LindowsOSでGCCを使う

LindowsOS 4.0には標準でGCCがインストールされていないので、
Click-N-Runでインストールする必要があります。
ただし、Click-N-Runは有料(Plusパックが必要)ですし、
GCCのインストールは依存ライブラリが多いので、
apt-get等のコマンドでインストールした方が万能です。

GCCのインストール

まず、"apt-get updete" でライブラリの更新状況をリスト化します。
それが終わったら "apt-get install gcc -f" でインストールすれば、
依存関係を含め全てインストールしてくれます。

ただし、下手に "apt-get upgrade -f" とかやってしまうと、
LindowsOSの特殊な設定が機能しなくなりエラーの嵐になります。
注意しましょう。

その他にもTcl/Tkをコンパイルするには以下の開発ツールが必要です。

autoconf
make
libc6-dev
xlibs-dev

特に、libc6-devがないと、crt1.oがないのでリンクできません。

豆知識

足りない必要なファイルを探すのにauto-aptコマンドが便利です。
apt-getでインストールしておきましょう。

使い方
# auto-apt update
$ auto-apt search (コマンドやファイル名)

以下はその他に知っていると便利なパッケージコマンドです。

インストール済みのパッケージ一覧を表示する。
$ dpkg -l

インストール済みのファイルがどのパッケージのものか探す。
$ dpkg -S (コマンドやファイル名)

パッケージをアンインストールする。
# apt-get remove (パッケージ名)

Tcl/Tkのインストール

現時点(2003年12月)で最新のTcl/Tk 8.4.5をソースからコンパイルして
インストールしてみましょう。
Tcl/Tkのソースを入手して、unixディレクトリでコンパイルします。

unix> ./configure
unix> make
unix> make install

Tcl/Tkはデフォルトで/usr/local/binと/usr/local/libにインストールされます。
LindowsOSに標準でインストールされているTcl8.4.2は/usr/binと
/usr/libに入っているので、競合せず共存できるはずですが、
いらなければ、"apt-get remove tcl8.4" でアンインストールできます。

Tcl/Tk 8.4.5とATOK

Tcl/Tk 8.4.5とATOKを試してみたところ、
日本語のインライン変換も可能になり、ATOKとの相性問題は改善されたように思います。

tkcon+ATOK

参考文献