Plusパックには「Click-N-Run」サービスが付加されている。
同サービスは、さまざまなLinuxアプリケーションを、マウスのクリックのみでダウンロードから
インストールまで自動で行うサービスである。MS社のWindows Updateのようなものである。
インストールは5分くらいで終了した。インストール時に聞かれたのはコンピュータ名くらいである。
インストールするパーティションは事前に確保しておく必要がある。スワップ領域は確保しておく必要がない。
デスクトップの概観はWindowsに似せてある。メールとWeb閲覧などは初心者でも使えそうだ。
ただし、タイプバンクの日本語フォントセットはいまいち美しくない。
まずは、自作のTkEngine V1.2で性能測定をした。
性能は、Windows XPの2倍以上だが、Red Hat Linuxより若干落ちる程度だ。
性能差は、ディスプレイ・ドライバの最大リフレッシュレートの差かもしれない。
環境 | TkEngine値 |
---|---|
Red Hat Linux 7.2 | 69 |
LindowsOS 4.0 | 63 |
Windows XP | 31 |
次に、Tcl/Tk Benchmark Ver.1.3を使って性能測定をした。
性能は、Windows XP以上だが、Red Hat Linuxより若干落ちる程度だ。
環境 | 項目 | 実行時間 |
---|---|---|
Red Hat Linux 7.2 | LINE | 0.29秒 |
PAINT | 0.56秒 | |
MOVE | 0.73秒 | |
TOTAL | 1.58秒 | |
LindowsOS 4.0 | LINE | 0.51秒 |
PAINT | 0.68秒 | |
MOVE | 1.24秒 | |
TOTAL | 2.43秒 | |
Windows XP | LINE | 0.98秒 |
PAINT | 0.89秒 | |
MOVE | 1.77秒 | |
TOTAL | 3.64秒 |
最後に、ATOK 12 SEのテストをした。インライン変換はできないものの日本語変換ができた。
ただし、調子がいまひとつで、ATOKが落ちてLinuxがハングすることがたまに起こる。
TclとATOKの相性問題なのか、ATOK単独のバグなのか、今のところわからない。
※.tkconrc に tkcon font gothic 8 を設定した。
OSがハングしても、ファイルシステムがReiserFSのせいか、ファイルが壊れることはなかった。