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シンガポール発 世界の男達(投稿編)

 私のホームページもオープン以来早くも2年になろうとしております。地味なホームページにもかかわらず、皆様からのアクセス数もおかげさまで少しずつではございますが増えております。
 しかし全部が全部私の考えを更新し続けますと非常にマンネリなものになってしまいますし、見に来ていただく皆様にも飽きられてしまうのではと危機感を持ちまして皆様からの投稿をお待ちしておりました。ある方が非常に面白い題材を提案してくれましたので
「是非ともお願いします」
とお願いしたしだいです。
 彼女は現在、シンガポールに在住しておりますのでありきたりなのですが勝手にタイトルは
「シンガポール発」
とさせていただきました。以下はご投稿いただきましたほぼ原文でございます。
 ええなんでも自称悪徳秘書さんがちゃんとしたホームページに4月から連載を始められるそうです。詳しい情報がわかりしだいご報告いたします。


 自称「悪徳秘書」のプロフィールです。
悪徳秘書プロフィール
堅実な山羊座。B型。日系企業勤務。
趣味 ゴルフ、スキューバ・ダイビング、バービー人形
好きなタイプ 白人 王子様系のリッキー・マーティン        
黒人 スタイリッシュなウィル・スミス        
エイシアン(黄色人種と書くべきか) 猿タイプのジェット・リー。

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     あなたのシンガポーリアン度をチェックする!(2001年5月30日更新)
あなたのシンガポーリアン度をチェックする!
1.リー・クゥアン・ユー上級相を尊敬している。
2.シンガポール政府は優秀で信頼できる。
3.独立記念日の前後には、家の前に国旗を掲げる(張り出す)。
4.シンガポールの国歌を(サビの部分だけでなくて)全部歌える。
5.投票には必ず行く。
6.中国人は、他の民族より優れている。
7.目隠しして飲んでみて、タイガー・ビールとアンカー・ビールの区別ができる。
8.夕食に酒は要らない。お茶を飲んでたらふく食う。
9.鳥や魚の骨は、テーブルの上に吐き出す。
10.スプーンとフォークがあれば、上手に“ねこめし”を食べられる。
11.中華料理レストランに入ったら、まずはともあれ、グリーンチリを頼む。
12.辛い料理でないと、もの足らない。
13.刺身(ナマ魚)を食べるのは年に一回だけ。
14.香菜を好んで食べる。
15.フィッシュ・ヘッド・カレーを美味しいと思う。
16.肉骨茶の美味しい店を知っている。
17.マグドナルドでチリ・バーガーをいつも頼んでしまう。
18.昼食は毎日、キャンティーンで食べる。
19.回りに蠅が飛び交っていようが、前の人の食べ残しが放置してあろうが、気にせず食べることができる。
20.米は、パラパラで細長いタイ米が良い。日本の米はベトベトして嫌い。
21.安いシーフードを食べにわざわざジョホールまで渡ることがある。
22.ニュートンサーカスは観光客向けで高いし、まずい。
23.ドリアンが大好き。
24.にわとりの足(指の付いた、あのゼリー状のプヨプヨしたやつ)を平気でしゃぶることができる。
25.シンガポール国外に出ても、レストランで煙草を吸う時はわざわざ外に出て吸ってしまう。
26.バイクに乗る時、上着を前後逆に着る癖がある。
27.そのままの格好で、ヘルメットを被ったまま、他社を訪問したことがある。
28.ズボンのお尻のポケットにはオレンジ色の櫛をいつもしのばせている。
29.それでもって、時々バイクのバックミラーでヘア・スタイルを整えるのだ。
30.トラックの荷台に乗って移動したことがある。
31.乗用車に定員を遥かにオーバーする人数で乗ったことがある。
32.MRTのラッフルズシティ駅とシティホール駅での乗り換えで迷うことはない。
33.市バスを利用して自分の行きたいところに行ける。
34.オーチャード・ロードの地下道を通らずに、路上(勿論横断歩道ではない)を横断する。
35.横断歩道を人が渡っていたら、必ず一旦停止する。
36.Restricted Zoneに入るのに、時間まで入り口で待機したことがある。
37.そのとき、うしろからパトカーが追ってきて『そこに止まっちゃ駄目』というもので、止むなく CBDに突入してしまったことがある。38.車線を跨いで走っていることがある。
39.車線を変更するとき、方向指示器を出さない。
40.駐車場でクーポンが無いのに気付き、その場に居た見ず知らずの人にクーポンを売って もらったことがある。
41.事故に遭ったら、その場に車を止めて言い争う。
42.事故の時、たとえ自分が悪いと思っても謝らない。
43.できればベンツに乗りたい。
44.PIE、CTE,ECP,BTEと言えば何のことだか、直ぐ分かる。
45.じゃ、EDB,MOE,JTC,MAS,HDBとは何だ、と聞かれたら、直ぐ答えられる。
46.ワールド・カップ・サッカーで賭をして、寝不足になってしまう。
47.ラッキー・ドローが大好きである。
48.ほくろの毛を剃らずに、長く垂らしている。
49.鼻毛は伸ばしたままですね。
50.金のネックレスをしている。
51.携帯電話、またはペイジャーを持っている。
52.一年を通して長袖のワイシャツを着用している。
53.Telecomの株式が公開になったときは、借金をしてでも買った。
54.時々、TOTO(トイレではない)を購入している。
