大井川鉄道訪問記
第10回<1999年5月22・23日>
その6
掲載 1999年4月23日


 

 さて、スッキリしたところで、急行金谷行きが来る時間。皆さんは隣の地名駅でこれを撮ったのでしょう。わたしは個室から出てくると、すぐに急行が来てしまい、あわててホーム脇から撮影。笹間渡駅もいつもお花が咲いていて奇麗ですが、この葉って→紫陽花では? 6月に来れば紫陽花で撮れるのかな。

 次の電車まで時間があったので、笹間渡駅を改装して出来た、ひと花館の様子を見てみました。5/14〜6/21まで石島純子白い花水彩画展が行われており、こぎれいな小部屋に水彩画が並べられて…いるのが外から見えました。残念ながらこの時間は休憩なのか「CLOSE」になっていました。

急行金谷行き
33.急行金谷行き(16002F)
笹間渡駅を使った「ひと花館」
34.笹間渡駅を使った「ひと花館」
ひと花館開設日
・3/27〜4/5の毎日
・毎週金、土、日、月
・祝日
・11:00〜16:00
 

 ところで、オフ会一行は地名で撮影後、SL急行他を撮影するため田野口の中徳橋に移動していますが、わたしは、SL急行茶娘列車を茶畑で撮りたいという希望から、当初は、地名駅まで一緒に行動して別れるはずでした(23日一部参加になっていたのはそういう意味です)。それがアクシデントで早まった形でになりました。
 わたしは11:26発18レに乗り、再び抜里に戻りました。抜里駅に着いてからSLが来るまで約1時間。ここで買っておいた昼食をとりました。心地よい風に小鳥のさえずり。とてものどかな、ここの日常がそこにありました。こういう風景っていいですね。こちらが「こんにちは」と声を掛ければ、むこうからも声が帰ってくる。こんな当たり前の風景が、いまの都会にはなくなってしまいました。淋しいものです。

日常
35.日常

 

 SLの撮影場所は、抜里駅側から茶畑を入れて撮ることにしました。日曜なのに、わたし以外に撮影者はあらわれません。17レ(11:59、16002F)、20レ(12:20、312F)で撮影の雰囲気をつかみ、あとはSLが来るのを待つばかり。
 そのうち汽笛が聞こえてきました。家山を出発したのでしょう。そして、2分遅れの12:27にやってきました。抜里駅を過ぎてすぐ急坂を登るため、勢いをつけてきました。C5644率いる客車7輛+E101は、かなりのスピードで走り抜けていきました。
新茶と茶娘列車
36.新茶と茶娘列車

 

SL茶娘列車
37.SL茶娘列車
おじいさん頑張れ
38.おじいさん頑張れ(E101)
 あっという間にいってしまいました…。だれもE10には振り向いてくれません。でも、E10形電気機関車は地味な存在ながら、けっこう渋い吊り掛け音を聞かせてくれる、忘れてはならない存在だったりします。SLとともに、古豪同士力を合わせて今日も川根路を走ります。
 「わたしは縁の下の力持ちでいい。SL達がきょうも輝いていられるように、わたしはいつまでも走り続けるのさ…」そう、E10は言っているような気がしました。
 

 一応これで、今回の撮影目的は全て終了です。あとはオフ会の皆さんに再会するため、13:04発19レで千頭に向かいます。田野口で皆さんが乗り込んできたはずですが、わたしは夢の中にいたので気がつきませんでした。13:40千頭に到着しホームに降りると、前の車輛から皆さんも降りてきました。ここで再会し、折返し急行金谷行きとなる3008Fの前で記念撮影。
急行発車です オフ会の皆さんは、折返し14:28発の急行金谷行きで帰りますが、わたしは帰りの東名高速の渋滞に備え、その後の14:50発SL急行でゆっくり寝ていくことにしました。7号車が白熱灯車オハフ33215だったので、窓口で指定してもらいました。
 14:28になり、発車ベルがけたたましく別れの時を知らせています。そして、皆さんを乗せた急行は、静かに千頭を後にしました。

102レ さて、わたしは反対側に停まっていたSL急行に乗り込みました。発車前からねむねむモードで、窓にもたれていました。14:50に汽笛一声千頭を後に。ぐおおぉぉ〜ん…あれ、吊り掛けの音が。すぐ後ろについているE101の渋い吊り掛け音です。SLの汽笛と吊り掛けの音、車内は白熱灯の柔らかい明かり。すっかりいい気持ちで寝ていました。でもこれって、とても贅沢な乗り方ですね。
 すっかり休まったところで、新金谷に到着(16:02)しました。そしてPLAZA LOCOで新茶を買って、家路につきました。余談ですが、予想通り東名高速は30kmの大渋滞でした。家まで遠かったこと。でもSLで寝たおかげで、思ったほど苦になりませんでした。

 今回も訪問記をご覧いただきありがとうございました。また、オフ会でお世話になった皆様本当にありがとうございました。また次の機会も宜しくお願いいたします。

 

第10回訪問記

おしまい


<参考資料>
大井川鉄道(株) SLとアプトで行く大井川旅情
大井川鉄道(株) 大井川鉄道沿線散策ガイド
鉄道図書刊行会 鉄道ピクトリアル1998年4月増刊号
鉄道図書刊行会 鉄道ピクトリアル1998年7月号
本川根町観光協会 奥大井
本川根町観光協会 接岨峡温泉

 

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