ささやかであるが幸せな日々を送っていた家族が、戦争のもつ恐ろしい『力』によって様々なものを失ってしまう。
『失われるもの』は愛する人や生活だけではない。
主人公たちの純粋で優しい心も少しつづ損なわれる…その様が見ていてとても切ないです。
お互いを思い合いながらもすれ違い、傷つき、そして時には憎しみさえも…。

ジンテ、ジンソク兄弟がその都度にみせる心の迷いや愛するものへの思いには、本当に胸を締めつけられるような感じを覚えました。
『戦争映画』ということに拘り過ぎずに見ると色々な側面からも楽しめる作品のように思います。

また、戦争を題材にした映画は見る人によって賛否が分かれますが、私的にはこの映画は切ない気持ちを見ている人間に与えつつ、それでも同時に優しい気持ちも与えてくれたように感じられました。