55.食事中の話題の中心は、専ら金のこと、物価のこと。
56.医者が好き。ちょっとした風邪でも医者に行く。
57.MCをくれない医者はヤブだ。
58.結婚式には必ず開始時間から1時間遅れて行く。
59.くしゃみをした後、『Excuse me』という癖がある。
60.驚いた時、『あらま』『あよー』と口にしてしまう。
61.『Ok la』『Never mind la』『No la』『Ya la』 とつい『la』を付けてしまう。
62.『Can?』『Can.』という会話を交わしてしまった。
63.英語を喋るとき、過去形は使わない。
64.三人称単数のSはつけない。『He dowana』と言ってしまう。
65.中国語の方言まで入れると、だいたい3つ以上の言葉を話せる。
66.アメリカの映画を字幕無しで見て完全に理解できる。
67.これまでに5回は仕事を変わっている。
68.履歴書の短所の欄には“短気”と書いておく。
69.賞与や新給与は、もらったら直ぐに見せ合いっこをする。
70.有給休暇は残さず消化する。
71.裸足にスリッパ履き、半ズボンという格好で通勤している。
72.別れ際、お客様に対しても、頭を下げずに片手を上げるだけである。
73.海外旅行に行ったら、両手に持ち切れないほどの御土産になってしまう。
74.御土産やプレゼントを渡すときは、値札を付けたまま、或いは領収書を添付する。
75.大浴場に他人と裸で入るなんて、恥ずかしくてできない。
76.事務所でも、車の中でも、ホテルでもエア・コンが効いてないと耐えられない。
77.寒ければ、エア・コンを調整せずに、上着を羽織る。
78.クリスマスの前には、夜オーチャードに出かけて写真を撮る。
79.写真を撮られるのが大好きで、カメラを向けられると思わずポーズを取ってしまう。
80.日本人の結婚式なのに、『ヤームセン』をやって顰蹙を買ったことがある。
81.ベッド・ルームには、結婚の時撮った写真を引き伸ばして額に入れたものを飾っている。
82.HDB Flatに住んでいる。
83.ゲタ箱は玄関の外に置いている。
84.洗濯物は、窓の下にある筒に物干し竿を突き立てて干している。
85.それが水を含んでいて、時々ポタポタと落ちてしまうが、気にはしていない。
86.子供に、公衆トイレの洗面器で小便をさせたことがある。
87.子供の時分から眼鏡をかけていた。
88.エレベーターの中で小便をしたことがある。
89.急いでいる時は、自分の行きたい方向に関わらず、エレベーターの上行き、下行き、両方のボタンを押す。
90.幽霊がいると信じている。
91.旧暦8月には、旅行にも、海に泳ぎにも行かない。
92.泥棒市で買い物をしたことがある。
93.ラッキー・プラザで価格交渉の末、最初の値段の半分まで値切った。
94.ラッキー・プラザの前を歩いていても、『社長、ニセモノ時計』と話しかけられない。
95.ニセモノのティーシャツ、ニセモノの時計、ニセモノの銀アクセサリー、ニセモノの靴のいずれかを持っている
96.イセタン、SOGO、高島屋では涼むために歩いているだけで、買い物は近所で済ませている
97.SBCのテレビ・スター、最低5人の顔と名前を知っている。
98.SBCで放映されたインド映画を最後まで見た。
99.誰が何時訪ねて来てどこで食事をしたか、数か月前のことを思い出せない。
100.シンガポールが好き。
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 さて、あなたはいくつチェックがつきましたか。次の採点表で評価してみて下さい。
80点以上    シンガポーリアンでもそんな人はいません。
60点〜79点  ほとんどシンガポーリアンです。日本に戻って適応できない恐れがあります。一度医者に診てもらいましょう。
40点〜59点  よく現地に溶け込んでいます。ほどほどにしておきましょう。
20点〜39点  普通です。
0点〜19点  シンガポールでは浮いた存在です。もっと努力して地域社会に溶け込みましょう。



     第9弾!!前回のシンガポール人自営業のつづき(2001年5月15日更新)
 皆さんの今までの最大のピンチは何ですか?
 私の場合、財布を落とすのは日常茶飯事、アメリカでジャマイカ行きのフライト2時間前にパスポートを落としたことが判明したり(出国出来な〜い)、翌日カンボジアへ旅行なのにローマでワーキングビザを落としたことが判明したり(入国出来な〜い)、ロンドンで飛行機のチケットを落としたり、と落とし物関係が色々と思い浮かびます。
 が、今までの投稿(カナダ人編、タイ人編)を読んでも推察できるように、物事をあまり深刻に考えない性格なので、
「でも、なんとかなるでしょう?」
と強引に切りぬけてきた悪徳秘書です。
 しかし、人生最大のピンチ
「もう、生きて帰れないかもしれないわ・・・くすん」
と思ったのは、今回の遭難事件なのです。
 エンジンが止まった時は夕方だったんですが、日が暮れるのは早く、すぐに真っ暗闇になってしまいました。夜の海って、怖いですよぉ。遠くに大きな船の明かりは見えるのに、周りは暗闇。海の色も勿論真っ黒で、何も見えません。
 その上、水着姿の私は寒くなってきました。
「ねぇ、夜になったよ。これから、どうするの?」
と半泣きになって男の子に聞くと、
「救助が来るのを待つしかないんじゃない?」
とひとごとのように言ってタバコを吸ってます。
「こういうこと、よくあるの?」
よくあるんだったら、そんなにビビることもないかな、と思いつつ聞いたのに、
