11:55に千頭を後にし、井川線のミニ列車はゆっくり進みます。4分ほどで川根両国に到着。ここは井川線の車両区があるのですが、新塗装車は見られませんでした。川根両国を出てすぐ、大井川に架かる両国吊り橋がみえます。
澤間〜土本間では、大井川に寸又峡から流れてきた寸又川が合流します。 |

7.両国吊り橋(ビデオ画像より)
|

8.寸又川(ビデオ画像より)
|
→ 奥泉に12:26頃到着。「お客さん乗りませんね?」の声にあわてて飛び乗ったのは誰?(^ ^;ゞ
奥泉は寸又峡へのバス乗換駅です。でも、バスは千頭駅から来るので、寸又峡へ行くなら千頭からバスに乗った方が便がいいです。
奥泉の次はアプトいちしろ駅。建設中の長島ダムに、井川線の一部区間が水没するため、奥泉から上の一部区間は、新しく建設し直されました。奥泉〜アプトいちしろ間に、旧線への分岐地点があります。でも、その先はすぐに土砂崩壊しており、線路が埋まっていました。 |

9.奥泉駅にて(ビデオ画像より)
|

10.旧線への分岐地点(ビデオ画像より)
|

11.土砂崩壊で旧線は…(ビデオ画像より)
|

12.連結作業を見物する人々(ビデオ画像より)
|
アプトいちしろに12:35頃到着。到着するないなや、乗客達のほとんどが客車から飛び降りて、後ろの方に走っていきました。そうです。アプト機関車の連結作業を見るためです。この小さい客車に、こんなに沢山の人達が乗っていたんですね…(@o@)>
連結作業はあっという間に終わり、また乗客達は客車に飛び乗りました。アプト機関車に後押しされて、12:38にアプトいちしろを後にしました。 |
<豆知識>
アプトいちしろ〜長島ダム間1.5kmは、長島ダム建設に伴う線路水没のため、日本で唯一のアプト式区間として新たに建設され、平成2年に使用開始しました。90パーミル(1000m進む間に90mの高低差がある)という急勾配を、歯車のついた特殊な機関車(ED90形)で、2本のレールの間に敷かれたラックレールに歯車をかみ合わせて、急坂を登り降りします。井川線の車輛はこのアプト区間を通過する際に、ED90形機関車を補機として千頭方に連結します。
ED90形は背丈が通常の鉄道車輛と同じくらいあるので、井川線のミニ列車と凸凹編成になるのはご愛敬。また、井川線は非電化路線ですが、アプト区間のみ電化されています。 |

<参考>90パーミルの模式図(写真部分だけでは実際に1000mはありません)(1998/06/26撮影)
|

<参考>アプト区間の特殊な線路
(1999/03/06撮影)
|

<参考>ED90形アプト機関車
(1999/03/06撮影)
|
ちなみに、箱根登山鉄道は通常の鉄道のように2本のレールだけ(粘着運転というらしい)で、80パーミルという急勾配を登り降りしています。これも日本一だそうで、地味な存在ながら実はすごい鉄道だったりします。 |
|