過去の日本の作品と比較したとき、とてもアメリカな感じを見受けることが出来ます。多様な回想シーンや、派手な音楽、ギャグなどで前半を盛り上げ、と思ったら後半のほうになると、感動大作としての方向にうまいこと持っていく。かといってお涙頂戴の映画にならないように、感動の中にも細かーくギャグを取り入れる。アメリカンパイやウォーターボーイのような、アメリカンコメディーの王道をやったって感じですね。

いままでの女優としての深田恭子は、とても名女優という文句からは遠い存在のような気がしています。たとえば｢阿修羅のごとく」などで、大竹しのぶ、黒木瞳、深津絵里と共に四姉妹の役をやっていますが、末娘役の深キョンはやっぱり見劣りしてしまいます。ところがどっこいこの役に限っては恐ろしいほどのハマリ役でしょう。幼顔にあの猫なで声、さらに元来備わっている頭の悪そうな印象も手伝って、ロリータファッション狂いを見事に演じきっています。
土屋アンナにしても映画初出演とは思えないほど、ヤンキー役を見事にこなしていました。土屋アンナ演ずるヤンキーの持つ単純で一本気な感じには笑わせてもらいました。何よりかわいい！

映画自体にスピード感がものすごくあり、一気に観ることが出来ました。この映画はお勧めです！