「ううん、初めて。なんでこういうことになったか全然わからん」
だと〜。オメ〜、ホントに免許持ってんのかよ〜、とスケ番モードに突入しそうなところを押さえて、
「救助、本当に来るのかしら?」
と責め口調で尋ねたら、ヤレヤレという感じで
「先に戻ってる奴らが探しに来るか、海上警察に連絡するだろ」
と反省の色が全然見えません。コイツ、本当に大嫌い!! 不機嫌なまま、しばらく背中を向けて黙っていた私ですが(私達は背中合わせで、止まったジェットスキーに座り会話してました。馬鹿面をあらためて見たくなかったのです)、突然イスの下の入れ物にお菓子を入れていたのを思い出しました。
「お菓子食べるから出してよ」
と言うと
「じゃ、下りて」
と言います。 ? 下りる? ここは海の上よ。
「どこに下りるの?」
と首をひねると「海の中」って言うではないですか。こんな真っ黒の海に浸かって、海蛇にでも足を食いつかれたらどうしてくれるのよゥ? で、いい案を思い付きました。
「ねぇ、ここに浮いてくれない? 私がその上に座って座席を開けるからさ」
私の提案は却下され、そうこうするうちに夜中の9時を回りました。海の上で3時間も嫌いな男と座っていると発狂しそうです。空腹に加えて寒さに震え上がり、頭の中には母親に対する遺書めいたものが浮かんできました。で、今まで我慢してたものも我慢出来なくなってきました。今日、私はビールを飲みすぎたのです。仕方がないので、そろりそろりと海に浸かりました。海は意外と暖かく、このまま浸かっていようかしら、とも思いましたが、馬鹿男が嬉しげにシートを開けてお菓子を出しているのを見て
「それ、私のお菓子だからね」
と海から上がってお菓子を取り上げました。本当にセコイ男だわ(←どっちが)。結局警察が私達を見つけ出してくれたのは、夜中の11時。警察官がどんなに素敵に見えたことか。向こうが言い寄ってきたなら、お付き合いしたかもしれません。勿論、誰も言い寄ってきませんでしたが(笑)。先に船に引き上げてもらった私は体に毛布を巻き付け熱いコーヒーを飲みながら、
「あ、その男はそのままそこに置いてても結構ですよ」
と笑顔で口走りそうになりました。きっと頭が壊れていたのでしょう。普段はそこまで冷酷な女ではありません。その日、遭難したのは3組で、私ともう1組は同じ頃に見つけて貰ったのですが、もう一組はまずバラバラに壊れたジェットスキーが見つかりました。大きい船がライトをつけてないジェットスキーに気付かずぶつかったみたいなのです。
「もしかして、死んだかも?」
と全員が重苦しい雰囲気のマリーナで、その友達が救助されて無事に戻ってきたのは真夜中の1時。女友達が言うには、船が近づいてきた時に、男の子が女友達を抱えて飛び降り、必死で泳いでくれたそうです。で、飛び降りてからはずっと二人で励ましあいながら、救助が来るまで手をつないで海の上に浮いていたそうです。とっても恐そうだけど、なんだかロマンティックな展開とその男の子の素晴らしさにムッとした私でした。「スピード」という映画に
「危険をともにした男女は恋に落ちやすい」
という台詞がありますが、私に限ってはないみたいです。


     第8弾!!シンガポール人 自営業 30+?才(2001年5月4日更新) 
 日本の皆様、ゴールデンウィークはお楽しみでしょうか? 
 先月ヴェトナム旅行から元気に帰ってきた悪徳秘書です。ヴェトナム男達の印象は、明るく人なつこいけど正直かなり不細工でした・・・。
 個人的にはカンボジアやタイの方がレベルが高いと思うのですが、いずれにせよ、ザ・不細工キング・オブ・エイシアの座に輝くのはシンガポールと断言致します。ま、自慢になりませんね、全然。
 ところで皆さん、クルージングはお好きですか? 私は大好きです。ジェットスキーはどうですか? 私は好きでしたが、一度遭難して以来、手を出してません。
 シンガポールは一年中夏だからでしょうか、クルージングとジェットスキーは人気のあるスポーツ(だって、ヨットもスポーツでしょ)。無免許で運転しても、運が悪くない限り捕まることは少ないみたいです。
 さて、ケッペル・マリーナという所に出入りし始めたのは何がきっかけか忘れました。とりあえずそこに行けば、誰かがクルーザーに乗せてくれて、ジェットスキーを貸してくれるのです。その日は割と元気があったので、クルーザーで昼寝はやめて、男の人とジェットスキーに二人乗りしてセントーサ島に行くことにしました。
 そういうジェットスキー組が6組ほど(女のコ達は皆私のお友達)、クルーザーは3台くらいでした。
 私と一緒した男の人はイレズミ&乱暴な口の聞き方をする人で、本当はご遠慮申し上げたかったんだけど、ジェットスキーに乗せて貰う身としてご指名は断れず、内心嫌だなァ・・・と思いつつ後ろに乗りました。
 クルーザーよりはジェットスキーの方が身軽で速いため
「少し寄り道して行こうね」
と言われ、ジェットスキーは進行方向を勝手にズレてしまいました。おいおい、と突っ込みを入れようにも、風が強くて声がよく聞こえないようです。しばらくすると、彼は小さい島の近くにジェットスキーを止めました。
 あの・・・ひとけが全然ないんですけど・・・と嫌な予感にびびっていると、突然後ろを振り向いて何の脈絡もなく
「君のこと、好きになったみたい」
というので仰天。だ、だ、だって、さっき会ったばかりで、私達、まだ何にも話してないじゃん !! 余り突然な出来事にボーゼンとして黙っていると
「キスしてもいい?」
ととんでもないことをいうのです。
「私、彼氏いるから、そういうこと無理」
とはっきり断ると、コイツ、何て言ったと思いますゥ?
