウーマンにお願い。
            彼女も「もう無理ですよ」と思ったに違いないのですが
            「やるだけやってみます」
            とのこと。
             なんで沖縄でこんな事をしないといけないのかと思いましたが、数年前から比べると
            携帯電話の普及でどれほど仕事が楽になったことか。
            初めての玉泉洞。サンダル履きなので何度転びそうになったことか。
            (玉泉洞には靴を履いていきましょう)
            洞窟を出て、ウロウロしていると、「ブクブク茶」なるのぼりが・・
            沖縄マニアを自認するN村君がさっそくオーダー。
            本当に感動しました。
            ブクブク茶にじゃないですよ。
            このブクブク茶を飲ませてくれる場所が沖縄の昔の民家で、たたみがあって4面中に2面が
            ふきさらし状態の部屋。
            二日酔いなので寝そべってみると、とっても気持のいい風が・・・
            ここで一日中昼寝をしながら本でも読んでいたら、どんなにも気持いいだろうか。
            と思いました。まるでベトナムなんかの木陰でハンモックか長椅子で昼寝をするような感じ
            です。いつかそんな生活をしてみたいな〜、と思いながらまたもや大阪に電話。
            そしたらなんと超美人のセールスウーマンが席を取っていてくれたのでここでまたしても
            超美人のセールスウーマンに感謝、感謝。

             レコード店に入って佐渡山豊の「ドゥ チュイム ニイ」が収録されたCDを見つける。
            買っておこうか?とも思ったが財布の中身が寂しかったのと、またすぐ来るさと思ったので、
            買うのをやめました。
            あの長い長い「ドゥ チュウム ニイ」をまた是非とも聞きたいと思うのですが。

             短い旅行ですが本当に今日が最終日。
            普通の休みでごろごろしているときはあまり感じないのですが、
            「また明日から仕事か」
            と思うともうイヤになってきます。なんでなのでしょうか?
            
             沖縄がスキになって何度も来るぐらいなら
            「もう、ここに住んでしまえ」
            とまで思い切れない自分が悲しいです。
            沖縄に惚れ込んで住み着いてしまったヤマトンチュウが5万人とも10万人とも言われて
            います。
            普通「市」という単位で最低3万人〜4万人と言われています。
            それなら沖縄で「ヤマトンチュウ沖縄シティ」が作れるではないですか?

             皆様から見て私達の沖縄旅行はただ飲んで酔っぱらっているだけに見えるかもしれませ
            んが、やっぱり沖縄は最高です。
            不景気だと報道される沖縄です、特に昨年の知事選では平和派に経済派が勝ったこともあって
            「本当に沖縄は不景気なんだ」
            と思われた方も多いと思います。
            でも数字として現れる沖縄の貧しさより実際の沖縄はもっともっと豊かで、こと心の中は
            都会でストレスにまみれて、所得も多いが家賃も高い私達よりきっと幸せな人生を築いている
            に違いありません。
             また来ましょうね。今度は佐渡山豊のCDを買いましょうね。
            那覇空港では海外から大阪に帰るより、やるせなさを感じながら飛行機に乗りました。     


沖縄に住もう!!実技編・就職と部屋探し

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