大井川鉄道訪問記
第11回<1999年7月31〜8月1日>
その6
掲載 1999年8月10日


 

 さて、日も変わり3日目の8月2日。今日は早起きして寸又峡の名所、夢の吊り橋等を見に行くことにしました。6時前に深山を抜け出し歩いて行きましたが、途中でお天気雨に降られて足止め。おまけにカメラの電池が切れて撮影不可能に! 足止めをくった分、朝食までに帰り着けなくなるので、今回の吊り橋取材は断念。雨上がりの虹を見て引き返しました。(T_T)
 深山に戻ってから、温泉で汗を流して朝食を食べました。朝食後しばらく休んで、9時すぎに深山を出ました。その時、深山のご主人に崎平の俯瞰写真が撮れるポイントを教えてもらいました。
 千頭駅に戻ってからカメラの電池を調達。そして川根両国の両国吊橋に行ってみました。川根両国駅のすぐ脇に架かるこの吊り橋、長さは145m、高さは8mでしっかりしていて、ほかの大井川の吊り橋より渡りやすかったです。この吊り橋上から、両国車両区を見渡すことができます。今日は車輛が何もいませんでした。

 11時近くなったので、SLマン号を撮るため一旦第二鉄橋まで移動しました。今日は平日のせいか、河原に2人撮影者いるだけで、正面狙いの線路脇ポイントには誰もいませんでした。誰もいないなら、茶畑を入れて撮ってもよかったのですが、架線柱が気になり正面狙いで決めました。18レ金谷行き(11:00 16002F)を撮影。次のSLマン号1001レを待ちます。今日も5分くらい遅れてきました。補機なしの客車5輛で、青部の急坂をゆっくり登ってきました。↓

両国吊橋
34.両国吊橋

 

第二鉄橋を渡るSLマン号
35.大井川第二橋梁を渡るSLマン号(青部〜崎平間 11:15頃)
C11227+オハ35149+オハ47398+オハ35459+オハ35559+オハ35435
 SLマン号はなかなかの煙を吐きながら、ゆっくり通過していきました。

 次のSL101レまで1時間50分あるので、また両国車両区を見に行きました。こんどは吊り橋からではなく、県道の橋の上から見渡してみました。車庫内には、新塗装化真っ最中の客車や、昼寝中のDBが見えました。→

両国車両区
36.両国車両区
渡谷橋と井川線
37.渡谷橋と井川線(奥泉〜川根小山間 12:15頃)
 

 つぎに奥泉駅まで行ってみました。列車が来ない駅は淋しいものです。まもなく千頭行き502レが来る時間だったので、近くの県道と井川線が併走する区間へ行きました。
← ここに架かる県道の渡谷橋は、県道が拡幅されたときに、古い橋の隣に新しく橋を架けたので2連橋になっています。その橋の手前を、井川線がトンネルとトンネルの間だけ、ちょこっと顔を出します。

中村圓一郎氏銅像
38.初代社長中村圓一郎氏銅像

 SL101レを撮影しに戻る前に、千頭駅近くにある初代大井川鉄道社長、中村圓一郎氏の銅像を見物してきました。以前すぎおかさんに教えてもらったのですが…いままで見に来れないでいました。なるほど…ただ銅像と案内書き(漢字と片仮名!)があるだけで、普通の人には面白味は何にもないですね。大井川鉄道ファンなら、一度は拝んでもいいでしょう。(^ ^;ゞ  →
 

 さて、初代社長を拝んだところで時間がなくなってきました。深山のご主人に教えてもらった俯瞰場所に急ぎました。脇道を車で登っていくと、ある地点だけ生い茂る木々の隙間から、崎平駅付近が見渡せます。でも本当に隙間から覗くといった感じで…ここでいいのかな…(@_@)? 実はこの時、通過予定時刻の13:02を3分ほど過ぎていたのですが、いつも5分は遅れてくるので待っていました。しかし、待てども待てども来ません。まさか定時で通過したのかと不安になってきましたが、SLマン号も遅れてきたし、以前30分遅れたという話も聞いているので、諦めずに待ちました。そして待ちくたびれた頃、なんと23分延でやって来ました。やはり補機なしで客車を5輛牽いていました。↓

崎平の俯瞰
39.崎平の俯瞰(崎平駅 13:25頃)
 なんとか粘ってSL101レを撮ることができましたが、写真の出来は今一でした。
 すっかり遅くなったので、千頭駅のカレーハウスで昼食。そういえば、千頭駅付近に保存してある、森林鉄道の車輛たち。いつのまにか屋根がなくなって、仮設の線路の上に載せられていました。今後の動向が気になります。→

 帰りのSLは撮っても撮らなくてもいいや…と思っていたら、だんだん雲行きが怪しくなってきて、ついには雨が降り出しました。にわか雨のように、降ったり止んだりするのですが、降るときは滝のように降り撮影どころではありません。
 とりあえず金谷に向けて車を走らせていましたが、102レが地名駅を通過する頃に一旦雨が止んだので、桜トンネル付近で撮影しました。出来は…載せるほどのものではなかったです。

写真:千頭駅の森林鉄道保存車
40.千頭駅の森林鉄道保存車
 その後、金谷へ向かう途中、さらに大和田〜福用間でも102レに出会えたので、車から降りて走って撮影しました。撮影ポイントまで走っている間も、SLが横を走っているのが見えて何とも綱渡りな撮影でしたが、しっとりとしたまあまあの写真が撮れました。↓
雨の大井川と茶畑とSL
41.雨の大井川と茶畑とSL(大和田〜福用間 15:45頃)
 

 さて、もう疲れたので追いかけるのは止めて新金谷へ向かいました。もっともココから先福用方では、道路工事で片側交互交通になっているので追いかけるのは無理だったでしょうけど…(^ ^;ゞ

 新金谷のPLAZA LOCOでおみやげを買って外へ出ると、また土砂降りになっていました。車両区脇に移動して様子を見ました。クハ513は相変わらず車庫脇にいて、7/31と状況はあまり変わっていないようでした。

 雨も勢いを増して降ってきたので、このへんで帰路につくことにしました。東名高速に乗ったころは一番ひどく降っていて、50km/hの速度でも前が見えないくらいでした。途中S.A等で休憩しながらゆっくり帰ったので、無事に家までたどり着きました。

滝のような雨
帰りの道は滝のような雨で…
 今回は、ちょうど1年前311系さよなら運転で3日間訪れたのと同じ、2泊3日で撮影にのぞみました。前回と違い野宿しないでちゃんと宿に泊まったので、あまり疲れはありませんでしたが、すっかり陽焼けをしてしまいました。もう野宿する年じゃぁないですな。(^ ^;ゞ ははは… やっぱり温泉とビールは欠かせないです。(爆)

 

第11回訪問記

おしまい

 

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