「キスしてくれないなら、この小島に置いて行くよ」
とヌカすのです。オマエは悪党か?極悪人か??? その時、私はビキニの上にライフジャケットを着用していたし、まだ昼前だったので大丈夫と踏んでザブンと海に飛び込み
「いいわよお。女友達みんなに言いつけてやるから。泳いで帰るもん」
と脅かして、結局セントーサ島に戻ってもらいました。(勿論、女友達には「サイテ〜」と更衣室にて言いつけ完了。)セントーサ島では、いつもの如くビール飲んだり、日光浴等、彼のことは無視して楽しく過ごし、日が落ちない内に、と帰る時間になりました。私は彼の後ろに乗るのが嫌だったのでクルーザーで帰ろうとしたのですが、彼が反省する素振りを見せたので
「じゃ、いいか」
と彼の後ろに乗りました。今思えば、これが大失敗。夕日の中をジェットスキーで走っていると、しばらくしてエンジンが止まりました・・・。「?」私は状態が飲みこめず、しばらく止まったジェットスキーに無言で乗っていました。いつまでたっても出発しない彼にシビレを切らして
「どうしたの?」
と尋ねると
「ガソリンないみたい」
と消え入るような答え。
「えーっ?!」
驚く私が辺りを見回すと、やっぱりそこはひとけのない場所でした・・・次回に続く・・・。 


      第7弾!!タイ人 タクシー運転手 年齢不明(2001年4月1日更新)
さて、それでは今ではお笑い草のバンコク旅行のお話です。
私は友達のMちゃんとバンコクへショッピング&夜遊び旅行に出かけました。第一夜はとりあえずガイドブックに載っていた「タウラス」へ。ブラック・ミュージックがかかり私の好みではあったけど、お客がそれほどお洒落ピープルじゃなかったので、
「これって、今一番お洒落なトコじゃないわ」
とMちゃんはご不満の様子でした。
「明日は別のところにする ?」
と意見は一致したものの、
「ガイドブックに頼ってもやっぱり駄目だ〜、最新のところじゃないと・・・でもそれってどこよ〜?」
と二人して途方にくれてしまいました。
 しかし、私達もタダの馬鹿娘ではございません。翌日、ショッピングをしている合間合間にクラブ・ミュージックをかけているCD店を周り、ようやく英語が話せる若い店員を見つけました。悪徳秘書は笑顔で擦り寄り
「いつも友達と行くクラブをここに英語とタイ語で書き出してくれない?」
とメモ帳を押し付けたのです。親切な彼は2軒紹介してくれた上、
「一緒に行ってあげようか。僕も友達連れて行くし」
と申し出てくれました。優しいMちゃんは
「どうする?」
と私の目を見ましたが、通訳係の私は
「CDを4枚買ってあげたから、それでチャラよ」
と日本語でMちゃんにキッパリ言って、店員にバイバイしながら、Mちゃんの手を引いて店を出ました。その夜、タクシー運転手にメモを見せ訪れた「フューチャー」は確かに観光客率ゼロみたいな場所でした。とてつもなく、辺鄙なところなのです。そこへ連れて行ってくれたタクシーは、泊まっていたスコタイ・ホテル(このホテルは超お勧め)の近所で拾いました。滝沢くんをガラ悪くしたみたいなブラザーズで、二人一緒に来るといってます。
「なんで二人なの?」
と尋ねると兄が運転手で弟が英語の通訳とのこと。私達、タイ語は全然話せないし、二人は顔が可愛かったので
「まっいっか」
と値段交渉した後、彼らのタクシーに乗り込みました。あとで考えるとちょっと危険な選択ですよね。でも、その時は気づきませんでした。「フューチャー」に着くと滝沢ブラザーズは
「帰りも乗ってくれるなら、ここで待っている」
と言うのです。まぁ、かなりの長距離でしたが、明け方までボ―ッと待っててもらうのは可哀相な気がしたので、
「じゃ、入場料払ってあげるから、通訳兼ボディガードね」
と一緒にクラブに入りました。前の夜、英語が通じなくてオーダーするにもイラつき、トイレに行けば行ったで女のコたちが個室に数人こもって薬をしているようなクラブに不安を感じていたからかもしれません。ま、滝沢ブラザーズが命を顧みず助けてくれるような気はしませんでしたが、いないよりはマシ、こういう辺鄙なところで帰りのタクシーがある、という安心を買ったのでしょう。
 楽しくクラブで踊って飲んで話して(バンコクでは結構高級なところだったらしく、客には英語が話せる人がかなりいた)、帰る頃には明るくなり始めていました。滝沢ブラザーズに声をかけて、タクシーに乗ってホテルへ帰る途中、滝沢弟の方が
「このまま、ホテルに行っていいか?」
と尋ねてきました。後ろに座ってた私とMちゃんは
「そうよ、スコタイホテルに帰るんだよ」
と笑っていると、どうも意味が違うようなのです。本当の意味を察した瞬間、私とMちゃんは思いきり顔がこわばってしまいました。が、ここで慌てると向こうの思うツボ。
「スコタイホテルに行って」
と有無を言わさない口調できっぱり言うと、進路はスコタイホテルに取ったものの(←ま、どこ走ってるのかわかんないんだけど)、今度は理詰めでホテル行きを促してきます。
「酔ってるので、頭使いたくないよ〜、もう!!」
と腹を立て始めた頃、スコタイホテルに到着しました。車寄せまで行かずに門の前でタクシー止めるので、変に思っていると滝沢弟は
「兄ちゃんが、部屋番号を教えてくれないとドアを開けないってさ」
とフザケたことを言ってます。眠かった私は激怒し
「今すぐ開けろって言ってるでしょ」
と冷たい声で静かに言うと、まるで「開けゴマ!!」の如く、ドアロックはパチンとすぐに持ちあがりました。私の知ってるタイ人って敬虔な仏教徒で、まじめな人が多かったのでちょっと意外なバンコク体験。皆様の知ってるタイ人って、どんな人?

