大井川鉄道訪問記
第8回<1999年3月6・7日>
その3
掲載 1999年4月23日


 

 翌3月7日(日)は生憎の曇り空。8時過ぎにタクシーに分乗して、関の沢鉄橋の見える撮影ポイントに行きました。

 ここで、DB列車のフォトランを撮影。鉄橋上で停止位置を変えて停車。DB列車は一旦関蔵駅まで行き、機廻しをして再度鉄橋上をフォトラン。写真の出来は…やっぱだめだなぁ。

関の沢鉄橋を渡るDB列車
13.関の沢鉄橋を渡るDB列車
 
私鉄日本一の高さを誇る関の沢鉄橋
14.私鉄日本一の高さ。関の沢橋梁
川面から100mもありあります。

 
TV取材 その後、再びタクシーに分乗して接岨峡温泉駅へ。フォトランをしたDB列車も到着し、千頭からの復旧記念列車が来るのを待ちます。その間、ホームでは復旧に向け「井川方面」の案内板取付や、地元TV局の取材等が行われていました。ところが、そのうち雨が降り出してしまい、コンディションは最悪になってしまいました。
記念列車とDB列車を連結1番列車はゆく! 10:52頃招待客らを乗せた記念列車が到着。わたしたちの乗るDB列車を後ろに連結しました。長らく不通になっていた区間に、いよいよ列車が入ります。11時、復旧一番列車は接岨峡温泉駅を後にしました。ゆっくりゆっくり登っていきます。途中、障害物が線路上に落ちていて一旦停止もしました。また土砂崩壊復旧現場のトンネルでは、TV撮影のためしばらく停車。わたし達の乗る車内にもライトが入りましたが、濃い〜人たちばかりだった為か撮影まではしなかったようです。
 11:46頃拍手に迎えられて、無事に井川駅に到着しました。
社長挨拶 そして、千頭行き一番列車となるDB列車はイベント列車と切り離されて、記念ヘッドマークが付けられました。まもなく雨が降るなか復旧記念式典が行われました。大井川鉄道の社長挨拶に始まり、乗務員への花束贈呈、くす玉割り、テープカット等が行われました。
  
復旧に際しシェルターで覆われた災害現場
15.復旧に際しシェルターで覆われた災害現場
くす玉割り
16.くす玉割り
社長ほか関係者によるテープカット
17.社長ほか関係者によるテープカット
 記念式典が終わり、12:25にDB列車は拍手のなか井川駅を後にしました。予定より10分遅れで発車したため、DB列車は飛ばすこと飛ばすこと。急カーブではひっくり返るかと思いました。(^ ^;ゞ
大鉄3色弁当 関蔵駅に12:41に着き構内で撮影。遅れている為あわただしく12:46に出発。ここから次の下車駅接岨峡温泉までの間に、大鉄フードのお弁当で昼食。接岨峡温泉駅では40分ほど停車して休憩。この間駅前に出来たばかりの「森林露天風呂」に入り、雨に濡れて冷え切った体を温める方もいました。
DB列車 関蔵駅にて
18.関蔵駅にて
スハフ4車内記念HM 接岨峡温泉駅を13:40に出発。すぐの奥大井湖上駅で5分停車の撮影。長島ダム駅では、205レの交換と機関車連結の合間に撮影。長島ダム駅をアプト機関車重連に牽かれて14:11発車。アプトいちしろ駅では、機関車解放の合間にトイレに行けなかったため、奥泉駅に臨時停車。(^ ^;) スッキリしたところで、DB列車も快調に飛ばして終着千頭駅を目指します。ちょっと飛ばしすぎて、千頭駅には8分ほど早く着いてしまいました。丁度出発だった14:50のSL列車の出発を見送って、2日間のイベントはお開きとなりました。

千頭でDBとお別れ 今回が井川線乗車は初めてだったのですが、幸運にも復旧イベントに参加させていただき、しかも普段乗れない、DB機関車牽引によるスハフ1形客車にも乗車することが出来ました。今回乗車した客車は2両しか残っていない古い車輛だったわけですが、それを考えても21世紀目前にまだこんな鉄道が存在しているんだ…と、とても感動しました。まぁ、普段はもう少しましな客車がDD機関車に牽かれて走ってるんですけど。
 とにかく今回も大変貴重な体験をすることが出来ました。coriさんはじめ企画進行された皆様、大鉄関係者の皆様、一緒に参加した皆様、大変お世話になりました。ありがとうございました。なお、大鉄関係者の皆様には、災害復旧をお喜び申し上げるとともに、井川線40周年のこの年を迎え、更なる発展をお祈り申し上げます。

 

第8回大井川訪問記

おしまい

 

姉妹鉄道ステッカー

 


<参考>復旧記念式典での社長のご挨拶
 只今紹介がありました、大井川鉄道社長の山下でございます。
 本日は生憎のお天気になりましたけれども、どうも井川線の開通記念式典に皆様ご観衆下さいまして、大変ありがとうございます。いま大井川鉄道につきましては、大変皆様方からいろいろご支援を頂いておりますことを、この場を借りましてお礼申し上げる次第でございます。この井川線のほうが昨年の10月中旬でございますけど、この井川の駅の手前で土砂崩壊の災害がございまして、一部区間不通になっておった訳でございます。それから鋭意復旧の工事をやっておりまして、多少早く開通の運びとなったわけでございます。この開通にあたりまして、線路の上にシェルター・覆いを設けまして、線路を覆っています。そのような訳で、この場所はよく土砂崩壊が起こる場所であったわけでございますけども、今回と同じような土砂崩壊が起こりましても、今度は安全な対応になっておる訳でございます。この様に早く開通できましたことも、ひとえに工事の関係の皆様のご努力も、また地元井川の皆様方の暖かいご支援の賜物でございまして、この場を借りて厚くお礼を申し上げる次第でございます。
 このような訳で開通する訳でありますけども、実は昨年の10月中旬から不通になりまして、この井川線をはじめ、また大井川鉄道の本線といたしましても、秋のお客様の大変多い期間の間、大変お客様の来ていただくお客様が減ってしまいまして、復旧工事費を含めまして大変な損失であった訳でございます。また、地元の井川の皆様方、また沿線の皆様方にも大変ご迷惑をかけてしまったような訳でございます。これから全面開通ということになります。また、春の行楽シーズンも近づいてきております。私ども大井川鉄道といたしましても、いろいろ工夫を凝らしてお客様に沢山来ていただくように、努力して参るつもりでございます。
 またこの8月1日は、井川線が正式に地方鉄道として営業を開始致しましてから、40周年になる訳でございます。そのような訳で、いろいろイベントを予定しております。どうか皆様方、この井川線をどうか可愛がっていただきまして、末永く存続できるようにひとつご支援の程をお願いしたいと思っております。どうかひとつ宜しくお願いします。本日は大変雨の中で申し訳ありませんけども、ささやかなイベントでございますけども、時間の許します限りどうかごゆっくりとお過ごしいただければ幸いでございます。どうもありがとうございました。
※撮影したビデオより書き出しました。

 

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