どしゃぶりの熊野古道を行く

         関西の方しかご存じないかもしれませんが、只今(4/29から9/19までの144日間)
        和歌山県で「南紀熊野体験博」が開催されています。和歌山といえば白浜温泉ぐらいしか
        ご存じない方もおられますでしょうが、素晴らしく自然豊かで緑の深い場所でもあるのです。
        私が若かりしころ、本当は絶対に出来ないのですが自分の仕事を福祉関係のお仕事と偽
        り「添乗員」のバイトを副業としていた頃(なんせ仕入れ値から様々な企業秘密がばれてし
        まうため普通は出来ないのです)ゴールデンウィークなど和歌山県に行くとすごい人であち
        こちでキャンプを楽しむ人らを見て、こんなスタイルの旅行がこれからはステキなんだ!と感
        じていたものです。ついでにツアー参加者に「あんまり大きな声では言えませんが」なんて自
        分の本当の(旅行セールスマンの)名刺なんかを渡して結構おいしくお客様を見つけたりして
        ました。今考えればその当時は相当むちゃな悪徳社員でした。

         この度は私の会社の同期会で(もちろん私がずば抜けて年をくってるのですが)「熊野古道
        を歩こう」と提案して行くことになりました。爺臭い趣味ですが最近こんなことが妙に新鮮に
        思えるようになってまいりました。この同期会が2年前には13人いたのですが今ではたった
        の6人に。恐ろしく離職率の高い仕事!です。私達は「生き残り」なのでしょうか?それとも
        「死に損ない」なのでしょうか?今改めてメンバーの顔ぶれを見渡してみますと総合職はある
        程度予想どおり、でも一般職の女性は結構運に左右されているような・・気がします。なんせ
        上司が誰になるかによって大きく左右されるというか、まったく他力本願でまるでロシアンルー
        レット状態です。まだまだ一般職はたいへん!!だ。もちろん男性の一般職もですよ。

         早朝に大阪を出発。この時はまだ雨は降っていませんでした。和歌山に入ったとたんにぽつ
        ぽつと降り出し、1時間後にはどしゃ降りに・・・それでも歩こうと主張したのですが、多数決で
        5対1で負けてしまい、それらしき測道を車で少し見ただけになってしまいました。私達の同期会
        にはとんでもなく日頃の行いの悪いヤツがいるに違いありません。あー残念だ。

         熊野古道とは(以下は熊野体験博のハンドブックからの引用です)
        熊野は古事記や日本書紀などにも登場する神話の舞台です。古来よりこの地におられる熊野
        大権現は誰のどんな願いも叶えてくれると評判でした。平安時代中期頃から始まった熊野御幸
        は次第に広がり、熊野三山を目指すことが流行にさえなりました。最盛期には「蟻の熊野詣」
        と呼ばれるほど多くの人が訪れたと言われています。この時皆が歩いた道が今の熊野古道で
        ございます。                 

古道がだめなら露天風呂じゃ!!

         あいにくの大雨にたたられ念願の熊野古道は歩けませんでした。私を除く他の人達は向上心が
        大いにあり近辺の旅館などを見て回る予定でした。昼食と入浴をわたらせ温泉のホテルささゆり
        で。こんな時はいつも**ツーリストの私達が行く、ということをさりげなくアピールしておきます。
        たいてい何らかのサービスをしてくれます。

         私は元々あまりお風呂が好きでない?人です。なんせ夜はいつもアルコールが入っています
        のでめんどくさいのと命を守るため、風呂には入りません。「アルコール&風呂」はとても危ない
        そうです。垢がたまって死んだという話は未だ聞いたことがないので、毎日朝風呂に入る習慣に
        なっております。

         以前真冬のトルコを旅行していた時、寒いので毎日風呂に入らず、10日ぶりに風呂に入ったら
        身体をふいていたら垢が止まることなく、擦れば擦るほど垢が永遠と出続けたことがありました。
        最後のはあきらめてもうやめてしまったほどです。これで私がいかに「お風呂命」ではないかを
        わかっていただけるかと思います。

         このホテルささゆりの食事は値段相応でしたが、(山の中ということを考えればしょうがないでしょう)
        露天風呂は自ら近畿一の大露天風呂と言うだけあってとてもいいものでした。何が良かったかと言え
        ば、お湯が熱すぎないこと、これぐらいのぬるさなら私でもゆっくりとつかっていられます。硫黄の臭い
        はするのですがそれほど強くもなく気持のいいものでした。雨が降っていたのですがこんな時用に笠
        が置いてありまったく問題なしです。私はこの年になってはじめて露天風呂に目覚めてしまいそうな
        予感がしました。

         帰りにこれも勉強のため?田辺新庄シンボルパークに立ち寄りました。どうも南紀熊野体験博の
        この手の人が作ったモノはたいしたモノががなく、「逆説的に自然の偉大さを演出しているのか?」
        とさえ皮肉ってやりたくなってしまいます。ここ田辺新庄もパビリオンがふたつとあるだけでこれが
        無料じゃなかったら怒るで!!というようなところでした。この手のモノは期待はずれに終わるかも
        しれませんが、和歌山の自然は驚異するほど緑深いものです。是非とも一度ご体験してみて下さい。
        大阪からこんな近くにこんな緑があったのか、とおもえるはずです。                

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