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     第6弾!!シンガポール人バティック屋店員28才(2001年3月13日更新)
 前回のオーストラリア人為替ディーラーの欠席裁判は「にゃがにゃが」陪審員の1票によりオーストラリア人有罪、判決は国外追放と確定致しました。ご意見どうもありがとうございました〜。
 過去5回の投稿を読んで
「悪徳秘書はそんなにモテるのか?フラレたことはないのか ?」
という質問(苦情?)を受けました。フラれたこと ? 勿論ありますとも。それも同じ男(ハゲだ!!)に5回も !! しかし、その話はまだカサブタがついていませんので、今回は別のお話。私が全く相手にされなかった編です。
 私の好みのタイプはオフビート。シェントンウェイ(シンガポールの金融街)のド真中、エリート街道をばく進しているホワイトカラーよりは、パヤレバあたり(シンガポールのド田舎)をうろついているちょっと世間からはみ出した人に魅力を感じることが多々あります。 私がバティック君と知り合ったのは、彼のお姉さんが経営するバティック店で買い物をしている時でした。気に入ったワンピースのサイズ違いがあるかどうか尋ねようと思い、後ろを向いて座っている彼女に声をかけたのです。
「あの〜、これの小さいサイズありますか ? 」
長い髪を後ろに一つで束ねて、とても華奢な人だったので、振り返って私のサイズを探してくれている時も、しばらくは彼女が実は男だということに気が付きませんでした。だって、私より背が低くて、私より腰が細いんだもん。で、長々と試着をしている間(私はいつもスゴイ量を試着して、買わずに平然と帰れる人間です)、バティック君のプロファイルに探りを入れてみると、見かけ通り貧乏でエキセントリックな性格であるのというのが判明。すっかり気に入って、私の電話番号を聞いてくれるまで店でおしゃべりし、その日は何も買わずに家に帰りました。そして翌週、バティック君から
「食事に行こう」
と電話がありました。
 ここまでは、よろしい。しかし、ヤツは「KFCで」と場所を指定するのです。???
「ケー・エフ・シーって、なに?」
と尋ねると
「ケンタッキー・フライド・チキン」
と答えるから、びっくり仰天。い、い、いくら貧乏ったって、KFCって食事とは認められないんじゃないの・・・。
 こんなところで男の子と夜にご飯食べてたら、皆の笑い者だわ・・・と思った見栄っ張りの私。反面、予算のせいでKFCを選んだのだとしたら、私から他のレストランを逆指定するのは、やっぱり少しずうずうしいですよね? 
 シンガポールは割と学歴社会なので、学歴によって賃金の差がとんでもなく激しいのです。予想では、バティック君の給料は私の4分の1くらいかなぁ。最初から
「デートはオゴリを前提」(前の項参照のこと)
に考えている悪徳秘書は苦肉の策として
「私、フライドチキンは、ちょっと・・・。スターバックスのコーヒーでもいいかしらん?」
と提案してみました。すると彼、何て言ったと思います ? 私の意図を全然汲み取ってくれずに
「心配しなくても、KFCにもコーヒーあるよ」
と笑ったのです!!!オーマイガッ!!!その答えにボーゼンとしてしまい、さすがの私もとっさに反論が見つからず、仕方なくとぼとぼと家の近所の KFCに向かいました。勿論、とっても不機嫌で仏頂面。
 その不本意なKFCディナー後、私が何度か店に行ったにも関わらず、バティック君からは二度とお誘いがありませんでした。キ―ッ!

!


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      第5弾!!オーストラリア人為替ディーラー(26)(2001年2月28日更新)
 風の便りで
「かわしきれなかった話を…」
というリクエストが聞こえてきましたので、悪徳秘書が軽くかわせずマジギレしたお話です。
 オーストラリア人の為替ディーラーと知り合ったのは、友達のパーティーでした。昔、日本で働いていたことがあるという彼をシンガポール人の女友達に紹介されたのですが、自分が如何に日本女性にモテたかという話が全くつまらなかったので、
「ただ金髪で青い目だから珍しかっただけじゃないの?」
という言葉を飲みこみ、他の日本人の女友達に押し付けて私は早々にパーティーを後にしました。
 しかし、翌日。私の女友達から電話番号を聞き出したとかで、会社に電話をかけてきたのです。週末飲みに誘われたので、
「友達連れてってもいい?」
と私は女友達を4人連れて行きました。そして、支払いの時・・・割り勘にしようとする彼を無視して、そのまま払わずに帰りました。
 これって、いけないことなのかしら ? だって、向こうが誘ってきたんでしょ。為替ディーラーがどれだけ儲かるとか、散々景気のいい話をしておいて、飲み物代くらい払ってくれてもいいじゃないの。翌日、オーストラリア人は私の女友達の一人に電話をし
「これだから、日本女性は…」
と愚痴ったと耳にしました。なんてケチくさい男でしょう。第一、私に直接文句を言う勇気もないとは…。しかし、彼は負けません。その後も私と友達を連れて食事に行ったり、飲みに行ったりしていたのです。出張をすれば、お土産を買ってくる、という気遣いを見せ始めていたので、最初の悪印象からはずいぶんマシになり、数ヶ月がたちました。
 ある日、彼が食事に行こうと言うので、いつものごとく友達連れかと思ったら
「今度は二人で食事がしたい」
と言い張ってます。まぁ、そろそろ二人でご飯くらい食べてもいいかと油断して、私は一人で出かけました。イタリアン・レストランで食事をし、支払いの段になった時、オーストラリア人は伝票を私の方にすべらせ
「君の番」
とヌカしたのです。笑顔が凍ってしまうのが自分でもわかりました。私の無言を英語が聞き取りにくかったと解釈したのか
「今まで、僕は君や君の友達にご馳走し続けただろ。だから今日は君の番」
とゆっくり簡単な英語で言うオーストラリア人の口を布団針で縫ってやりたい衝動にかられながら、無表情で伝票にダイナースを叩きつけた悪徳秘書です。ウエイターが支払いの手続きをしている間、オーストラリア人は私の表情にビビりながらも言い訳を続けます。「大体、君はタダで食事が出来るから僕と会ってるのではないのかい?」
「財布なしの僕と会う気がする?」
…なんて、失礼な男でしょう。私はウェイターからペンを取りサインをしながら、彼の顔も見ずに
「あのね、私とお食事して奢りたい男の人は本当に一杯いるの。だから、食事がタダなのは、私にとって当たり前なの」
言い終えて、キッと彼の顔を見上げると
「じゃ、この後、奢るからどこかデザートでも食べに行く?」
と怯えています。
「ううん。行かない。あなたとは、もう一生出かけない」
通常なら、この辺で優雅な作り笑いが出る悪徳秘書ですが、この時ばかりはマジギレで口がへの字に曲がってしまいました。皆さんにお聞きしたいのですが、私、もしかして間違ってます ?

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     第4弾!!シンガポール航空スチュワード(30歳)(2001年2月12日更新)
  海外で働く社長秘書とは、一体どういう仕事内容なのかとよく人に尋ねられます。そして、私はいつもこう答えます。
「・・・社長のパシリ・・・」
旅行会社で働いていらっしゃる忙しい方々に申し上げるのは非常に恥ずかしいのですが、私の今週の仕事は、社長が日本で購入してきたアイボちゃんの子守りでした。足元にいるアイボちゃんを立派な成犬にするために、撫でたりつついたり話しかけたりするのです(社長が見ていない時は足で)。
 ネットサーフィンに没頭していると、甘えっ子のアイボちゃんはすっかりスネてご機嫌斜め状態になってしまうので、午後は撫でさする余りに足がつりそうになりました。どうも私は何かを
「可愛がる」
という喜びに無縁のような人間なのです。どちらかというと
「いじめる」
方が楽しく、これも悪徳秘書と呼ばれる所以かもしれません。
  さて、今回はシンガポール航空のスチュワード編です。日本航空や全日空ではスチュワードを見かけたことがないのですが、果たして存在するのでしょうか?是非会ってみたいものです。
スチュワーデスさんが全員美人とは限らないのと同様にスチュワードも全員が男前とは限りません。しかし、今回登場するスチュワードくん(シンガポール人・30歳)は、正真正銘のトール(背が高い)・ダーク(日に焼けている)・ハンサムでした。またご本人もそれをしっかり自覚しているらしく、姿かたちにかなり気を使っているタイプ・・・。
 さて、あれは数回目のデートの時、彼はA/Xの半袖を着ていまして、私はその腕に目が釘付けになってしまいました。入れ墨(タトゥって言うか?)が入っていたのです。シンガポールでは割と皆さん気軽に入れていらっしゃるので、入れ墨率は日本に比べてかなり高いと思います。本人お洒落なつもり、ダサ。しつこいくらい申し上げると悪徳社長秘書はこう見えてもコンサパな女ですので、アナ・スイの入れ墨セットで肩甲骨あたりに蝶々をペイントすることはあっても、本物はご遠慮申し上げたいのです。腕の入れ墨を見せられて、何ともコメントのしようがなかったので
「入れ墨…全部で何個 ?」
と話をつなげるためにスチュワード 君に尋ねると、
「3つだよ。腕と腰…」
といいながら背中を向けシャツの裾を上げて腰の入れ墨を見せてくれます。そこには、幾何学模様のでっかいやつが一つ。そして、くるりと私の方へ向き直り
「あとの一つは、君が探してくれよ…」
と何回使ったのかわからないような手垢のついた台詞をホザいておりました。ワタシは単純に
「これが決めゼリフか??? ハンサムなわりには、結構安い男だなぁ」
と(心の中で)笑ってしまいました。正直、スチュワード君って、服とか髪型とか態度やらが洗練されていてお洒落はお洒落なのかもしれないけど、ハンサムの名に恥じずに中身がじぇんじぇん面白くないのです。
 しかし、グッド・ルッキングも美点は美点と認め、だらだらと
「暇つぶしデート」
を続けておりました悪徳社長秘書です。そうする内に、悲しいお別れは突然やってきました。彼の飛行機が例の台湾でのシンガポール航空の事故で・・・(というのは嘘で、間違えてデートをダブルブッキングしてしまった私が、彼とのデートの方を1時間前にドタキャンすると電話ですごく怒鳴られまして、
「う〜ん、正体みたり!」
と判断し、高らかに
「あのさ、もう電話しないでくれる?」
と笑ったら、それきり電話はなかったのです・・・。成仏してくれているといいのですが。


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    第3弾!!シンガポール人土建屋(34才)(2001年02月02日更新)
 皆様、ロレックスはお好きですか?
私はロレックスよりは、スウォッチをしている男の子が好きです。
同じ理由でバックだったら、エルメスよりケイト・スペード、車だったらBMWよりはロードスターが好きな割と金がかからない女、それが悪徳社長秘書です。
 しかし、ここシンガポールでは、そんなポップな車の趣味も成金風味に自動変換、カローラでさえBMWの意味を持ってしまいます。なぜなら、渋滞を避けるためという政府の方針で、課税によって車の価格が標準価格の3倍するのですから。つ・ま・り、200万円の車を買おうとすると、600万円必要になるのです(あれ?計算あってる?)。BMWがいくらするのか、計算しただけでも高い利子がかかりそうな気がしますよね。
 ある日のこと。夜遊び友達のジェニーちゃんが
「今日はね、友達が迎えに来てくれるんだって」
というので、家の近所でそのお友達とやらの車を待っていました。なかなか来ないので、ジェニーちゃんがそのお友達に電話し
「いつ着くの?」
と尋ねると
「もうついている」
とのお返事。私とジェニーちゃんは道路脇に止まってる車を目で探しましたが見つかりません。
「ねぇ、車って何色?」
と電話で尋ねたジェニーちゃんは次の瞬間絶句してしまい、それから気まずそうに
「金色のBMWだって・・・」
と顔をひきつらせていました。その車なら数メートル向こうにさっきから止まっていましたが、あまりの趣味の悪さに私達は全くのノーマークでした。車の持ち主は父親が早く死んだため、親の土木建設会社を継いだシンガポール人34歳。私はお得意の底意地の悪い口元で
「車、すごい色ね」
と笑うと、彼は嬉しそうに
「うん、オリジナルの色じゃないんだ。わざわざ塗ってもらったんだよ」
と自慢していました(取引先の塗装屋さんに?)。その日以来、もう会うこともないと思っていた彼とデートする羽目になったのは、全てはジェニーちゃんのせいでした。私とジェニーちゃんは私達の王子様リッキー・マーティンのコンサートに行くことになっていたのですが、当日電話があり
「ゴメン、接待入っていけないの。替わりにEクンに頼んだから」
とヌカすのです。えーっ。と罵詈雑言をスタートさせる前に賢いジェニーちゃんは電話を切ってしまいました。その後、さっそくEクンから電話があり
「会社に車で迎えに行こうか?」
ととんでもない提案をしてくるのです。見栄っ張りの私は
「えっ、来なくていいよ (社長に見られたら笑われるしー)」
とお断りしたものの、彼もなかなか引き下がらないので、仕方なく駅まで来て貰うことになりました。誰かに見られると困るので駅の裏手で待ち合わせし、こそこそと車に乗り込んだものの助手席に座ってびっくり。私の目の前には金色に輝く15センチ弱の仏像が飾ってあり、横には
「南無阿弥陀仏」
の文字が…。
なんかこの空間にいると、あまりのセンスの悪さに息苦しくなってしまいます。
「これ、何?」
と不機嫌に尋ねると、
「ああ、オレって信仰心あついから」
という返事にまたまた絶句。こういう装飾をいまいましく思っている私は、信仰心に欠けるのでしょうか? 全くヒドイ罰が当たりそうです。イライラしつつコンサート会場に着いて車を出、ふと彼の足元を見ると鼻緒の所がすごい金色ラメラメのビーチサンダル。少し顔を上げると24金のごっついネックレスにブレスレット。時計は
「やはり…」
のロレックスでした。コーディネイトに統一感があるといえば、その通り。私はさっきからの一番の疑問「金色が好きなわけ?」とE君に尋ねると
「大好き」
と明るい笑顔でした。しーん…。コンサート会場は、さすがリッキー王子様のコンサート、ヨーロピアンのお洒落な女の子達がグループで大騒ぎ、というパターンがとっても多いのです。パンフレットで顔を隠しつつ、誰かに見つからないかとビクビクして、すっかり気疲れした私は、リッキーのコンサートでなんと「居眠り」してしまったのでした。がーん。不倫の経験はないですが、
「誰にも見つからないようにする」
とこんなに疲れるものなのですね。私は、彼氏が不細工でもハゲでもチビでも他人に見られて全く大丈夫な女です。しかし、センスの合わない男の方とは穏やかな気持ちで絶対一緒に歩けないと思います。シンガポール人=センス悪しという意味ではございません。というわけで、次回はお洒落系シンガポールエアラインのスチュワードです。

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     第2弾!!カナダ人投資家(26才)(2001年01月14日更新)
 私が夜遊びのためにナイトクラブのカウンターで友達を待っていると、バーテンダーが
「あちらの方がドリンクを買いたいとおっしゃっています」
と耳打ちしました。見ると白人がワインを持ち上げ乾杯の合図を送っています。私はこういう時は相手が誰であれごちそうになるタイプです。
「じゃ、ピナコラーダ」
と注文しました。友達も来てなかったので、彼が私の隣に席を移動してきてから、しばらく世間話をしてました。彼は投資会社の現地法人副社長で、主にリゾート関係の投資をしているとのことでした。
「じゃあさ、Aリゾート(私が前々から狙っていたリゾート)なんかも割引出来る?」
と尋ねると嘘か本当か
「うん。会社はAリゾートの大口の株主だから、株主優待があるよ」
とのお返事。性格も素直そうだったので、名刺だけ貰って
「トイレに行ってくる」
を理由に彼をその場に置いてきぼりにし、クラブ内(結構広い)を一人でブラブラすることにしました。そして約2時間後、眠いし友達も来ないし、そろそろ帰ろうかなぁとバックの中を探ると鍵とお金がない〜!! 華奢なバックに財布を入れるとかさばるので、いつもお金と鍵はそのままバックに突っ込んでる私。どうも落としたようなのです。さすがに顔が青ざめました。シンガポールの友達に電話しようにも、頭が悪いので空で言える電話番号は日本の母親だけ。助けて貰うには遠すぎる…。携帯は持ってない。一瞬にして一文無しでホームレスと化した私は、外のテラスで孤独に対策を練っていました。朝になりさえすれば、会社があくのでスペアキーを取りにいけるのに・・・。
 そこへ再びカナダ人がやってきて
「どこに行ってたんだよぅ ?」
と言うので
「気分がよくないので、外の風にあたってたの。飲み物買ってくれない ?私今一銭も持ってないの」
と、開き直って鍵とお金を紛失したことを話すと
「じゃあ、今日はうちに泊りなよ。うち広いんだ」
と明るく言って飲み物を注文してくれました。一応、私も年頃の娘さんなので、見ず知らずの男の人のおうちに泊まることは危険極まりないと常識で知っております。しかし、とっても眠かったし、彼は人が良さそうにみえたので、私の野性の勘は
「ノープロブレム」
と判断しておりました。パスポートを見せてもらって、名刺の名前と一致するのを確認すると
「眠いから、もう帰ろ」
とまだクラブに未練がありそうなカナダ人を促し、おうちにお邪魔しました。一応用心のため、
「客室用のベットルームに鍵をかけて寝るわ。鍵も預かっとく」
と宣言すると、あきれたように
「朝、帰る時は起こさないでね」
と念を押されて、彼は自分のベットルームに入っていきました。そして、翌朝。
「さぁ、帰りましょ」
と台所で勝手にオレンジジュースを飲んでいると、タクシー代がないことに気付きました。起こすなと言われたにも関わらず、彼のベットルームに行き
「ねー、ねー、タクシー代貸してくれない ?」
とかわいく頼むと、ベットに入ったまま、サイドテーブルを指さすので、そこにあった財布から50ドル(約3500円)を抜き、
「50ドル、ちゃんと返すから」
と一言断って玄関に向かいました。しかし、ハッと
「こんな早朝タクシーつかまるかなぁ」
と疑問だったので、また彼のベットルームのドアを開け
「悪いけど、タクシー呼んで貰える?」
と丁寧に頼んでみました。
「なんて女だ」
と彼は寝ぼけたまま立ち上がり、リビングに行ってタクシー会社に電話した後、玄関を出てタクシーのところまで見送ってくれました。結構いい奴…だと思いません ? ああいう大自然で育っていると大らかで優しい性格になるのでしょうか? 後日、この話を母親にすると
「なんて怖いもの知らずな!!今時、小学生でも知らない人にはついて行かないのに!!」
とこっぴどく叱られましたが、彼と私の交流は彼が国外に転勤してからも続いています。皆さんは、カナダ男に親切にされたことありますか ?

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     第1弾!!イタリア人建築家(32才)(2001年01月10日更新)
皆様こんにちわ。シンガポールの日系企業で働く悪徳社長秘書と申します。これから、皆様とともに世界の男をデートで採点しちゃいます。どうぞよろしく。
  日本女性に
「付き合ってみたい男の人の国籍は?」
と尋ねたならば、5位以内には必ず入りそうなイタリア男。いや、私の狭い交友範囲でのリサーチ結果ですけども。さて、イタリア男とはそんなに良いもの・・・?
建築家セバスティアーノ(32)と知り合ったきっかけは、友達H子ちゃんの彼(オーストラリア人)の紹介。たまたま1ヶ月後にイタリア旅行を控えていましたので、
「イタリアのことを聞いたらいいよ」
というノリでした。後日、電話がかかってきて食事をすることになり、待ち合わせはお洒落なエリアのインド料理店。
 悪徳秘書的には相手の国籍と料理をマッチさせるのが好きなんですが(イタリア男とはイタリア料理という具合に)、ヤツラはなぜか自国料理のレストランは選びません!! 何か意味があるのでしょうか? 日本の男の人も外国の女の人と寿司は食べに行かないのでしょうか?
 ま、長年のつまらん疑問は置いといて、(いつもの如く)遅刻してレストランに行ってみるとセバスティアーノもまだ来てません・・・。自分が遅刻したことも忘れて
「イタリア人は、時間にルーズ」
と頭にインプットしていると、彼はやってきました。メニューから顔をあげた私は、もうびっくり。
「君の美しさとは競えないけど」
と真っ赤なバラの花束が差し出され、そのセリフにまたまた絶句(ちなみに私のルックスは正気で見ると中の下程度)。私はウットリするどころか、イタリア男の先入観にぴったりだったので、吹き出すのを押さえるため、テーブルの下で左手の甲をつねりあげたくらいです。「竹」クラスの女に対して、お世辞でも「美しい」と言いきれる根性・・・日本男性にはないものですね。
 食事を終えるとワインバーへ移動しました。支払いは全てすんなり彼持ち。ワインバーに移ろうとしたところ、彼はカウンターの席がお好みの様子。私はイタリア男の名に恥じない精悍なタイプの男前と向かい合わせに座って顔をじっくり観察したかったので、
「テーブル席にしましょうよ」
と提案しキャンドルが林立するテーブル群の一つを勝手に選びました。
 しかし、彼の正面に座ってしばらくすると、私は重大な事実に気がついたのです。
「あれ・・・この人・・・ヅラ?」
真中の前頭部から後頭部にかけて、髪が密集していて不自然にふっくらしています。私は会話も耳に入らなくなってしまい、無言で文字通り「じーっ」とヅラかヅラでないか、を判断しようとしましたが、店が暗くてよく確認できません。そうするうちに
「君、疲れているんじゃないの?」
と決め付けられてお開きにされた上、彼は逃げるように帰ってしました。後日、イタリア在住の友達M美ちゃんに再確認したところ、
「うーん、イタリア人の80%は河童ハゲだねぇ(私は彼女のこういう決め付けが大好き)」
すっかり嬉しくなって
「へー、じゃカツラが普及してるの?」
と尋ねると
「ううん。イタリア人って、皆ハゲてるから、ハゲが恥ずかしいという認識がないみたい。その人、外国暮らしが長いから、そんな変なことしてんじゃないの」
と私の疑問を一気に解決してくれました。セバスティアーノからは、その後連絡ありませ〜ん。最後に付け加えると、M美ちゃんのリサーチでは
「イタリア男は口が上手く、綺麗好きのマザコン」
だそうです。皆さんは、イタリア男はお好きですか?

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